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目には目を、歯には歯を、能力には、能力を  作者: 妄想お面
ウサギとダイスとひとつまみの欲望を

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29/54

トラップカードオープン!

第29話です!

楽しんでください!

毎日投稿継続中!

――第4ターン目。

兎幸がカードを掲げる。

「ファイヤーボール!」

赤い火球が飛び、私に直撃――3ダメージ!(基本3+ウィザード効果で+1 → 4ダメージ)


――第5ターン目。

「斬撃ッ!」

私の一閃は鋭く走り、兎幸へ突き刺さる――2ダメージ!(基本2×ソードマン効果で倍化 → 4ダメージ)


――第6ターン目。

ルシアンが転職マスに到達。

「……俺がヒーラーか、」

ルーレットの結果ヒーラーになる。


――第7ターン目。

兎幸が再びカードを振る。

「アイスランス!」

鋭い氷槍が飛び、ユキに突き刺さる――3ダメージ!(基本2+ウィザード効果で+1 → 3ダメージ)


――第8ターン目。

「斬撃!」

再び私の刃が閃く。兎幸に 4ダメージ!(基本2×ソードマン効果 → 4ダメージ)


――第9ターン目。

ルシアンがカードを掲げる。

「ヒール!」

私の傷を癒し、HPを 4回復!(基本3+ヒーラー効果で+1 → 4回復)


――第10ターン目。

ユキちゃんが素早く札を切る。

「氷結!」

兎幸をニマス戻して一点のダメージを与える。


ユキ:HP18/MP=14/手札7/進んだマス=47



ルシアン:HP20/MP=21/手札8/進んだマス=49



兎幸:HP24/MP=34/手札20/進んだマス=52



ミノリ:HP22/MP=20/手札7/進んだマス=50



「それでは第11ターン! サイコロをどうぞぉっ!」


 ユキ:6

 ルシアン:4

 兎幸:6

 私(ミノリ):5


「最初はルシアン選手!ユキ選手と同じマス にいるため通常ドローはありませんが青マスの効果で2枚ドロー、手札が潤ってきてるぞ!!」


 「2コスト消費してヒールを発動。対象はユキ。これでターンエンド」


 「ルシアン選手、迷わずカードを使用!ユキ選手! 2点回復だぁ!」


 これでユキちゃんのHPは20になったから。私達は全員20以上の体力になった。


 これで早々には死なないだろう。


「続いてユキ選手!こちらも青マス効果で2枚ドロー!サイコロの出目も手札も絶好調だぁっ!」


 「2MPを支払って、《剣の舞》を設置」


 「きたぁーっ! ここでフィールドカードだっ!フィールドカードは場に1枚しか存在できない! 誰かが新しく置いたら、前のフィールドは墓地行き!さらにその効果は、全プレイヤーのターン終了後に発動する仕組みだ!相手に恩恵を与えるが自分も受ける恩恵がでかいカードだ!」


「続けて、2MPを支払って《スロウ》を発動。対象は兎幸」


「これは痛い! 兎幸様は次のターンはサイコロが1〜3しか出なくなる! 一気にブレーキだぁっ!」


 ターン終了時。


 「ユキ選手のターン終了時に《剣の舞》の効果発動! 山札の上から10枚をめくり……おおっと、《重撃》を引き当てたぁ! これは次の攻撃に備える絶好のカード! 残りは山札の下へ、その後しっかりシャッフルぅ!」


 ユキちゃんは攻撃準備万端。足止めと補充の合わせ技……ほんと勝負を決めに来ている。


 「次はミノリ選手!マスは白マスだー!!」


 白マス、いいのが出るといいけど


 幸福の贈り物


 10万コインゲット


「ミノリ選手!運がいい!所持金に10万コイン追加された!そして通常ドローで1枚、さらに行動に移る!」


「 2MPを払って《カードマジック》を2回使用。次に5MPを払って《重撃》を使用。対象は兎幸」


「おおっと!剣士の重撃だ!剣士職業の効果でダメージは2倍、兎幸様に――8ダメージッ!!これは痛い!」


 「ターンエンド」


 そしてターン終了時にユキちゃんが置いた《剣の舞》の効果で、10枚めくりそのなかから私も剣カードを1枚回収。


 「続いては兎幸様のターン! マスは緑マスだぁ! 1D3の回復っ!」


 サイコロは2。兎幸のHPが2点回復する。


「ふふっ、氷の舞台を見せてあげる。《絶対零度》をユキに」


 青ウサギが即座に声を張り上げる。

「出たぁ!《絶対零度》!MP5!対象の相手を氷で閉ざし、次のターンを強制的に休みにする最強クラスの氷結カードだぁぁ!!」


 兎幸が掲げたカードには、氷に覆われた怪鳥、元第二階層ボス《グレイシア》の姿が描かれていた。


 それは今やユキちゃん自身の遺物。その絵を突きつけられたユキちゃんの瞳が、一瞬だけ揺れる。


 氷の光がユキちゃんに迫る。


 ユキちゃんは息を呑み、手に握ったカードを差し出す。


 「……っ。なら、こっちも返させてもらうよ」


 ユキちゃんが構えたカードは《巻き巻きの術》。


「おおっと!ユキ選手、シノビカードを切ったぁ!《巻き巻きの術》は本来6MPで使用可能ですがユキ選手の職業はシノビのため半分の3MPで使用できるぞ!そしてこのカードは相手のカード効果を無効化し、無効化したカードの半分のコストで同じ効果を相手に使用できる超強力忍術だぁ!」


 だが私の目はカードの絵柄に釘付けになっていた。


 そこに描かれている絵は《空転ノ巻》だった。


 かつて神凪の里からユキちゃんを連れ戻そうとした部隊の隊長、イサリが所有していたものだ。


 私達はあのとき、あと一歩で彼に殺されるところだった。


 彼を討ったのは、ミレーナ隊長で私達は彼に最後まで勝つことができなかった。


 その因縁のカードを、ユキちゃんは今、迷いなく切った。


 一瞬、ユキの瞳に翳りが宿る。だが次の瞬間、笑みが浮かんだ。


「……やっぱり、ボクの遺物はカードでもボクの方が似合ってるみたいだね」


 巻き巻きの術が発動。氷の奔流は反転し、兎幸に向かって突き刺さる。


「っ!?」


 兎幸が目を見開く。


 青ウサギが叫ぶ。


「なんということだー!!巻き巻きの術の効果により3MPで《絶対零度》を撃ち返したぁ! これにより兎幸様はなんと次のターン、強制的に行動不能!これは痛い痛すぎる!兎幸様は3人の猛攻を防ぎ切れるのか!?」


 しかし兎幸は顔を歪ませることなく、すぐにカードを掲げ、艶やかに笑った。


「盤面を塗り替えてあげる。《いたずらっ子》」


青ウサギが跳ね上がる。


「出ましたぁ!《いたずらっ子》!コスト4!効果は山札から罠カードを2枚まで探し、そのまま盤面に設置できるカードだぁ! 兎幸様が選んだのは……《バナナの皮が!》と《吸魔の罠》! しかし何故だ?罠を設置場所が同じ位置、しかもミノリ選手のニマス後ろに配置だぁぁ!!」


 私の喉が詰まる。


「後ろ……? そんなの、戻されないかぎり――!」


 兎幸の唇に笑みが深まった。


「気づいたようね? じゃあ、行くわよ。《氷結》」


氷の魔法陣が輝き、私の足元を凍らせる。


「ここで氷結!効果は対象に1ダメージ、さらに2マス後退! しかも兎幸様は職業が魔術師! 魔法カードのダメージが+1されるため、2ダメージを与えつつ後退だぁぁ!」


 氷の衝撃で身体が吹き飛ばされる。体力が2点削れ、私は2マス強制的に押し戻された。


その先には――


「ミノリ選手、罠を踏んだぁ!!」


 足が《バナナの皮が!》を踏み抜いた瞬間、身体の自由が奪われる。


「まずは《バナナの皮が!》! 効果は次のターン、カードを一切使用できない! ミノリ選手、最大火力を誇る剣士でありながら、次の一手が封じられたぁ!」


 続けざまに、紫色の魔法陣が浮かび上がる。


「さらに《吸魔の罠》! 対象のMPを2点吸収! ミノリ選手の残りMPが2点減少! 奪われたMPはそのまま兎幸様のものとなり、兎幸様+2MPのボーナス!!」


 兎幸が私に目線を落とし、楽しげに言い放つ。


「あなたが一番火力を出せるから封じておいたわ。これで少しは静かになるでしょ?」


 兎幸が妖艶に微笑み、扇を閉じるようにカードを収めた。


「兎幸様、怒涛のコンボでターンエンドッ! そして再び発動するのはフィールドカード《剣の舞》!兎幸様は山札を10枚めくり、剣カードを1枚回収ぅぅ!」


  ……やられた。


 カードが封じられる。


 このタイミングで。


 兎幸は次のターン動けない。つまり、今こそ決め切るしかない局面だ。


 それなのに一番火力を出せるはずの私が、カードを一切使えないなんて。


 削り切れるかどうか、怪しい。


 もしここで倒しきれなければ、兎幸は回復して立て直してくる。


 このゲームは、そうやってジリ貧に追い込まれるのが一番怖いのに。


ユキ:HP20/MP=10/手札7/進んだマス=53



ルシアン:HP20/MP=25/手札9/進んだマス=53



兎幸:HP24/MP=30/手札19/進んだマス=58



ミノリ:HP20/MP=16/手札6/進んだマス=55

次回予告

やめて!魔導士の秘儀の特殊能力で、魔法をブッパされたら、闇のゲームでHPと繋がったルシアンの精神まで燃え尽きちゃう!


お願い、死なないでルシアン!


あんたが今ここで倒れたら、ユキちゃんやバレットとの約束はどうなっちゃうの?


ライフはまだ残ってる。ここを耐えれば、兎幸に勝てるんだから!


次回「ルシアン死す」ダンジョンすごろくスタンバイ!



最後まで読んで頂きありがとうございました!


もしこの作品が気に入りましたら感想や評価をいただけると幸いです。

そうでなくともこの作品が少しでも気に入っていただけたら今後も読んでいただけると幸いです。


改めまして最後まで読んでいただきありがとうございました!

また次回もお楽しみください

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