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災厄スキルで人類追放〜しかしそのスキル最強なり!?〜  作者: しゃむしぇる
第一章 変わり始めた運命

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第11話

ブックマークやいいね等とても励みになりますのでよろしくお願いいたします。


 2階層目へと繋がる階段を降りると、今度は1階層のような迷路ではなく、地下だというのに青い海と白い砂浜……そして雲1つない青い空が俺たちを出迎えた。


「地下なのに空がある?」


「だ、ダンジョンって凄いところですね。」


 呆気にとられていると、早速海から魔物が姿を現した。


「なんだあの魔物……カニか?」


 海から姿を現した魔物は巨大なカニのような魔物で、ハサミのところが鋼鉄の刃物のようになっている。


「あ、アレはア(・)イ(・)ア(・)ン(・)ク(・)ラ(・)ブ(・)です。あの鋼鉄のハサミは一流の鍛冶師が鍛えた鉄の剣よりも切れ味が良いとの噂ですよ。」


「なるほどな。でも使わせなきゃ問題ない。」


 海の魔物なら、雷が効くだろう。そう思って、無詠唱で黒雷を落としてやると、思った通り一瞬にして魔石へと変化した。


「ん?さっきのスケルトンの魔石よりも大きいな。レッドサイクロプス位あるんじゃないか?」


「海の魔物は陸にいる魔物よりも強い傾向がありますから、恐らくそのせいかと。」


「ふむふむ。」


 でも雷っていう致命的な弱点がある以上、敵じゃないな。この階層は俺にとってはボーナス階層かもしれない。


「さてと、まだ海に潜んでるやつはいるかな?」


 俺は魔力感知を使って、海の中にいる魔物の位置を掴み、複数の黒雷を海に向かって落としてやると、波に乗ってゴロゴロと魔石が浜辺に打ち上がってきた。


「はははっ、この階層は俺にとってはボーナス階層だな。」


 嬉々として魔石を取り込んでいくと、どんどん俺の力が上がっていくのを感じる。


「この調子でどんどん行くぞアイ。」


「はいっ!!」


 海の中にいる魔物を全て狩り尽くす勢いで、海に向かってアイと2人で魔法を撃っていたところ、あっという間に俺の魔力感知に敵の反応が無くなってしまった。波打ち際は色とりどりの魔石で埋め尽くされている。


「うんうん、大量大量。闇魔法のレベルも上がったし、この階層に関しては文句なし。寧ろ感謝の気持ちが湧いてきた。」


 ホクホク気分で魔石を回収しながら進んでいると、3階層に続く階段も発見できた。俺もかなり強くなれたし、アイも魔石を取り込んだおかげで、あのトンデモ威力の魔法を連続使用できるようになっていた。


「さてと、魔石の回収も終わったし、それじゃ3階層に行かせてもらおうか。」


 魔物の居なくなった2階層を後にして、3階層に降りていくと、俺達の前に広がっていたのは辺り一面が緑で覆いつくされた密林だった。入って早々魔力感知を使うと、密林のかなり奥の方に今まで感じたことのないほど、大きな魔力を持った存在を見つけた。


「アイ、ここの階層にはかなり強い魔物がいるみたいだな。」


「はいゼラ様。情報によると、その魔物は恐らくメ(・)タ(・)ル(・)ビ(・)ー(・)ト(・)ル(・)という魔物ですね。こちらの書類には3階層のメタルビートルには、決して手を出すべからずと書いてあります。ダンジョンのボス並みに強いみたいです。」


「そいつ以外の魔物の反応は大したことないし、新しい魔法を試すんならそいつじゃないとな。」


 闇魔法(特殊)のスキルレベルが6になって覚えた魔法は、ダ(・)ー(・)ク(・)グ(・)ラ(・)ビ(・)テ(・)ィ(・)と眷(・)属(・)改(・)造(・)。どっちのスキルもまだ使ってないけど、すぐに使う機会がやってくるだろう。なにせ、魔力感知のスキルで、この3階層にいる魔物の反応が全てこちらに向かって来ているのがわかっているからな。


「さてと、じゃあ使ってみるか。」


 木々の間から飛んで来たハチの魔物の大群に向かって、手を翳して魔法を唱えた。


「ダークグラビティ。」


 魔法を唱えた瞬間、空を飛んでいたハチの魔物が全て地面に落ちて、ぶちゅっという生々しい音と共にぺちゃんこに潰れてしまった。


「これは使えるな。じゃあ次はアイの番な。レベルアップしたアイの魔法を見せてくれ。」


「はいっ!!」


 ハチの次に飛び出して来たのは、頭が2つある大きな蛇の魔物。そいつに対してアイはレベルアップした水魔法を放った。


「アクアブレード!!」


 詠唱と共に放たれたのは、巨大な三日月型の水の刃。それは2つある蛇の頭を両方とも切り落としても勢いが止まらず、直線状にあった木々を全て両断していって、一本の道を作ってしまった。


「やりましたゼラ様っ!!」


「俺の闇風と同じぐらい……いや、下手したらこっちのほうが威力は上か?またいい魔法を覚えたな。」


「えへへ、これもゼラ様が大精霊を呼び出してくださったおかげですっ!!」


「もう一つ覚えた魔法の検証をしたいから、今こっちに向かって来ている魔物の処理は任せてもいいか?」


「お任せください!!魔力の果実と、魔石の力でパワーアップしたこの力、ゼラ様のために使います!!」


 そしてアイは俺がもう一つの魔法を確認している間に、魔物誘引のせいで寄ってきている魔物の処理にあたってくれた。


(レベルアップで手に入れた新しい魔法の眷属改造……これはどういう魔法なんだ?攻撃魔法じゃないっぽいんだよなぁ。)


 疑問に思っていると、目の前に眷属改造に関しての説明が書いてある画面が現れた。


『眷属改造は自身に忠誠を誓った者に対してのみ、使用出来る魔法で、世界が定めた理を改造することが可能です。』


「こ、これ結構ヤバい魔法じゃないか?」


 世界が定めた理を改造できるってことは、前に夢の中でペルが言っていた魔(・)族(・)の(・)制(・)限(・)。魔石の1割程度の能力しか取り込めないっていうのを書き換えることができるんじゃないか?


「あのゼラ様?」


「ん?どうしたアイ?」


「一応メタルビートル以外の魔物は全て殲滅しました。」


「え、もう?」


「はいっ!!」


 ちらりと当たりの景色に目を向けてみると、まぁとんでもないことになっていた。大規模に焼けこげたり、木々が凍りついていたりと、かなりの惨状だった。


「アイ、魔石を回収する前にちょっと試してみたいことがあるんだけどいいか?」


「ゼラ様のためでしたら何でもご協力いたします。」


「その前に一つ質問なんだけど、アイは俺に対して忠誠を誓えるか?」


「もちろんです!!この命はゼラ様のために捧げる覚悟です。」


「わかった。じゃあ行くぞ。眷属改造。」


 アイに手を翳して魔法を唱えると、目の前にいろんな文字の書かれた画面が現れた。そこにはこの世界が定めた魔族に対する制限のことも書いてある。


「まず書き換えるのはもちろんこれだ。」


 『魔族は魔石を吸収して強くなれる代わりに、レベルアップに必要な経験値が多くなる。』と『魔族は魔石の1割の力しか吸収できない。』この2つの項目、これを改造して……。


『アイはレベルアップに必要な経験値が少なくなり、魔石の全ての力を吸収できるようになる。』


 こう書き換えて……画面に表示されている決(・)定(・)の文字に触れた。


「これでよしっと。」


「ゼラ様、あの……私に何をしたのでしょうか?」


「あぁ、魔族って魔石を吸収できるけど1割しかその力を吸収できないだろ?それに、レベルアップが遅い。その定めを書き換えた。だから多分、今アイが魔石を吸収したら、魔石の力を全部自分のものにできると思うぞ。」


「そ、そんなこと神でもなければできないのでは!?ま、まさかゼラ様は私達魔族を救う神なのですか!?」


「そんな大層な存在じゃない、ただの人間……だよ。」


 その後検証のために、アイが倒した魔物の魔石を全部吸収してもらったところ、眷属改造で書き換えた通り、魔石に力を全て吸収することができるようになっていて、一気にとんでもない力を身に着けていた。


 さて、この階層に残っている反応はメタルビートルのみ。アイがどれだけ力を身に着けたのかは気になるところだが、アイツは俺がもらおう。



この作品に対する感想、意見などなどお待ちしています。こうしたほうがいいんじゃない?とかそういったものは大歓迎です。単に面白くないとかそういった感想は豆腐メンタルの作者が壊れてしまいますので胸の内にとどめていただければ幸いです。

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