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災厄スキルで人類追放〜しかしそのスキル最強なり!?〜  作者: しゃむしぇる
第一章 変わり始めた運命

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第17話

ブックマークやいいね等とても励みになりますのでよろしくお願いいたします。


 戸惑うラナさんに道案内してもらって、盗賊達が集まっているという場所を見下ろせるところまで連れてきてもらった。


「う~わお、すごい数だ。」


 ぱっと見でも100人以上いるように見えるな。で、問題の元王国騎士ってやつはどこにいるかな?


「ん〜…………あ、多分アイツらかな。他の盗賊と比べて明らかに装備が違う。」


 めちゃくちゃデカくて重そうな鎧を着てる騎士っぽいのが1人と、変な模様が入ったピカピカのローブを纏った魔法使いっぽいやつが2人。


「ラナさん、質問なんですけど元王国騎士って何人いるのか分かります?」


「確かな確認が取れているのは2人。重騎士のドームと炎魔法の使い手のビーキュだな。どちらも王国騎士の中ではかなり強い上澄みの方だった。」


「じゃあ多分あそこにいる元王国騎士は、そいつらを含めて3人ですね。そのビーキュって魔法使いと同じような服装の魔法使いがもう1人います。」


「……ぜ、ゼラ君やはり一度戻って準備をしたほうが良いんじゃないか?元王国騎士が2人揃っている状況は、最悪だぞ?」


「いえ、逆です。ちょうど集まってる今がチャンスなので、このまま叩きます。」


 俺の言葉を聞いて、顔から血の気がさぁ〜っと引いていくラナさん。その様子に苦笑いしながらも、俺はアイに目を向けた。


「アイ、行こうか。」


「はいっ、ゼラ様!!」


 俺とアイは一気に崖を飛び降り、最短距離を突っ走って奴らの元へと向かう。魔石でステータスが大幅に上がってるから、全力で走るとあっと言う間に奴らの拠点の目の前までやってきてしまった。


 すると、俺とアイに気付いた見張りの男が声を上げる。


「ん?お前等は…………あ?」


 声を発したとほぼ同時に、アイが腰に差していたカタナが目にも留まらぬ速さで抜き放たれ、男の身体が2つに割れた。


「流石アイ。じゃあ今度は俺の番だな。黒風っ!」


 アイに負けじと、俺もダンジョンを経て更に強力になった黒風で前方を薙ぎ払った。今の魔法で半分以上はやったかな。


 突然の襲撃で残った奴らが慌てている最中、俺達に向かって大きな火球がいくつも飛んでくる。それらは俺達に当たる直前に、全て俺の魔喰いによって喰われて俺の魔力へと変換された。


 しかし、その火球を目眩ましに使って、元王国騎士の重騎士が俺達の眼前に迫っていた。


「ハッハァ〜ッ!!チビと魔族の女ァ、なかなかド派手なことしてくれんじゃあねぇか。驚かせてくれたご褒美に一撃で楽にしてやるよォ!!」


 重騎士が扱う武器は、確かハルバードとかいう名前の槍と斧が合体した重量級の武器。そんな物を木の棒みたいに振り回してるのを見るに、コイツは重騎士の名に劣らない相当な力持ちのようだな。


「元王国騎士の腕前と、今の俺の力。どっちが上か確かめさせてもらおう。ダークグラビティ。」


 重騎士に範囲を絞ってダークグラビティを使うと、あまり魔力を込めていないにも関わらず、奴はぺちゃんこに潰れ、地面に血溜まりと紙のように薄っぺらになった鎧だけが残った。


「な、ド、ドームがやられただと!?」


 ピカピカのローブを着た元王国騎士が、今の状況を飲み込めずに狼狽えていると、その隙にアイが奴に距離を詰めていた。


「しまっ……!!」


「遅いです。」


 奴は苦し紛れに魔法を発動させようとしたが、展開途中の魔法陣ごとアイはそいつを一刀両断してしまう。


 カタナについた血を振り払い、アイは残る1人の元王国騎士らしきローブの人物へと目を向けた。


「残るはあなただけですよ。」


「いやはや、ドームもビーキュもアッサリと倒してしまうとは……彼等は王国騎士の中でもそこそこ強い方だったんですがねぇ。」


 クツクツと笑うその男に向かって、アイがカタナを振るうと、奴の纏っていたローブが切り裂かれ、姿が露わになった。


 その姿を見た俺とアイは思わず目を見開く。


「お前……その姿はどうなってるんだ?」


 奴の姿を一言で言い表すのなら、異(・)形(・)。人間の身体に魔族の身体のパーツや、魔物らしき身体のパーツまでもが融合していたのだ。


「この身体は私の研究の集大成ですよ。優秀な人間と魔族の肉体と、強力な魔物の肉体……全ての良い部分のみを集め、1つに合体させたのがこの私。」


 異形と化した自らの身体をウットリとしながら撫でる男に、アイが激しい嫌悪感を示している。


「……なんて醜い。」


「それは心外ですねぇ。この機能美が理解できないとは。」


 その言葉と同時、奴の口から先端が鋭利にとがった触手が飛び出し、アイへと向かっていく。


「ふっ!!」


 しかしそれは彼女によって、バラバラに切り刻まれてしまう。


「おや、すばらしい反応です。ではこちらはどうでしょうか。」


 今度は魔族のものと思われる腕を前に突き出して、さっきビーキュという奴が放ってきた炎の魔法よりも遥かに強い魔法を放ってきた。


「他人から奪った力でよくもそんなに誇らしそうにできますね!!」


 アイは表情に怒りを露わにして、その魔法をさらに強力な魔法を発動させて掻き消してしまう。てっきりアイの魔法に恐れを抱くかと思ったが、奴の思考は違い、狂っていた。


「おぉぉ!!なんと素晴らしい魔法。今この肉体に付けている魔族の心臓よりも遥かに良質そうだ。」


「っ!!お前、魔法が使えるのはまさか……。」


「あぁキミが今考えている通りだ。私はもともと魔法の適正は無かった。しかし、魔法への適性がもともと高い魔族の心臓をこの肉体に移植することで、魔法を扱えるようになったのだ。といってももうこの心臓に用はない。なにせ、さらに強力な魔法を扱う魔族を見つけることができたからなぁ!!」


 奴がアイに向ける目が歪んたものになった瞬間、俺の中に凄まじい殺意がわいたが、すぐ横から俺以上のすさまじい殺意を感じ取り、それはスッと譲るようになりを潜めた。


 チラリと隣に目を向けてみると、アイが今まで見たことのない怒りと憎悪、そして殺意に満ちた、真っ黒な顔になっていた。


「ゼラ様、この下種は私にお任せ頂けないでしょうか。」


「あぁ、任せるよ。」


「……ありがとうございます。」


 少し俯きながら彼女は手にしていたカタナを鞘に収め、大量に魔法陣を展開した。


「おぉ!!魔法の同時使用もここまでできるのか。やはりお前はすばらしいそざ……ゴボッ!?」


「もう喋らないでください。耳が腐りそうです。」


 アイは大量に展開した魔法陣をおとりにして、奴の足元にも魔法陣を展開していた。それによって、奴は水の牢獄の中へと閉じ込められる。


「アクアブレード、アクアランス、ウォータープレッシャー…………。」


 水の中で身動きが取れない奴に向かって、アイは容赦なく連続で魔法を叩き込む。この時点で既に水の中は奴の血で真っ赤に染まっている。


「これで最後っ……ギガフレイムっ!!」


 アイは真っ赤に染まった水球の横に超巨大な炎を出現させると、その2つを近づけていく。


(ッ!!あれはヤバい!!)


 自分の直感がアレはヤバいと判断し、咄嗟の判断で俺はアイのことを抱きかかえ、その場を一気に離れた。

 その次の瞬間だった。2つの相反する魔法がぶつかり合った結果、とんでもない爆発が巻き起こり、辺りを高熱の水蒸気で埋め尽くしたのだ。


「ふぅ……な、なんとか逃げ切れたか。」


「あ……ぜ、ゼラ様?ハッ!?も、申し訳ありません!!つ、つい怒りに任せて魔法を……。」


 アイは俺の腕から降りてペコペコと頭を下げた。さっきは怒りで我を失ってたみたいだな。ま、そういう時は誰にでもあることだ。


「謝ることじゃない。アイはアイツの犠牲になった魔族の敵を討った。それだけだ。あ、でも後で魔法は一緒に練習だな。さっきみたいにならないように。」


「は、はいっ!!」


「よし、じゃあラナさんのとこに報告に戻ろうか。ちょうど近くに来てるみたいだし。」


 魔力感知でラナさんの魔力を近くに感じたので、俺とアイはその場所へと向かった。


この作品に対する感想、意見などなどお待ちしています。こうしたほうがいいんじゃない?とかそういったものは大歓迎です。単に面白くないとかそういった感想は豆腐メンタルの作者が壊れてしまいますので胸の内にとどめていただければ幸いです。

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