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目覚め、そして実験

お気に入り48件……!?

ありがとうございます(°◇°;)


瞼に光が射し込む。


「…オ…さん…リ…ンさん!」

「リ…ン!リオ…!」


あれ……?誰かの声が聞こえる。

「う、う…ん?あれ?ここは?」


見覚えのある天井。

ここは……宿屋か?


「リオン!?」

「リオンさん!!」

「南雲。八桜。どうしたんだ?」


俺がそう言うと二人は、

「「どうした、じゃない!(です!)」」

「うわ?!」

二人がいきなり声を張り上げたので俺はびっくりした。


「リオンさん、決闘を申し込んで、相手を倒した…と思ったら、いきなり倒れちゃって。」

「正直な所、君が2時間程目を覚まさなかったから、君に何か危険が迫って居るのか…とも考えたんだよ!?」


そう言っている、二人の目に。

うっすらと残る涙の跡。


「――――。」


俺の沈黙を、話を聞いていないのだと捉えたのか。

「む、僕たちがこんなに心配しているというのに!」

「そ、そうですよ!本当に心配したんですから!」

二人は尚も言い続く。


そんな二人が。

なんだか、とても有り難く感じて。

「聞いて居るの――ひゃぁ!?」

「聞いてるんで――きゃあ!」



「ありがとうな。二人とも。」

二人とも、抱き寄せた。

「りっ、リオン!?」

「え、あ…リオン、さん?」


「もう、ぶっ倒れるような事はしない。約束する。」――だから、泣かないでくれ。


「……うん。」

「……はい。」


Ψ


「――え?八桜って、初心者(ニュービー)なの?」


「はい。…実を言うと、こういうRPGをするのも…」

「初めて、か。」


あの後、少しして落ち着いた俺達は、


「これも何かの縁なのかもしれないし、ギルド作ろうよ f(^_^;」

という南雲の一言で、この3人でギルドを作る事になった。


しかし。かかーし!(!?)


八桜が初心者であることが判明したため、八桜の為に、南雲と俺とで八桜にチュートリアルをしてあげる事となった。


「さて。まずは、メニューを開きます。

これは簡単ですね。

唱えるだけでいいです。

『オープン』」


南雲がクールモードでもって八桜に教示している。

――黒縁メガネなんかどこから出したんだ?


「『お、オープン!』」

ピロン♪と音を立てて、メニュー画面が八桜の前に現れた。

俺も教える側なので、メニュー画面を開く。


『新規取得称号があります』


お。なんかゲットしたみたいだ。

どれどれ。


『血狂淑女』

[称号効果]

・凶刃系スキルの制御

・凶刃系スキル攻撃力20%UP

・凶刃発動時の口調の変化増加

取得条件:全プレイヤーの中で一番最初に凶刃スキルで決闘に勝利する


「はぁ!?なんだこれ!?」

「と、こういう風に称号やスキルを獲得する訳です。

普通は、頭の中に[〜のスキルを取得しました]という音声が流れます。

しかし、リオンは先程まで倒れていたため、その音声を確認できなかったのでしょう。」

「なるほど〜。」


「いや、なるほど〜じゃねぇよ!?なにこの凄い物騒な名前の称号!?」


南雲は俺の言葉を受けて、ふむ、と考え込むと、

「リオン。」


「あ?なんだよ?」


「今、ここで、凶刃乱舞を発動できますか?」


そんな事を言った。


「はぁ!?んなことしたら、お前らを攻撃しちまうぞ!?」


「大丈夫ですよ。」

「大丈夫って、お前な――」



「これは“実験”ですから。」

俺は南雲のその一言で、二の句を取り下げた。

「第一、街の中は非殺傷区域(セーフティエリア)です。

最強レベルの魔術でも、ここに居る限り僕達には傷ひとつ付きませんよ。」


「――了解。んじゃ行くぜ?……『凶刃乱舞!』」

身体中を、どろりとした鮮血のエフェクトが覆う。

身体が熱くなる。チカラが湧いてくる。頭がフワフワする。


「あ、あの?大丈夫なんですか、これ。」


「ん。まぁ…75%(・・)ってところだね。」


―― 一瞬の静寂。


「な、75%……?」

「そ。

これから僕の予想が当たる確率。

そして、リオンが無事である確率。」


「え、ええぇえぇ!?」


「――さて。

果たして、僕達は無事なのか?

そして、リオンはどうなるのか!?


――続きはウェブで!」

「――次回でですよ!!!(怒)」


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