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金木犀  作者: 逢坂 シシ
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6話 睡魔


最近、昼休みの学食で由衣佳たちを見かける。最近と言っても先週の1週間の事だが。そして、今日は月曜日だ⋯⋯


「蒼〜、おはよー」


「おはよう、今日も眠そうだな」


「俺は毎日眠いよ!」


当然、といったような顔で俺に向けて親指を立てて来る。


「大講義室さぁ、電波わりィんだよなぁ〜

ほら、すぐ圏外になる!」


「地下だからじゃね、俺のは2本立ってんな」


授業開始5分前くらいになると講義室は席が埋まってくる、そして俺の前の席に座った子に見覚えがあった。


⋯⋯あ! 由衣佳と一緒にいる子だったか⋯な?


「なに首傾げてんの?」


「え?あ、いや、なんでもないよ」


どうやら俺は考え込むと無意識にそれに合った動きをしてしまうらしい。気をつけよう


「あ、来た。毒キノコ」


「シンプルに失礼」


今日も1日頑張ろう





--------------------------------学食-------------------------------


「あぁ〜肩疲れた〜! 現代史意味わからんのだが〜年号とか無理くね?」


「そうか?俺はわりと好きだぞ、あの授業」


「え、頭大丈夫?」


「え、テスト大丈夫?」


「お前Sだろ⋯!」


「まぁ、高校で世界史とってたから得意かもな。あと、歴史好きだし」


「さてはお前⋯⋯頭いいな!!」


「そう思うなら、そのままで」


そんな会話をしながら蒼はカレー、綾人は弁当を食べる


そして蒼の視界には由衣佳の友達であろう女子が映っていた、どうやら一人のようだ。

由衣佳たちは授業が午後からなのだろう


彼女は窓際にある正方形の小さいテーブルの方に座って弁当を食べていた


携帯を見ながら食べている、誰かと連絡を取り合っているのだろうか、キョロキョロしている。


すると蒼の隣をすーっと歩いていく女子がいた。



彼女だ⋯⋯



あぁ、またこの感じだ。疲れるな⋯⋯

でもまぁあの子が一人で昼を過ごすことはなさそうだ。仲良くご飯を食べている、少し安心した。


いや、俺が気にすることじゃないだろ



七 「オッスー」


綾 「よっ!おつかれ〜」


俺が人間観察をしている間に4人が合流。今日あったことや昨日のバイト先での出来事を話したりしていた



時間が過ぎるのはあっという間で4限が始まる時刻の30分前になっていた


「俺、もう行ってるわ。座るとこ無くなるのイヤだから。」


とか言いつつ、実は眠いので先に行って仮眠をとる予定である


綾 「あ、そう?んじゃ俺も行くわ!」


智 「じゃあ、自分も」


暁 「んじゃ、俺らも教室行く?」


七・夏 「おっけー」





大講義室にはまだ人は集まっておらずまばらに学生が座っているだけだった。


綾 「な〜んだ、まだ人来てねーじゃん」


「早いに越したことはない」


俺は先週と同じ席に座った。そして20分ほど寝た。





ザワザワザワ 、ザワザワザワ⋯⋯


講義室内がうるさくなってきたので目が覚めてしまったな⋯⋯まぁいい睡眠にはなったな。


「あっ、起きた?」


目の前の席には由衣佳が座っていた。その隣には目がパッチリとしていて、いかにもモテそうな顔の女子がいた。一言で言うならば『美人』だ。

そして、その子の隣に学食にいた2人が順に座っている。


「はぁ⋯ぁ、なんでそこに座ったの⋯⋯」


「眠そうだね 笑 ほんとは前の方に座りたかったんだけど空いてなくて」


確かに前の席は頭の良さそうなやつらで埋まってしまっている


「ねぇ!ねぇ!あそこに座っている人ってさ、蒼と同じ学科の人?」


由衣佳が指さしたそこにはイケメンがいた。

そいつは高身長で顔が小さい上に整っている。今流行りの塩顔で髪型はマッシュだ、KーPOPっぽい雰囲気をかもし出している。

入学当初から女子に人気があるようでそいつの後ろに座っている女子もキャッキャッしている。

慣れているのかこれが普通という感じが出ているように俺は思ってしまった


「うん、そうだよ」


「そっか、どこの人なの?」


「岩手って言ってたような⋯⋯?」


あれ?名前なんだっけ⋯⋯あぁ〜忘れた


「すごいモテそうだねー、私はあんまり好みじゃないけど笑」


「彼女いるらしいけどな、知らんけど」


「まぁ、いてもおかしくないよね〜」


「⋯⋯あぁ」


俺はたぶんあの男とは仲良くなれない気がする。

あいつは歓迎会を行った旅館先でこんなことを一緒にいたやつに言っていた。


「あ〜浮気してぇ〜」


「かー、やっぱモテる男は違うねぇ!」


俺は今まで女子と付き合ったことがないからわからないが好きっていう気持ちはそんなもんなのか、と。まぁ、あいつが今の彼女とどれくらい付き合っているかは知らないが俺にとっては衝撃的な言葉だった。



「俺はあんなふうにはなりたくないな⋯⋯」


「ん?なんか言った?」


「いや、なにも」


ガチャッ


「遅れてすみません、では授業を始めます。プリントを配布するので⋯⋯」



授業が始まった






授業開始から30分ほど経過した。半分くらいの学生が寝ている。まぁ昼食べてからの午後の授業は眠いに決まっている。


そして俺の前に座っている由衣佳たち4人も頭が下がっている、寝ているのだろう。


そして俺の隣に座っている綾人もその隣の智亮も寝ている。たぶん後ろも寝ている。


俺は20分くらいの仮眠を授業前にとっていたため目が冴えている


めちゃくちゃイタズラしたい⋯⋯


俺は授業中に知り合いが寝ているのを見ているとイタズラをしたくなる、なぜならイタズラした後の驚いたリアクションがたまらなく好きだからだ。

はぁ俺って性格悪いよな⋯⋯


そんなことを考えながらプリントの穴埋めを埋めていく。先生が授業の中で答えを言ってくれるので楽チンだ。ただ後で俺のプリントが大変な事になりそうだが


ふと、左斜めを見る。彼女の頭がカクンッとなる。

睡魔に勝てない彼女を見ていると思う


可愛い⋯⋯と


そして、長い髪の間から見える寝顔が綺麗だった


どうしてこんなふうに思ってしまっている自分がいるのか、またしても謎が増えてしまった蒼だった。


そして、、、




綾 「蒼!プリント見して!! お願い!!」


由 「ごめん、私たちにも見せて欲しい⋯!」


こうして蒼のプリントは消えていくのであった


「え、ちゃんと返してね⋯⋯?」




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