1話 ヤベぇやつ
今日は大学の登校日だが午前中に終わる。なぜなら「身体測定」を行うからだ。
これだけのために学校来るのもちょっとめんどいなとか思っていると
「おはよー」
「おはよ」
後ろから声をかけてきたのは綾人だ。
「身体測定のためだけに学校来んのもめんどくさいなぁ…ふあぁ…」
眠いからなのか欠伸をしている綾人は東根から通っている。仙台駅までバスで来て、そこから大学の最寄りまで電車で来ている。綾人曰く準備に時間がかかるから朝は5時半起きらしい。
そりゃ眠いわな
身体測定を行う体育館には当然人がたくさんいた。
まず最初は身長を測りに行くことにした。
「やっぱ人多いな」
「それな〜 、そんなことより身長伸びてないかな〜!」
「なんで?」
「いや、俺身長小さいじゃん?やっぱ大きい方が憧れるよ」
そんな会話をしていると綾人の番が来た。ものすごいウキウキしているが結果は…
「えーと、高橋くんは168cmですね」
「え、168cm…伸びてない…」
確かに綾人はソフトボール部だったらしく筋肉がほかの男子よりもある気がする、たぶん筋トレをたくさんしたのだろう。身長が伸びないのはたぶんそのせい。
「次の方ー」
「はい」
「鷹平くんは、178cmですね」
「え、伸びた…」
測り終わり綾人の元に行くとなんかしょげてた。そして俺のことを見て
「羨ましいよ…身長高くて、スタイルよくて、顔もそこそこよくて、今までたくさんの女と付き合ってきたんだろ…」
何言ってんだこいつ…
「俺、今まで誰とも付き合ったことないけど」
「え、マジで?! 俺でさえ付き合ったことあるのに!?」
いや知らねーよ。
なんだか勝ち誇ったような表情している、まぁ機嫌が直ったのならそれでいいか
なんだかんだで最後は視力検査だけになり検査場所に行くと階段に人がたくさん並んでいた。
「時間かかりそうだな」
「だな」
早く終わしたいんだけどなぁ、なんて思っていると
「あの、ここ視力検査のとこ?」
「え、うん」
「ここか、視力検査〜」
たぶん同じ1年生であろう2人組に話しかけられた。
1人はかなりの美男子、髪の毛の色がなんかよく分からない緑色ような色をしている。もう1人もそこら辺の男子より顔が整っている。黒髪、色白、なんだかバンパイアみたいだ。
「あ、俺保健専攻なんだけど君らは?」
「俺らも同じ保健専攻だよ」
「おぉー、一緒か! 俺、岡田夏です! よろしく!んで、隣にいるのが」
「僕も同じ保健専攻の後藤智亮です、よろしく」
なんか爽やかくんが2人来たなぁ、なんだか俺ら引き立て役みたいで悲しくなった…
最後の視力検査も終わり疲れたので学生食堂で休憩をしていた。あの二人と会話している中で夏は山形出身で智亮は秋田出身ということが分かった、偶然にも山形出身者が集まった感じになった。
夏は山形市から電車で通っていて、智亮はこっちで一人暮らしをしているらしい。
「あのさ〜ずっと気になってたんだけどその髪色どうなってんの?」
と綾人が質問する。それは俺もかなり気になってた。
「あぁ、これねなんか最初は青だったんだけどだんだん色落ちして緑になっちゃったんだよね〜。たぶんこのまま色落ちしていくと今度は黄色になるかな〜?」
「いや、紅葉かよ」
柄にもなくツッコンでしまった
もしかして夏って意外とテキトーなやつなのかなぁなんて思いながら腕を机にかけ辺りを立って見てみた。広いなぁと思っていたらいきなり俺の左腕がカクンッとなった。
隣に座っていた智亮が俺の左腕を押し叩いたのだ。
綾人と夏は爆笑
「え、どうしたどうした!」
「いきなり何してんの!」
いや、笑い事じゃねぇよ採血した場所モロに当たったぞ。普通に痛いからね。
「なんか肘伸びてたから叩きたくなっちゃって、エヘ」
「痛い…」
俺は表情があまり変わらないタイプなので相手には伝わってないと思うが俺の中での智亮の印象がヤベぇやつに変わった。
ゆっくり投稿します。ヒロインの登場は次回。




