82話 万里の長城攻略!
「マジかよ、これはいくらなんでもめちゃくちゃすぎだろ––––––––––––」
僅か7時間ほどで万里の長城の端まで辿り着いたはいいものの、最後のボスモンスターだと思ったモンスターを一撃で屠った直後、長城全体が大きくうねり始めた。
「万里の長城自身が真のボスモンスターだったってわけかよ」
『国会議事堂ダンジョン』を思い出すな。
噴火後の富士山が上魔級だったんなら、間違いなくこのダンジョンは特魔級以上の難易度はある。
特魔級の中には『神託者』が複数人で攻略可能なモノも存在してると聞く。
万里の長城は、レオナさんでも単体攻略できるかどうか・・・・・・いや、あの人なら何食わぬ顔してやりそうだな。
「ふっ」
俺なら、今の状態でも十分攻略可能だ。
目標までの時間も多く残されている。
けど、獲得したからには一度くらい『闘神』を使ってみたい衝動に駆られる。
デメリットが大きすぎるのが大問題なわけで、おそらく『剣聖の記憶』を20%解放した時点よりも弱くなる。
何が問題かって、残り2回ある『絶歩』が24時間強制的に使えなくなることと、ステータス減少とスキル使用不可のペナルティは、記憶の再生中にも影響を与えてしまう可能性があるということだ。
「24時間・・・・・24時間か」
早く50%の力を解放して一を生き返らせたい気持ちが一番強いことに変わりはない。
今日本がどういう状況なのかも分からない。
それでも俺は、強くなっていく実感が楽しくて仕方ないんだ。
ごめん、一。
悪い兄貴を叱ってくれ––––––––––––
「クッ」
『闘神』を発動させた途端、見た目の変化に伴って、記憶上では感じられなかった五感の進化を一気に味わう。
視覚も聴覚も触覚も、あらゆる機能で感じ取る世界が一変した。
今ならどんな存在にだって負ける気がしない。
マッハに達する速度で移動し、瞬時に核の気配を感じ取る。
「そこか」
一直線に核へ突っ込み、そのまま思い切り聖剣を振り翳した。
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