↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
災厄スキルで人類追放〜しかしそのスキル最強なり!?〜  作者: しゃむしぇる
第一章 変わり始めた運命

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
10/20

第10話

ブックマークやいいね等とても励みになりますのでよろしくお願いいたします。


 入り口を守っていた兵士を無力化し、無理矢理ダンジョンの中に潜入した俺とアイ。俺達のことを出迎えたダンジョンの中は、レンガ造りの迷路のようになっていた。


「ダンジョンの中って迷路みたいになってるんだな。」


「あ、ゼラ様。先ほどの兵士からこれを拝借しておきました。」


 そう言ってアイが手にしていたのは、ダンジョンについての情報がまとめられている紙の束だった。ご丁寧にこのダンジョンの地図や盗賊の情報まで書いてある。


「……なるほど、このダンジョンは全部で10階層からなるダンジョンで、盗賊が占拠していると思われる階層は9階層か。で、最後の10階層はボスがいると。」


 この地図があれば、思ったよりも早くこのダンジョンは攻略できそうだな。でも早すぎるのも良くない。できることならこのダンジョン内にいる魔物を全て狩り尽くして、魔石を全て吸収してから外に出たい。そうすれば仮に外で待ち構えられていたとしても、何とかなるだろう。


「っと、これを読んでる間にも、魔物が来たな。」


 目の前の通路から、ボロボロの鎧を着た骨だけの人型の魔物が5体こちらに向かって歩いてきていた。魔物のくせにしっかりと剣まで装備してるな。


「ゼラ様、あれはスケルトンです。首を落とすか、燃やし尽くすか……原型が残らないほど粉々にしても倒せます。」


「じゃあサクッと首を落としてしまおうか。」


 スケルトンは弱く、俺とアイでスケルトンをあっと言う間に倒すと、バラバラになったスケルトンが地面に吸収されるように消えて、魔石だけがその場に残った。


「ダンジョンで魔物を倒すと魔石になるっていう、アイの情報は正しかったな。こんな弱い魔物でも魔石が落ちてる。」


「お力になれたのでしたら至極恐悦の極みでございます。」


「そんなに気を遣わなくても良いんだぞ?俺達は仲間なんだから、もうちょっと気楽に……できないか?」


「い、いえっ!!私はゼラ様に命を救われた上、お力まで与えてくださいました。私の中でゼラ様は、まるで神のような神々しい存在なんです。」


 まるで崇め奉るような眼差しをこちらに向けてくるアイ。ま、まぁ本人がそうしたいなら特に俺から言うのも野暮かな。


「……まぁ、無理にとは言わないけど。」


 倒したスケルトンの魔石に手を触れると、勝手に俺の体の中に吸収されていく。レッドサイクロプスの魔石を取り込んだ時ほど、力が湧いてくる実感はないが、少しずつでも強くなっているはずだ。


「魔石の回収も完了っと。さ、どんどん進んでいくぞアイ。」


「は、はいっ!!」


 ダンジョン内の地図と自分の場所を照らし合わせ、トラップを避け、魔物誘引のスキルで寄ってきたスケルトンを倒して魔石を吸収しながら、俺とアイはこの1階層を隈なく歩きまわった。そして行き止まりで引き返そうとしていた時、ふとアイが行き止まりの壁をじっと見つめていることに気が付いた。


「アイ、どうかしたか?」


「あ、あの私の気のせいじゃなければ、ここの壁の裏に空間があるような気がするんです。」


 アイが気になったという壁と、そうじゃない壁をコンコンとノックして音を確かめてみると、確かにアイが気にしている壁の方は、音が反響しているような感じがする。


「うん、確かに他の壁と比べて音がなんか変だ。ただ触れるだけじゃ何も起こらないし、破壊してみるか。アイ、ちょっと離れててくれ。」


 アイを後ろに下がらせて、俺は魔法の準備をする。一番破壊に向いているのは……闇風かな。無詠唱で闇風をその壁に向かって放つと、思った通り壁が崩れて奥へと続く通路が現れた。


「お手柄だアイ。隠し通路みたいだぞ。」


「お褒めいただき大変光栄なのですが、この先に進んで大丈夫なのでしょうか?地図にこの通路の記載はありませんでしたし、まだ見ぬ罠が待ち構えている可能性も……。」


「確かに罠があるっていう可能性は捨てきれないな。一応魔力感知のスキルを研ぎ澄ませておこうか。落とし穴とかの罠ならこれで探知できると思う。」


 隠し通路を進んでいくと、少し広い部屋へとたどり着いた。その部屋の中心には宝箱が置いてある。さっき目を通した資料によると、このダンジョンにはミ(・)ミ(・)ッ(・)ク(・)という宝箱に擬態した魔物がいるらしい。コイツももしかするとその可能性があるが……魔力感知のスキルでは、何の問題もなさそうだな。


「アイ、ミミックって魔力は持ってるのか?」


「ミミックは魔物なので魔力を有しています。ゼラ様の魔力感知のスキルでしたら簡単に宝箱と見分けがつくかと。」


「じゃあこれは普通の宝箱ってことで合ってるみたいだな。」


 そうとわかったのなら早速開けてみよう。何かお宝が入っているかもしれない。


「いよい……しょっと。」


 見た目に反してかなり重い宝箱の蓋を開けると、中に入っていたのは紫色の毒々しい色のリンゴのようなものだった。しかも2つ……。


「う~ん?何だこれ?」


「あ、ゼラ様。それは魔(・)力(・)の(・)果(・)実(・)です。」


「魔力の果実?」


「これを食べると、魔力がすごく増えるって聞いたことがあります。味はあんまり美味しくないらしいですけど……。」


「じゃあ俺とアイで一つずつ食べよう。」


「わ、私は結構です!!ゼラ様がお食べください。私にはもったいない代物ですから。」


「アイの魔法はこれから必要になってくる。それを考えると、アイも食べて魔力を増やしておいたほうが良い。だから食べてくれ。」


「ゼラ様がそこまでおっしゃるのでしたら……いただきます。」


「あぁ、俺も食べてみよう。」


 2人で一緒にその魔力の果実にかじりついたが、食べた瞬間口の中に広がったのは甘さと苦み、渋味が複雑に入り混じった変な味。アイが言っていた通り、とてもじゃないけど美味しいとは言えない代物だ。


「うぉ……これは、お、美味しくないな。アイ。」


「は、はい。こひゅっ、こ、これ全部食べるの結構きついです。」


 アイの顔がかなり険しくなっているけど、これも強くなるため……我慢だ。


「我慢だ。俺も我慢する。」


 幸いなことに、俺は8年の野外生活でいろんな草だったり不味い肉を口にしてきたから、このぐらいならなんとか食べられる。何も考えないようにして全部食べ終えると、俺の体の内側から魔力が湧き出てくるのを感じた。


「おぉ、確かに魔力が湧き上がってきた。」


「むきゅっ……な、何とか私も食べ終えました。」


 アイはげっそりとしながらも、何とか魔力の果実を食べ終えたらしい。強くなるためとはいえ、彼女にとってはなかなかキツイものだったようだな。


「さて、魔力の果実を食べてどのぐらい魔力が増えたのか……早速試してみるか。」


 隠し部屋の外に出ると、すぐにスケルトンの群れに遭遇した。どうやら俺の魔物誘引のスキルに誘われてやってきたらしい。


「アイ、特大のをぶっ放してやれ。」


「はいっ!!フォールンアクアッ!!」


 フォールンアクアは大質量の水の塊を落とす魔法だ。スケルトンの群れは大質量の水に押しつぶされてバラバラになってしまった。そしてその水は魔法の発動終了と同時にパッと消えてしまう。


 魔力の果実を食べる前のアイはこれを一発撃っただけで魔力切れになっていたが……。


「まだ余裕がありそうだなアイ。」


「はいっ、まだあと2回ぐらいは撃てそうな気がします。」


「ふむふむ、魔力の果実を食べて、相当魔力は上がってるみたいだな。」


 魔力の果実を食べた俺も、魔力消費の大きい闇の祝福を何回か使えるようになっているかもな。これも試してみないとわからないが、もし複数回使えるようになっているのなら、これからの旅路で役に立つこと間違いなしだ。


「アイ、自分が倒した分の魔石は自分で吸収しちゃってくれ。」


「えっ、良いんですか?」


「俺だけじゃなく、アイもこのダンジョンで強さを手に入れないといけないからな。自分で倒した魔物はの魔石は自分で吸収すること。いいな?」


「はいっ、仰せのままに……。」


 それから俺とアイは、1階層に蔓延っているスケルトンを全て狩り尽くした後に、次なる階層の第2階層へと続く階段を下ったのだった。


この作品に対する感想、意見などなどお待ちしています。こうしたほうがいいんじゃない?とかそういったものは大歓迎です。単に面白くないとかそういった感想は豆腐メンタルの作者が壊れてしまいますので胸の内にとどめていただければ幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。