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カイエンの黙示録・奇妙雑多なる物語奇譚

木原ゆうさんへの寄贈作品です。


木原ゆうさんの活動報告に上がっているのと同じものです。

カイエンと言う名の歴史家が書いたのは

後の世に黙示録と呼ばれる書物


そこに描かれたのは

いくつもの異世界を舞台にした

奇妙雑多な物語奇譚


第一譚

真夏の夜に紡がれた謎は

恐怖を纏いながら

邪気眼を所有する

痛々しい少女の

恋を嘲笑する


ゾンビとなったイケメンを

治すための治療薬を探し求めて

たどり着いたのは

喪失された茄子畑


そこに生える黒い茄子を

手刀で一気に割れば

夢覚ましのニートという

治療薬を得るだろう


ビッチな少女と共にして

時には戦い

時には協力しあい

切磋琢磨するだろう


恋は移ろうものだが

愛は確かなものだと

少女が知るときは

邪気眼を手放さぬ限りは

来ないのか


第二譚

終身刑を言い渡されたのは誰なのか


それは、異世界から

学園を召集した者たち


悦楽のための眷属を得ようとするも

乱入した神によって

召集した者たちの目論見は

敗れ去るだろう

だが、召集された学生たちは

異世界にてサバイバルを余儀無くされる


生きるためという口実に

彼ら彼女らは

如何なる罪に手を染めるのか


アトラクタの光が

元いた世界への

帰還の手段を

導いたとしても

彼ら彼女らはそれを

受け入れるだろうか


その結末を記さずに

黙示録は次なる物語を

語り出した


第三譚


黒炎の夢幻にたゆたうのは

ゾルディと銘打たれた

神をも殺し尽くす力を秘めた

一振りの魔剣


焔に見初められた少女に

ゾルディは現れ

神へと成り上がった

氷魔の繰り手を

討ち滅ぼすために

少女の意思とは関係なく

力を振るいゆく


少女の秘めた悲哀に

一切の配慮を無視して

敵する者たちすべてを

深き闇に堕として


最後に闇に呑まれるだろう


第四譚

世界が求めたのは

治癒のための錬金術


一人の錬金術師が作製した

知識の秘薬剤にて

驚異的なドーピングを施された

一人の女剣士は


病魔の王を討つために

病魔を世界から除き去るために

剣を振るうだろう


治癒の秘剣に絶たれた病魔は

転生の輪廻に送られる


生物への転生を

心の中で願いながら


第五譚

異世界に召喚され

二度も魔王を倒した勇者は

三度目の物語において

性転換を経たのちに

遂には、戦乙女として

一つの国を建国する


されど、物語は終わらずに

世界は徐々に

倒叙を伴い変革していく


命令士と呼ばれる存在が

世界を変革させ

倒叙させているのか


命令士の抱いたものは

変革による征服の野心か

倒叙による屈服の愉悦か


それらに抗うために

戦乙女は双剣を握りしめ

命令士へと切りかかる


命令士を倒すことが

倒叙されゆく世界への

救いとなると信じて――


第六譚


それは、カイエンの黙示録が

語ることのできない

未だ白紙の物語


あるいは、白紙の上に

白い文字で紡がれたものなのか

真実は創造者の心の中に

存在する――


《終》


ちなみに、本人と確認取って書いたものです。

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