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目には目を、歯には歯を、能力には、能力を  作者: 妄想お面
第4章

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襲撃

第43話です!是非楽しんでください!


不滅ノ翼本部

*修羅丸とリリとの通話が途切れた時間帯


「今は緊急事態だ。修羅丸副隊長率いる一番隊が、ソーマネクルの第二司教と交戦している。優先度がそれを上回らないのなら、下がれ。時間を浪費するな。」


 「恐れながらリリ副隊長!そのソーマネクルの第二司教であるアニマ・フェルマータがただいま遺物犯罪者収監所に襲撃しました!」


 「……なんだと?アニマ・フェルマータが収監所を襲撃だと?状況を詳細に報告しろ。被害規模、敵戦力、現在の防衛線はどうなっている?いや、自分で確認する!」


 リリは即座に観察者(ウォッチャー)を起動して現場の人数を調べようとした。


 そこで違和感に気づく。


 目の前の部下がリリのレーダーに現れない。顔は間違いなくリリの部下にいた顔だ。にも関わらずレーダーに表示されないということが示すことは…


 リリは急いで窓を蹴破り外へでる。


 それと同時に部屋が爆発した。


 煙の中から先程とは別の男の姿が現れる。


 「気づいた?しっかし驚いたよ。咄嗟とはいえ爆発から逃げるためにまさかここから飛び降りるなんて。ここは10階だよ?まぁ、この高さから落ちたのですから戦線に復帰できることはないかな〜。できれば死体が欲しかったけど深追いはダメだよね〜。それに僕が頼まれたことは十分に果たし帰ろ〜。」


 「帰すと思うか?」


 男が振り返ると同時にリリがナイフで男の頸動脈を斬る。


 男の首から大量の血が吹き出す。


 「グハァ、ハァ、ハァ、まさかあの高さから落ちて無事で尚且つここまで登って僕の背後をとるなんて、無念。」


 男が倒れたのを確認してリリは即座に状況を確認しようと観察者を起動させる。


 そして驚愕する。


 今日、この時間帯に警備をしていたものの生命反応が全くない。


 リリは状況を確認し、すぐに全隊の隊長格と団長に今起きてることを報告しようと黒眼展開を行おうとしたときだった。


 破壊された扉からシオンが現れ、リリ目掛けて斬撃を飛ばす。


 リリは咄嗟に横に飛んで交わしてシオンが攻撃した方向を見て絶句する。


 「あれ?うまくいくとおもったんだけどな〜。僕ってやっぱり運が悪い方なんかな〜。あれ?リリさんだっけ?随分驚いてるね〜。まぁ〜、僕自身が驚いてるから仕方ないね。まさか僕の遺物と同化することでこんなことになるなんて思わなかったよ。あっそうそう!まだ僕の名前を話していなかったね!僕の名前は…」


「カプシド……五年前、都市部の住民を皆殺しにした狂人だな。それと」


 「へ〜、僕のこと知ってたんだ!そうそう!僕の名前はカプシドだよ〜!嬉しいな〜!まだ僕のことを知っている人がいるなんて!5年前のそれは確か僕好みの可愛い少年がいたからコレクションにしようとして動いたときだね!でも流石大都市だよ〜、その少年から目移りしちゃうくらい綺麗な子がいっぱいいたから後で吟味しようと思って全員回収することにしたんだ〜!ねえ、ねえ、あの死体たちってどうなってる?5年前だからもう腐ってる?それとも燃やしちゃった?どっちにしても勿体無いな〜。せっかくあれで色々楽しもうと思っていたのに。あっでも!今目の前に僕のコレクションにしてもいい見た目の子がいるわけだしこのままお持ち帰りしよ〜!」



シオン視点


 僕はこいつの言っていることが何一つ理解できなかった。


 カプシドと言えば本に載るくらいの大犯罪者、遺物犯罪者収監所にしっかり収監していたはず、いったい何が起きたのか?それよりも今、こいつ、遺物と同化したって言ってなかったか?


 「シオン隊長、先ほどはご救援、誠に感謝いたします。

 直ちに現状をご報告いたします。

 ソーマネクル第二司教アニマ・フェルマータが、ヒュベル第四階層および遺物犯罪者収監所を同時襲撃。

 第四階層では、アイク隊長を除く第一番隊が現在交戦中。

 収監所は防衛要員が全滅、あとから合流したと見られるミレーナ隊長がただいま交戦状態にあります。」


 なるほど、状況はわかったけど思った以上に悪いな。そしてカプシドが目の前にいるということはミレーナさんだけで抑えられてないのか。


 「いゃ〜、本当にソーマネクルの第二司教様々だよ〜!僕たちは一生あの塀の中だと思っていたのにまさか僕たちを脱獄させてくれて遺物まで取り返してくれるなんて!その代わりの条件としてソーマネクルに入信することを条件に出されたけど遺物いや、入信したから祝福って呼ばなきゃいけないかな?えっと、神言書で確認と。」


 そういってカプシドは本を懐から取り出して何かを確認する。


 「あっ、その辺自由なんだ!なるほど、それぞれに与えられた任務をこなせばあとは自由でいいのか。何々〜、僕の任務はアニマさんのサポートと各地に散らばっている遺物所有者から遺物を奪うこと。やり方は自由!素晴らしいね!これ本当に天国だわ〜!あっ、そうそう入信したんだしただのコレクターだとちょっと味気ないから名乗らせて貰うよ!僕は長らく空席になっていたソーマネクル第六司教に就任したカプシド・バンプ。以後お見知り置きを。あっそうそう!バンプってのは代々第六司教が襲名していく苗字なんだって!他の司教達も襲名する苗字があるみたいなんだけど元々持っている人や名前だけでいいって人は断っているんだって!ここだけの話、アニマさんもフェルマータ以外の苗字があるんだって!」


 待って、今、司教っていった。


 確かに今、ソーマネクルの第五、第六、第八司教は長らく空席だった。理由としてはアイクさんとアレインさんが討伐したからである。


 けど今、目の前に新たな第六司教がいる。


 司教の条件、それは遺物と同化できたもの。


 遺物と同化できるものは強靭な精神か狂った精神って前どこかで聞いたな。


 つまり、アニマ・フェルマータが遺物犯罪者収監所を襲撃した理由って!


 「おや?そこの美しい美少年!その顔は気づいたようだね!そう!今回アニマさんの目的はかけている司教の補充!そして!それに関しては見事に達成された!僕を含めた3人が遺物との同化を成功させ、新たな司教に就任した!そして!ここからがソーマネクル史上最も価値のある成果!なんと!僕たちナチュラル…あぁ〜、ナチュラルってのは遺物と同化しても暴走とか身体が四散しないもののことだよ!改めて僕たちナチュラル以外が遺物と同化しても!なんとその力をコントロールする術を手に入れました〜!はい!拍手!パチパチ〜!これは僕と第五司教そしてアニマさんの細胞のおかげなんだ〜!僕ってすごい!まぁ、悲しいことにナチュラルよりは出力は下がるけど単純な力は上がっているから戦力増強!更には遺物と同化することにより、更に神へ信仰を捧げられるという一般教徒にとってもありがたいことが起きたんだよ!」


 待って、今の話が本当だとしたら今、ここに司教が4人いて、更に司教には届かなくても遺物と同化した奴が何人もいるってこと?というか収監所の囚人全員がそうなっている可能性があるのか?


 待って、それ一般隊員でどうにかなる?僕ですらだいぶきつそうなのに。


 「リリさんここは僕が引き受けるからこのことを今王都にいる全隊員に伝えて、こっちは僕と…」


「シオン隊長!遅れてすいません!ヤツカ到着しました!」


 明るいオレンジ色の髪が目に入る。


 「ヤツカちゃん!」


 僕は思わず叫んだ。


 ヤツカちゃんは僕の同期かつ八番隊副隊長である子つまりは僕の右腕的存在だ。


 「リリさん!ここは僕とヤツカちゃんで食い止めるから行って!それと八番隊への指揮権を七番隊に預けるから!」


 「承知いたしました。どうかご武運を。」


 リリさんは行ったね、正直こんな状態で隊に指示を出すのは不安だったから助かったけどこっちはこっちで大変そうだなぁ〜。てかよく見逃してくれたね。

 

 「なんて綺麗なオレンジ色の髪!しかもその健康的な肌色!それに劣らない健康的な身体!僕のコレクションになるべくして生まれた存在かと納得してしまうよ。いや?僕はソーマネクルに入信したんだからその神様がご褒美に用意してくれたんじゃないか?確か神言書には主は未来に介入する力があり、乗り越えるべき試練とその試練を達成した時の褒美を用意してくれるって書いてあったな。もしかしてそれがこれか?なるほど、不滅ノ翼の隊長を倒すという試練を乗り越えてその死体とあのオレンジの子の死体が褒美になるんだね!本当に入信して良かった〜!でも流石に隊長を相手にするのに横から邪魔させるのは面倒だなぁ、そうだ!」


 カプシドが指を鳴らすと何体もの死体が出てくる。よく見ればこの人たちは収監所の警備をしていた人たちではないか!


 「起きて、そしてあの見目美しいオレンジガールの足止めをしなさい。」


 その言葉を受けて死体達は動き出し、ヤツカちゃんへ襲いかかる。


 「シオン隊長!この程度ならなんともないのでカプシドに集中してください!」


 本当に僕には勿体無い子だな。


 僕はカプシドいや、ソーマネクル第六司教に目を向ける。


遺物犯罪者収監所


 私は今、この規律を乱すもの達に追い詰められている。


 私が到着したとき


 ソーマネクル第二司教アニマ・フェルマータが半壊した収監所の中で囚人達に遺物を配っていた。


 「おや?おや、おや、おや、おや、おや!貴方は不滅ノ翼五番隊隊長、神凪ミレーナさんではないですか!ちょうどいい!貴方に聞きたいことがあるんですよ!それは…」


私は第二司教の話を遮り拳を撃ち込む。


 第二司教はその場から飛ばされるが何もなかったかのように立ち上がる。


 「元気があってよろしいですね!そんなことよりも聞いてくださいよ。ただいま主の新たな使徒をお迎えしようと来たのです!こんな、栄誉!栄光!光栄!威光!名誉ある使命を実行できることを主に拝謝致します!おっと、話の途中でした。ただ今、その使命で迷える子羊達に遺物の同化という主への最上級な祈りを捧げてもらっているところです。なのでそのまま見守っていてくださると助かります。なんなら神言書の話を聞かせてあげましょうか?こちら主の智慧!理知!明察!叡智!見識!天啓!神智!至知!が垣間見える素晴らしきものです!」


 私は第二司教に再び攻撃を仕掛ける。今度は中段三段突きを決めた後前蹴りからの右ストレートを喰らわせたが。これも何もなかったかのように起き上がる。


 「素晴らしい攻撃ですね。全て急所に当てた攻撃。私でなければ倒れていたでしょうとカッコつけたいのですが流石に内部にくるダメージは馬鹿になりませんね。なのでここは新しく迎え入れた。主の使徒の晴れ舞台に使わせていただきましょう!」

 

 その言葉と同時に複数の暗器が私を目掛けて飛んでくる。


 「久しいなミレーナ。まさかこんな形で再びお前の前に出るとは思っていなかった。」


 そこに現れたのは私が振り切った過去。


 神凪イサリだった。




 遺物犯罪者収監所、アニマ襲撃時


 俺が収監されてどれほど経つか、そんな無駄なことを考えてしまっている。


 俺は両手両足というより全身拘束されている。神凪の里の秘宝持ちだったこともあり厳重に収監されている。


 こんな状況ではあるがこんな所から脱獄することはいつでもできる。


 ただ、出たところで意味がない。


 神凪の里に戻ったところで今回の任務の失敗により俺は秘宝所持者から除名されるだろう。


 除名だけならまだ良い。


 奴隷落ちも考えられる。奴隷落ちなどしたら死刑よりも無惨な目になるだろう。これで俺の野望は完全に途絶えたな。


 正直な話、俺だけなら里の外で生きていくなど簡単だ。


 しかし俺の部下達はどうなる?今生き残っている部下は上層部が上級階層に位置するもののせがれに拍をつけようと無理矢理入れたゴミ駒達ではない。俺が認める真に優秀な駒達である。


 いや、こんなことになっている時点で俺も無能かゴミ駒か。


 そこは一度おいて、彼らのほとんどが下級階層の者達である。今、上級階層の中でも更に上位である俺ですら奴隷落ちの可能性があるのだ。


 部下達では確実に奴隷落ちだろう。


 それに神凪の里以外での暮らしを知らない彼等は外で生きていくということは不可能に近いだろう。


 そして今の俺に彼らの面倒を見る力はない。


 それだったら今はこの塀の中で人間らしい生活を営んでいる方が彼らの幸せであり、ここで俺が脱獄したらその彼らの幸せを壊す可能性がある。


 だから脱獄しないと自分に言い聞かせる行為が終わったときそれが起きた。


 倒壊していく音、鳴り響く警告音、看守達の呻き声。


 今までなかった音が大量に聞こえてくる。


 そして俺の目隠しが外され目の前で不気味な笑いをした何処か見覚えのあるものは感じさせる男が俺に話しかける。


 「貴方が神凪イサリさんですね。単刀直入にいいます。貴方、神の使徒になりなさい。」


 それが俺のアニマ・フェルマータとのファーストコンタクトであった。

今回で時系列、場所、視点がコロコロ変わり読みにくかったと思います。

その中でも最後まで読んでいただきありがとうございました!

今後も多視点、多場面、他時系列でお送りさせていただく第4章。

私自身このようにコロコロ変わるのは初ですのでお見苦しいところをお見せしてしまうかもしれませんが最後まで楽しんでいただけると幸いです。


改めまして最後まで読んで頂きありがとうございました!

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