↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
災厄スキルで人類追放〜しかしそのスキル最強なり!?〜  作者: しゃむしぇる
第一章 変わり始めた運命

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
15/20

第15話

ブックマークやいいね等とても励みになりますのでよろしくお願いいたします。


「さて、まずは私の自己紹介からさせてもらおう。私はラナ。この街ソレイドの騎士団長だ。」


「僕はゼラといいます。」


「私はアイです。」


 簡潔に自己紹介を終えると、ラナさんは俺達の名前を紙に記入していく。


「ゼラ君にアイ君か。キミ達に聞きたいのは、ダンジョンの中での盗賊の動きについて。メタルゴーレムを倒したということは、奴らの根城の9階層も突破したんだろう?」


 さてどうするか……簡単に盗賊団は壊滅させたと話してもいいが、盗賊とはいえ人間は人間。殺したことが罪になる可能性がある。


「あぁ、安心するといい。盗賊団の連中は揃いも揃って生け捕り無用の賞金首だ。仮に殺していたとしても罪には問われない。」


「心の中が読めるんですか?」


「これでも毎日人間相手に鍛錬を積んでいるのでね、ある程度のことであれば表情から察しがつくんだ。」


「なら隠していても仕方がないですね。盗賊団は1人残らず殺しました。」


「階層は?」


「8階層です。」


「ふむ、なら今頃死体は魔物に食われて骨になっているだろうな。まぁ念のため後程調査団を向かわせるとしよう。」


 ラナさんが俺達の話をまとめていると、ホカホカと湯気を立ち昇らせる料理をローザさんが運んできてくれた。


「事情聴取は終わったかい?もう飯ができちまったんだが。」


「ん、十分だ。さ、ダンジョン帰りで腹が減っていることだろう。私の財布は気にせず存分に食べてくれ。」


「ありがとうございます。じゃあいただきます。」


 アイが急ごしらえで作ってくれた料理も十分に美味しかったけど、こうやってちゃんとした定食みたいなものを食べるのは本当に久しぶりだ。


「すごく美味しいです。」


「ふぃ~、そうかいそうかい、口に合ったようで安心したよ。おかわりはいくらだって作ってやるから腹いっぱい食べなァ。」


 美味しい料理を食べていると、俺は自然と目から涙が溢れてきてしまった。


「な、どど、どうしたんだゼラ君?」


「……すみません何でもないんです。」


「ゼラ様……。」


 俺の事情を知っているアイは、なぜ俺が涙を流しているのか察したようで、ぽつりと俺の名前を呟いた後、頭の中に話しかけてきた。


『ゼラ様、この方々にはその……貴方様の生い立ちをお話しても良いのではないでしょうか?何か力になってくれそうな気がするんです。』


『確かにこの二人は優しい人だ。でも、俺のこの背中に刻まれた紋様を見たらどんな反応をするか……。』


『も、申し訳ありませんでした。ゼラ様のお気持ちも考えず……。』


『いや、大丈夫だよ。とにかく今はこの人達の厚意に甘えよう。』


 そして作ってもらった料理を完食し、ご馳走様と手を合わせた時だった。慌てた様子で騎士が1人、店の中に駆け込んできた。


「ほ、報告します!!魔物の大群が関所に押し寄せてきています!!」


「なんだと!?すぐに向かう!!」


 その報告を聞いて立ち上がったラナさんを俺は手で静止させた。


「ゼラ君?」


「ラナさん、すみません。その魔物が押し寄せてる原因は俺にあるんです。なので、ここは俺にケジメをつけさせてください。」


「それはいったいどういう……。」


 俺は言葉の意味を理解できていないラナさんに、背中に刻まれたあの紋様を見せた。すると彼女は俺が何者なのかを察したらしく、口を開けたまま固まってしまった。


「き、キミは……まさか。」


 ラナさんの言葉に1つ頷いてから、俺とアイは店を飛び出して関所の方へと走った。


「結局見せる羽目になっちゃったな。」


「でも敵意は感じませんでした。」


「あぁ、アイの言っていた通り優しい人たちなのかもしれないな。兎にも角にも、今は俺が引き寄せてしまった魔物を片付けよう。俺が引き起こしてしまったものだからな。」


「了解しました。」


 俺とアイの魔石によって強化された脚力で全力で走れば、関所までは一瞬でたどり着いた。そこにはゴブリンやらオークやら魔石にもならない雑魚が群がっている。


「騎士の人達は巻き込まないように……ダークグラビティ。」


 騎士の人達を巻き込まないように注意しながら俺はダークグラビティで、眼前の魔物を一掃した。突然の出来事に驚いている騎士の人達の間を抜けて最前線に立つと、魔物が俺とアイのことを囲むように群がってくる。


「ふんふん、ダンジョンで強くなる前ならキツイ数だったろうが……今なら何の問題にもならないな。アイ、そっち側は任せる。」


「はいっ、お任せください!!」


「あ、念のため……炎の魔法は無しな?周りが燃えると困る。氷とか水にしてくれ。」


「了解しました。では……フォールンアクア!!」


 アイが空に手をかざして魔法を詠唱すると、巨大な水の塊が高速で魔物の大群に落ちた。水の圧倒的な質量に大半の魔物が押しつぶされてしまう。


「こっちも負けてられないな。」


 アイの魔法で怖気づく魔物達へと手を翳し、魔法を詠唱した。


「黒風。」


 威力を抑えたつもりで放った黒風は、残った魔物の全身を抉り取って消し去ってしまう。そして雑魚どもを掃討し終えると、森の中から木々を薙ぎ倒しながらレッドサイクロプスが3体姿を現した。


「なっ!?レッドサイクロプス!!」


 背後から聞き覚えのある声が聞こえ、振り返ってみると、驚愕と恐怖を表情に貼り付けたラナさんが立っていた。


(残る魔物の気配はコイツらだけ。今の俺なら……倒すのに一分もかからない。アイには俺が倒した奴の魔石を回収してもらって、その後さっさとここを離れようか。)


「アイ、魔石の回収は任せる。」


「はい!!」


 そうアイに指示を出して、俺はレッドサイクロプスへと向かって一気に踏み出した。そして勢いそのままに一番近かった奴の首に蹴りを叩き込む。バキバキと骨が粉々になる感触が足から伝わってくる。


「次。」


 腰から盗賊から奪ったマジックウェポンの短剣を取り出して横に一閃する。短剣から放たれた巨大な斬撃は、並んでいた2体のレッドサイクロプスの首をスッパリと切り飛ばした。


 そしてそこにすかさずアイが飛び込み、あっという間に魔石を回収する。その後、辺りに魔物の気配が完全になくなったことを確認し、俺はラナさんの方を向いてペコリと頭を下げた。


「すみません、お世話になりました。」


「あ、ま、待ってくれ!!」


 ラナさんの制止の言葉は聞こえていたが、耳を貸さずに俺とアイは森の中へと姿をくらました。




 それからしばらく森の中を駆け抜け、街から十分に離れた所で2人で休息をとることになった。


「ふぅ……やっぱり俺が街の中に入るとダメだな。俺じゃなく街の人達に迷惑がかかる。」


 そうポツリと呟くと、アイがこんな言葉を投げかけてくれた。


「ゼラ様の魔物誘引のスキルも自分で制御できるようになると良いのですが……。」


 その言葉を聞いた瞬間、ペルが言っていた言葉を思い出した。


 魔物誘引のスキルは進化スキルであるということ。


 その進化条件はまだ分からないが、もしかすると進化すれば制御も可能になるかもな。


「……あ、そういえばさっきのレッドサイクロプスの魔石はアイが持ってるよな?」


「はいっ!こちらに。」


「うん、ありがとう。」


 アイが差し出してくれた魔石を3つ吸収すると、突然俺の前に文字が書かれた画面が表示された。


『おめでとうございます。ステータス値がスキル進化の条件を満たしたので、スキル魔物誘引が進化します。』



この作品に対する感想、意見などなどお待ちしています。こうしたほうがいいんじゃない?とかそういったものは大歓迎です。単に面白くないとかそういった感想は豆腐メンタルの作者が壊れてしまいますので胸の内にとどめていただければ幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。