台風
鴉野兄貴さんの活動報告の後半にあった、台風関連がきっかけです。
台風よ
私はお前が好きだ
お前が鳴き纏う
強風の声が
畏怖なる恐れと
どこか心地よさを
私の耳に聞かせてくれる
お前が連れてくる雨風が
やんちゃな子供のような
暴風雨になりながらも
渇きを覚えていた大地を
潤してくれる
人はお前を嫌ったとしても
私はお前を嫌いはしない
お前はたまにしか来ないが
私はいつも思っている
お前が私の住まう地に
幾時でも構わないから
腰を落ち着けて
畏怖なる風の音を
刻み付けるように
鳴り響かせてくれることを
嗚呼、台風よ
私はお前が好きだ
北の地にて高ぶりように気圧を高めて
南の地にて休めるように気圧を低めて
そんなお前を私は
愛おしく感じるのだ
お前からすれば私は
ただのちっぽけな人間だろう
事実、事実、その通りだ
しかし、その事実が何だろうか!
私の抱くお前への愛は
友なる情愛は
変わることがないものだ
人がお前を嫌ったとしても
私はお前を愛おしく思っている
私以外にも
お前を愛おしく思っている者たちが
いることだろう
台風よ
その者たちの愛を受けて
お前の風音を鳴き響かせ
全地へと刻み込め
全地を巡りゆけ!
やんちゃな連れ子である暴風雨を伴って
全地を潤してゆけ!
人々のお前への抵抗を
容赦なく打ちつけ
崩してゆけ!
台風よ
私の愛を、私たちの愛を
忘れずに突き進め!
夏の到来を告げて
夏の終わりをも告げて
全地を潤し刻み込め!
《終》
台風好きも台風嫌いも、台風本人にはどうでもいいんじゃないですかね?




