↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
114/170

第114話:【114日目】クロサキの登張と、デスマーチ・モード

 114日目の朝。

 俺は重い足取りでリビングに向かい、日めくりカレンダーの「残り251日」の紙をペリッとめくった。

 空中のアラートは『システムアップデート中(最終調整・99%)』のままで、依然としてアイテムはドロップしない。

 あと一息だというのに、最も苦しい時間が続いている。


 その日、ついに「元凶」が動いた。


「ええい、役立たずどもめ! たかが田舎村の分際で、私の完璧な組織(軍隊)を手こずらせるとは!」


 兵士たちの洗脳が解け始めていることに焦ったクロサキが、安全な後方から最前線へと姿を現したのだ。

 太った体を揺らしながら、彼は忌々しげに舌打ちをした。


「お前ら、誰の金で飯を食わせてもらってると思っている! 成果を出せ! 死ぬ気で働け!」


 クロサキが両手を天に掲げると、彼の全身からどす黒いオーラが噴出した。

【絶対的やりがい搾取(マインドコントロール)】のオーバードライブ。対象者の生命力すらも前借して強制労働させる、最悪の『デスマーチ・モード』だ。


「ガァァァァッ!!」


 気絶しかけていた兵士たちが、白目を剥き、異常な筋力で再び立ち上がった。

 彼らはもはや武器すら使わず、素手で結界を叩き割り始めたのだ。


「まずいですよ村長! 兵士たちの生命力が急速に削られています! このままだと、数時間で全員過労死しちゃいます!」

 クロエがモニターを見て悲鳴を上げる。


 自分の目的のためなら、部下の命など欠片も気にしない。

 前世で俺を殺したあの男のやり方は、異世界でも何一つ変わっていなかった。


「……もう、黙って見ているわけにはいかないな」


 俺は、前世のトラウマを完全に振り切り、結界の外へと向かって歩き出した。


(残り250日。明日は何が出る?)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。