表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/42

第22話「裏で糸引く者」

 そしてほぼ同時刻――。 










「全く。目的ついでに余計な欲だしたのがいけなかった、かなッ!!」


――キャンッ。


 山中のとある洞窟に、少年の苛ついた声と何かが蹴りつけられる音が響いた。続いて柔らかく大きなモノが転がり、そこからあがったのは獣の苦鳴。


 揺らめく灯に照らされるのは、灰色の体毛をもつ獣型の魔物――ウルフだ。腹部を蹴りつけられたのか、喘鳴をあげながら地に伏している。


「ああもう、4体も減ったのは誤算だよ。無駄に駒を減らした。」


 少年は苛々と言葉を吐き捨てた。

 しかし、次の瞬間には年齢に似合わぬ冷めた表情を浮かべる。


「・・・さて、これからどうしよっか。」


 その間、ウルフは少年の足元に静かに伏しつつ様子を窺うのみだ。


「このまま引き下がるのも骨折り損だし・・・。ひとまず駒の補充、か。・・・めんどくさい。」


 パチパチと松明の爆ぜる音を背景に、少年の淡々とした言葉が続く。


「命令はやり遂げないと、だしねえ・・・。」


 その声音には何の感情もうかがえなかったが――。









――しかしまるで、少年が自らに言い聞かせているようでもあった。



第22話「裏で糸引く者」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ