猫ってかわいいな・・・虎じゃねえか!
夢を見た・・・怖い夢だ・・・・。
俺はゆっくりと白い部屋を進んでいく、するとそこにもう一人俺が居る。
その俺は俺にこう言う。
「次に行こうか?」
そして、俺は俺の手を引いて歩きだした。
時間の感覚がなくなるぐらい歩くと真っ黒い扉が何個も見えてきた。
そして、俺は一つの扉の前で止まる。
「開けて」
俺はその扉のノブに手をかけて引いた。
そこで夢から覚めた。ひどく汗をかいている。その他に変わりはないのでそのままベッドから起き上がる。起き上がると少しめまいがしたがすぐに収まった。洗面台に向かい顔を洗う。ベッドの横に置いた服を着る。
「今日はギルドに行こうかな・・・。」
そんな事を言いながら階段を下りる。カラさんの姿はない。
「まあ、幽霊だもんな・・・それじゃ、行ってきます。」
誰もいない家にそう言い外に出る。朝食は途中にある屋台で食べようとしたが閉まっていた。
ギルドに入ると何故かいつもより騒がしい。受付にいるはずのリアナさんまでもがバタバタと荷物を運んでいる。
「リアナさん!どうしたんですか?」
リアナさんはこちらを見て驚いた顔をしている。なんでだ?
「マルヤマくん!朝の放送が聞こえなかったの?」
どうかしたんですか?と聞こうとした時に突然悲鳴が上がった。
「そんな!もう来たの!」
リアナさんがめちゃくちゃ驚いてる。
「なにかあったんですか?リアナさん!」
「火竜がこっちに向かっている事を朝に放送で流したのよ。それで民間人もしくはC以下の冒険者は全員避難命令を出したのよ!」
なるほどね!だから屋台閉まってたんだ!
そんなことに納得しているとリアナさんが
「とにかくマルヤマ君も逃げて!」
そう言うと腕をつかんでギルドの奥へ連れていく。
「ここ裏口だからここから出て!」
そしてリアナはまた元の場所に戻って行く。
「火竜か・・見てみたいな!」
そんな事を言いつつギルドの屋根に登る。そして、音のするほうに屋根から屋根へと駆けて行く。駆けながら見つかっても大丈夫なように仮面を造りそれを顔につける。仮面はちょうど視界などを邪魔しない作りになっている。
そんな事をしていると目の前に火竜が見えた。
種族:火竜
レベル:42
固有スキル:炎の吐息
物理ダメージ耐性
魔法ダメージ耐性
スキル:なし
そんなのが七体ほど見える。
こちらには気が付いていないのでここから見ることにする。2分ぐらい暴れまわっているのを見ていたら、何十人もの人が火竜に攻撃し始めた。中にはあのおっさんも混じっていた。
「おっさん、がんば!」
小声で声援を送りながらその戦いを見てみる。
後衛は魔法使いなのかローブを着た人が何人か佇んで両腕を天に掲げている。そして、その横には弓を使って応戦している人が何人も狙っている。
前衛はメイスなどの打撃武器と盾を装備した者たちが真正面から攻防を繰り広げている。その横から剣を持った者たちが火竜が正面に注意を逸らしたところを見極めチマチマと体力を削っていく。皆、熟練された動きで戦い続けている。しかも、負傷するとすぐに引き替わりの者が出てきて負傷した者は魔法使いや自分の持っているポーションなどを傷口にかけて少し休みまた負傷者と入れ替わるという戦法である。一方の火竜の方は力では圧倒しているものの段々と不利になっている。しかしさすがと言うべきか未だ均衡は破られていない。
そんな状態を見ているととうとう一匹の火竜が倒れた!そのチャンスを冒険者たちが逃すはずもなく一気に攻め立てる。そして、また一匹、また一匹と倒されていくともう二体しか残っていない!すると一匹はおもむろに声を上げ始めた!
「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオ」
まるで死を覚悟したかのようでそれでいて何かに頼るような鳴き声であった。
まもなくしてその残った火竜も排除され終わったかと思われた。だが、皆が遠くの空から何かとてつもない力を、恐怖を、怒りを感じ取った。
「なんだ!何が来ている!」
「強大な魔力を感じるわ!みんな気を引き締めて!」
冒険者たちがそんな言葉を交わしてる中でマルヤマは高速で迫るそれを見た!
種族:火竜
称号:火竜王
獄炎の覇者
レベル:167
固有スキル:炎装
形状変化
炎系魔法全習得
スキル:殴打
剣技
会話
それは通常サイズの二倍はある火竜だ。そして、そんな表示を見ている間に冒険者たちがいる場所に下りてきた。大量の土ぼこりが舞うがここで瞬きをするものは誰もいない。なぜならここで目を閉じればすぐに死が自らを喰らいつくすことを直感的に悟ったからである。
そして、土ぼこりに移る影が唐突に小さくなり人間代の大きさになる。そして、土ぼこりが消えるとそこには一人の男が立っていた。周りを見渡し、しゃべり始める。
「お前らか?俺の仲間を殺ったのは?」
辺りに沈黙が広がる。
「・・・まあ、いいけどさ・・あいつらが弱いのが悪いんだし・・・。」
すると、興味を失ったように死体を持ち上げて眺めている。その間にも攻撃を仕掛けるものは誰もいない。なぜなら仕掛けようにも仕掛けられないのだ。この死体を眺めている時間でさえも気を抜いてるように見えてあたりに漂う殺気は最初から変わっていないのである。
すると突然、死体を投げたそして、その死体は投げられながら見る見る燃えて灰になる。
「ここまで来て何もしないのはつまらないし強い奴と戦いたいな・・・。」
そして、もう一度見まわす。ゆっくりと周りを見まわし突然こちらをじっと見つめる。
「そんなとこで見てないで俺と戦おうぜ!」
そして、周りの者たちもそちらを見るとそこにいるのはスーツ姿に仮面を付けた背の低い男だった。
「えっ?俺?」
俺はとても驚いた。全く関係ないつもりでいたらいきなり指名されてしまったのだからとても驚いた。正直言われたときに誰に言ってんだろうなと思ったくらいである。
「ほら!早く殺ろうぜ!」
相手はやる気満々である。ここで断れば怒って皆殺しにしかねない目だ。
「わかったよ・・・殺りますよ!」
そういうと目の前に着地してナイフを出そうとした。しかし、ここで気づいた。家に置いたまま出てきたのだと・・・。
「仕方ない素手でやるか。」
「よし、準備はいいみたいだな・・・行くぞ!」
そういうと相手が駆けだしてきた。今までにない速さだ!だが避けきれない速さではない。そして、紙一重に避ける。
「普通だっいたら一撃なんだけどな・・・。」
相手は避けたことに驚いている。
「次はこっちだ!」
今度は先ほどよりも早い一撃が迫る!躱しきれないとマルヤマは思い咄嗟にガードする。重い一撃が腕に当たるミシミシと嫌な音が聞こえる。
「おっほ!マジか!これで死なんのか!」
火竜王は興奮気味に言う。そして、反撃を始める。右の拳を顔面を狙い叩き込む。
しかし、難なく避けられる。ここまでは想定内、今の右はフェイントで本命は左だ!避けた先に左が食い込む!火竜王は近くの壁にぶつかり止まる。
「まさか、当てられるとは思わなかったぜ!」
火竜王は首をゴキゴキと鳴らしながら立ち上がる。その瞳には怒りではなく楽しめそうだという喜びが表れていた。
「お前が俺にふさわしい男だと認め今から本気を出す!」
そういうとおもむろに両手を広げたすると、魔法陣が表れた上空に強大な魔法陣が一つ、火竜王が立っている場所に巨大な魔方針がもう一つ、そして、火竜王の周りにいくつもの魔法陣が浮かび上がる。
あー、これはやばくない?とっても危険な感じがするんだけど・・・。
そんな事を思っていると魔法陣が発動した。
上空の魔法陣からは大量の火の矢が、地面からはマグマが噴き出て火竜王を包み込む、小さな魔法陣からは野球のボールほどの火の玉が連射されている。
とりあえず大きめの盾を創り出しこれを凌ぐ、そして火竜王がマグマから姿を現すとマグマの鎧を着た火竜王がそこには居た。一瞬驚いているともう目の前に立って拳を振り上げていた。なんとかそれを盾を持っていた右手で防御したが、右腕の感覚がなくなった。おかしく思い見るとそこには何も無かった。遅れて激痛が体を駆けまわる。
「ぐあああああああああああああ、腕があああああああああああ!」
だが、痛みはすぐに引いたなぜならもう再生したからである。
「厄介な体だな!」
そういうとまた腕を振り下ろした。今度はぎりぎり回避できた。反撃を試みる。
右の拳を腹に向けて突き出す!だが、拳が届く前に拳が焼け落ちた。鉄板で焼かれるような痛みが断続的に続き顔を苦痛で歪める。
そして、また振り下ろされる拳。左肩が飛び散る。もう一撃を躱そうと後ろに跳んだ時に利用した左足の太ももから下が骨ごと砕かれる。再生した右手でガードをするが守り切れず胴体にも穴が開く。そんな攻撃を何度も何度もくらいながら思った。
俺はここで死ぬのか?こんなところで?
次第に視界は霞んでいく。意識が遠くなる。感覚がなくなっていく。
このまま、攻撃を受け続けると死んでしまいます。緊急装置を発動しますか?
はい
いいえ
頭にこんなのが浮かんできた。なんでもいいから死にたくない。はいを選択する。
すると、夢で表れた扉が脳裏に浮かぶそして中から現れたのは大きな虎である。
それを見てマルヤマは眠るように意識を落とした。
火竜王は殴る手を止めた。危険を感じその場から離れるとぎりぎりをナイフが通過した。火竜王は思ったさっきとは何かが違うと外見は同じだが中身が全然違うと
そんなことを考えていると【それ】は喋り始めた。
「私は牙を折られた狩りもできぬ哀れな虎、ゆえに求める失われし牙を」
マルヤマが目を覚ますと自分を誰かが操っていた。自分は自分の意志では動いていない。ただ狩るために動いている。
マルヤマは自分の持つ二本のナイフを見た。持ち手は持ちやすいように虎の皮がついている。そして、持ち手の芯には虎の骨、刃は虎の牙である。
失われた虎の牙:食餌
どのような能力かは知らないが強そうである。
火竜王がまた迫る!しかし、先ほどとは違い目で追える!そしてナイフを振るとナイフの刃が焼けることなく切れた。
「ぬうう」
火竜王が痛そうにしているがまだ傷は浅い。今度はこちらから仕掛けてやる。
相手の懐に入り込み下から突き上げるようにナイフを振るう。やはりあたるものの致命傷ではない。すると火竜王は後ろに下がり火弾を打ち出す。それをマルヤマはナイフで切っていく。通常ならできないがこのナイフの食餌がその火弾の熱をエネルギーとして吸い取っているからである。
そして、真正面から一撃を加える。今度は致命傷だ!
このナイフで切られた部分からは血は止まらないなぜなら切るわけではなく食べ続けているからである。
脇腹に受けた致命傷のせいで火竜王の動きは遅くなっている。もう一度切りかかる。今度も致命傷だ!
「グムム!」
次の一撃に全てを込めて切りかかる。火竜王は真っ二つに切られ崩れ落ちた。そして、頭に放送が流れた。
今回の食餌により炎装を取り込みました。次からは使用できます。
レベルアップにより物体創造が万物創造に変わりました。
その放送を聞きながらマルヤマは倒れた。
やあ諸君!私は代行人、代行人のズーだ!
なんの代行かって?そりゃもちろん嫌翻蛇っ苦がこんなに更新が遅れた読者の怒りを代行しているだけだよ!
彼はどうしたのかって?今頃、腹痛でのたうち回っている頃さ!
さて、そんな奴の話は一旦置いておこう!今回、私が来たのには二つ理由がある。
一つは読者による鉄槌を下すため
もう一つは説明だ!今回から敵の固有スキルについて解説していくためだ!
例えば、今回の敵の火竜王の炎装と形状変化と火炎魔法全習得についてだ!
炎装については本編で説明していくからいいとして、形状変化については触れないのでここで説明しておこう!
まあ、本編で火竜王が人間の形になった時に使ったのが形状変化だ!
これは形状がその形に押し固められるようなものなので火竜の姿の時を圧縮したようなものだ!だから体重も変わらないしステータスにも変わりはない。
つまり、密度があり得ないほど高くなるのだ!おかげで防御性能が格段にアップするし攻撃も重いものになるから戦闘形態みたいに考えてくれ!
そして、火炎魔法全習得は大量の魔法を演唱なしでしかもいくらでも出せるほとんどチートな固有スキルである!唯一、弱点があるとすれば炎装を付けた状態では発動し続けられないという一点だ!だから完全に炎装を付けた状態からは近接攻撃を繰り出していたのだな!しかも炎装の弱点である発動までの時間を補うために火竜王は使ったんだな!
私からの説明は以上だ!
ちなみに、このコーナーは何もなくてもやるからな!諸君また会える日をたのしみにしているぞ!




