5話 モヤモヤ
シャトルランが始まって5分が経った、今は38くらいだ。まだ、誰も脱落した者はいない。
七 「え、リアルに言っていい?ふつーに疲れた」
確かに七音はだいぶ息が上がっている、あの余裕な感じはどこえやら
50回を過ぎたあたりから一人また一人と減っていく。
ん〜なんか昨日の事が頭をよぎるな⋯⋯
俺ってなんであんなふうに無愛想な態度しかとれないんだろうか。家族にもここまで無愛想な者はいない、どちらかと言えば人当たりはいい方だ。
直したいな〜そしたらこのモヤモヤする感じは無くなるのかもしれない、でも性格って直すの大変って言うしな⋯⋯やっぱ無理かな⋯⋯
「⋯⋯ップ、⋯トップ!ストーーッップ!!」
「⋯⋯! え?」
七 「え、じゃねーよ!!お前いつまで走ってんだよ!!」
綾 「先生10点取れた時点でやめるって言ってたじゃんw」
「そんなこと言ってたっけか⋯」
どうやら悶々と考えているうちに俺は132も走っていたようだ。まだ体力はあるみたいだな
「え、お前らいつからいなかったの?」
夏 「んーと、俺と暁人と智亮は60でやめたー」
綾 「俺は70、七音は55〜」
「マジか〜、七音に関しては女子よりも走れてないけど」
七 「テヘペロ」
はぁ、なんか俺だけ体力測定ガチ勢みたいじゃないか⋯⋯
結局答えは出なかったしな〜
体力測定は次々と終わっていくその中で蒼の記録は他の男子と比べ物にならないくらいすごい記録ばかりだった、本人はいたって普通だ。
綾 「え、お前ほんとにバスケ部だったの?握力とか俺自信ある方だけどふつーに負けたし!見た目ヒョロそうなのに⋯!え、もしかしたら脱いだらすごい感じ?」
夏 「それな〜、立ち幅跳びとかすげぇ跳んでたじゃん、体も柔らかいし」
七 「てか、蒼お前全部10点じゃん!!」
暁・智 「すげぇー!!」
俺は確かに運動は得意な方だし、あと、着痩せするタイプらしい。俺はよく分からない
そんなこんなで体力測定は終了。来週からは球技スポーツを行っていくらしい⋯⋯。
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七 「あ〜!終わった終わった〜!もう、ちょー疲れた!!」
暁 「お前疲れるほど動いてねーじゃん」
と、言いながらみんなはもうスマホに夢中だ。俺がおかしいのか?そう思ってしまう蒼であった。
はぁ、この時間あんまり好きじゃないな⋯⋯
何気なく周りを見渡してみる
「⋯⋯!」
少し後悔した、なぜなら俺の斜め右方向に彼女がいたからだ。俺はすぐに彼女から目をそらす。あっちはたぶん気づいていない、というかそうであって欲しいと切に願う。
また、この感じだ。くそモヤモヤする⋯⋯
もう1回ちょっと見てみる。たぶん彼女の目の前にいる女子は由衣佳だろう、こっち向いてなくてよかった。もし向いてたら手を振ってくる可能性が高い、そんなことされたら彼女がこっちを見てしまう。絶対嫌だ。でもなんだろう彼女に違和感を感じる⋯⋯
あ、スマホだ⋯⋯。
周りはスマホを見ているが彼女は見ていない、スマホはテーブルに置いてあるが見てはいないようだ。
「もしかして⋯⋯」
綾 「なんかした?」
「いや、何でもない」
また少し心のモヤモヤが増えた気がした。




