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金木犀  作者: 逢坂 シシ
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4話 体力測定


4月にしては少し温かい今日。天気予報によれば1日中晴れ、なんとも心地よいこの天気に1人それにそぐわない曇天のオーラを纏った男がいた



はぁ⋯⋯



予想してなかった。彼女が同じ授業を受けているなんて、まぁ出来るはずがないんだけど。

でももし出来ていたらあんな素っ気ない態度とらなかったかもな⋯⋯


無愛想な自分を恨む蒼であった


「まぁ、そんなことはどうでもいいか。それより⋯」


「よっ!おはよ〜」


「あぁ、綾人おはよ」


「いや〜マジで今日の最初の授業が体力測定ってヤバすぎだろ!! だるすぎだろ!!」


「激しく同意。あと声でかい」


そう今日は体力測定があるのだ。何故あるのかと言うと、分からない、俺が知りたいくらいだ。ただ今日は火曜日この曜日の時間割は1.2限は健康スポーツ実習という授業が入っていて、この授業はいわば体育だ。シラバスの説明にはそう書いてあった。そして体力測定が存在する事も書いてあった。

なら履修しなければ良かったのでは?と思うかもしれない、できればそうしたい、がそれは不可能、なぜならこの授業必修科目だからだ。よって強制的に履修しなければならないのだ。非常にツラい⋯⋯




「あぁ〜俺走んの嫌いなんだよな〜蒼は?なんか好きそう〜笑」


「俺も嫌いだよ」



改めて考えるとやばいな。運動とか部活を引退してから数えるくらいしかやってないぞ、相当体力落ちてるよな⋯

まぁしょうがないよな、たぶん評定とかには関係ないだろうし、やるしかないかぁ

でもやっぱ⋯⋯



めんどくせぇ〜と心の中で叫びながら蒼は天を仰ぐのだった







-----------------------------体育館-------------------------------


「ねぇ〜、体力測定とかやばくな〜い?あたし全然無理なんですけど〜」


「うちも体力とか全然ない〜、シャトルランとか10回走ったらやめよっかな〜」


「それな〜マジで疲れるのヤダし、汗とかかきたくないし〜」



女子はこんなことを言っているが実際この会話は相手を出し抜くための口約束に過ぎないとんでもなく恐ろしい会話だ。恐怖でしかない。


ザワザワザワ


七 「え〜どうする〜俺らも10回走ったらやめる〜?w」


暁「あぁ俺、さんせーい。女子の口約束を俺らが実行してお手本見せようぜ〜」


夏 「それはウケるwww」


智 「みんながやるなら僕もやる〜」


綾 「だはははっっ!!www」


蒼 「女子やん」


俺だって10回走ったらやめたい、でもたぶん無理だろうな。なぜなら⋯⋯



「はい! 授業開始するぞー!」





「えぇ〜、火曜日のこの時間帯は健康スポーツ実習を行う時間になります!担当教員の佐藤敬浩(さとうたかひろ)と言います、障害者スポーツを専門に活動を行っています!よろしくお願いします!!」


この爽やかアラサー教員は俺のゼミの先生、つまりSAだ。SAとはスチューデント・アドバイザーの事で、この制度は学生一人ひとりにSA教員を配置し、新入生・在学生の様々な不安に対して相談に応じる。相談内容は、「大学での学び」から「学生生活全般」「学内での人間関係」など多岐にわたる。1.2年時は1人の教員が6~8人の学生を相手に相談にのる。


というわけで俺はこの授業あまり手を抜けない。怒られたくないし


「は〜い!この授業を担当します、守田清美(もりたきよみ)と言います。レクリエーション活動を中心にそこらで活動してます〜よろしくお願いいたします〜」


この関西弁のオバチャン先生は確か大阪出身で綾人と暁人のSAだったな、やっぱ大阪出身だからなのかちょっと派手な格好してんな


「はい!この授業の担当教員の猫塚剛(ねこづかつよし)と言います!高齢者の介護予防などを専門に活動しています、よろしく〜」


でけぇ⋯⋯

身長190はあるな。見た目は何だか強面だが喋り方は意外にも優しそうな感じだ




「まぁ最初の授業で体力測定は嫌かもしれないが頑張って取り組んでくれよ!!

さっそくだけど始めましょう!最初はみんな嫌いなシャトルランから行います。じゃあ、女子から!

はい、並んで〜!」


「えぇーなんで女子からー!ふつー男子からじゃないの〜」


「まぁ、どうせやんなきゃいけないだから早めに終わしておいた方いいよ〜」


「まぁそれは確かに〜」


と、まぁ文句を言いながら位置につく女子は誰も本気で走りそうにない。先生たちはこれを見越して女子から走らせるようにしたんだろう、女子なら早く終わる可能性が高い、絶対10点をとりに走るような女子はいないだろう。男子なら競争心でありそうだけど⋯⋯



「じゃあ、始めまーす!」


「テ、テ、テ、テ、テレレッテ、スタート、レベル1⋯」


たぶんこの音好きな人いないんじゃないかな、と俺は思う




七「さーて、ほんとに10回でやめるかな〜」


そんなことを言いながらスマホを呑気にいじっている七音は何だか余裕そうだ


「なぁお前部活何やってたの」


七 「ん〜と〜、中学ではバスケやってて〜、高校は帰宅部〜」


「そっか、帰宅部って存在するんだな。漫画の世界だけだと思ってた」


七 「え、そこに食いつくのw 俺がバスケやってたっていうほうが意外じゃね?」


「まぁ確かに、言われてみれば」


七 「いや、興味無さすぎでしょwww」


暁 「ちなみに俺はずっとテニスしてた〜、さらに部長もしてた〜!」


「いや、聞いてねーけど。でも、すごいなお前らの学校ってスポーツめちゃ強いよな、バスケとか特に」


暁 「そうだよ〜もっと俺を褒めろ〜ヘラヘラ」


「はい、すごいすごい」


夏 「俺は中学バスケやってて、高校はサッカー部だった!!」


「なんで、そうなった⋯」


夏 「ん〜飽きちゃった!」


智 「僕は七音君と同じ感じ」


「そっか〜」


綾 「え、お前興味無さすぎじゃね?俺はソフトb⋯」


「知ってる」


言わせろよって顔された


綾 「そういえば蒼は何やってたんだよ?」


「俺は⋯ずっとバスケ部だったよ」


七 「あ〜ぽいわ〜」


暁・綾・夏・智 「それな〜」


「なんだよ、その反応⋯」


七 「て、あれ?もうあの口約束女子たち終わってんじゃん!いつやめたんだよ〜」




そんなこんなで女子は終了。最高記録は56。すげぇな、女子は体力落ちるの早いのに関心した。




そしてついに男子の番がやってくる。



陸上部だったであろう男子が太ももらへんを叩いていたり、野球部っぽい雰囲気のやつはジャンプをしていたり各々準備運動をしている


「はい!始めまーす!」



地獄のスタートだ





1月26日に元NBA選手であるコービー・ブライアントさんと娘のジャンナさん、そのチームメイトの方が亡くなりました。今も信じることが出来ません、ですが現実を受止めMamba mentalityを忘れず生活していきたいと思います。

心よりご冥福をお祈りいたします。

Black Mamba、永遠に君を愛している

Mamba Forever

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