2ドロー1捨てって強いよね
第27話です!
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手札を確認する。
私の手札には
スティール1枚
コスト1
効果:相手の手札を見ないで1枚とる。
マインドクラッシュ1枚
コスト4
効果:プレイヤーを選択し、そのプレイヤーのMPをマイナス5する。
ハンドクラッシュ1枚
コスト5
効果:プレイヤーを選択し、そのプレイヤーの手札を2枚捨てさせる。
コインチャレンジ:コインを表裏で表が出ればもう1枚捨てさせる。裏が出ると自分に2ダメージ。
泥沼2枚
罠カード:2コスト払うことで好きなマスに設置できる。そのマスを踏んだプレイヤーに以下の効果を与える。
踏んだ相手は次のターン、サイコロの目が1〜3しか出なくなる。
すり替えトリック1枚
コスト4
効果:プレイヤーを選択し、そのプレイヤーの一番大きいコストのカードと自分の好きなカードを交換する。
この手札から私は妨害をしていくことに専念しよう。というかこの泥沼ってカード…
「気づいたかしら?今回カードイラストの元になったのはあなた達の記憶にあった遺物と私の記憶にある遺物を参考にして作っているわ。」
やっぱりか、泥沼のイラストがマッドスワンプになっていたからもしかしたらと思っていたけどまさかこれ全部遺物関連のものだったとは。
「そう怯えないで。これはただの“遊戯”。でも……あなたたちがこれから目にするカードは、きっと無関係ではいられないでしょうね」
兎幸は涼しい声でそう告げ、指先でカードの束を軽く弾いた。観客席からは「おお……」と興奮のどよめきが広がる。
思考を巡らせながら、私は改めて自分の手札を見下ろした。
スティール。マインドクラッシュ。ハンドクラッシュ。泥沼。泥沼。すり替えトリック。
どれも妨害に特化している。戦い方ははっきりしていた。
「挑戦者たち、準備はいいかぁ!」
青ウサギがマイクを掲げ、甲高い声を響かせる。
「最初に動くのは……スタートに最も近かった者から! すなわち――」
サイコロが振られ、順番が決まっていく。
バレット,1
ルシアン,4
ユキちゃん,5
私と兎幸,6
私と兎幸は同じマスだったため人数差から兎幸が私よりも先に動く。
「さぁ、開幕ターン! カードを引いて、運命を進めッ!」
青ウサギが両耳を振り乱しながら叫ぶ。
観客席が熱狂する中、私たちの「ダンジョンすごろく」が幕を開けた。
「MPは1しか貯まらないがここは青マス、通常ドローとマス効果を合計して2枚ドロー。手札の数はそのまま勝利のルートが増えるのと同利。」
バレットの手札が一気に8枚になる。
「今の私ならいいものが引ける。スティールを1MPを消費して唱える。対象は兎幸。…いいカードが手に入った。」
百面の導きで1を出したバレットの運は絶好調。おそらくスティールでいいカードを奪うことに成功したのだろう。
「ここはターンエンド」
「次は俺か、1枚ドロー。マスは白マスのためイベント発動。イベント効果は貧乏人に施しを。手札が今最も少ない人に手札を2枚渡す…。」
ここで今1番手札が少ないのは兎幸である。
ルシアンは渋々手札を渡してターンエンド
「次はボクだね。ドロー、マスはボクも白マスだからイベント発動。イベント内容はお宝発見、質にだしたら50万コインになったそのまま50万コインゲット。白マスはデメリットだけじゃないんだね。今5マス進んだから5MPが増えていることだしこれ使っておこう。ハンドクラッシュ。もちろん対象は兎幸。」
ユキちゃんは兎幸の手札を2枚捨てさせたことで兎幸の手札が5枚に戻る。
そのままユキちゃんはターンエンド
「次は私ね。ターンドローは他のプレイヤーと同じマスのため引けないからこのままマス効果発動。職業マスによって職業ルーレットスタート」
周りから歓声が響く。
職業についたら今の山札が増えるだけではなくその分野のカードでは特殊効果を付与できる。
「ルーレットの結果魔導士に就職。よって魔導士のカードを追加。更にカードマジック!」
それは兎幸の絵が描かれたカードであった。
「1コストで2枚ドロー、その後好きなカードを1枚捨てる。」
なんというか、
「地味な効果だな。」
そう、地味!声は観客席から聞こえてきた。おそらくウサギ以外に観戦している人だろう。
「いや、カードゲームにおいて2ドロー1ステはかなりつよい効果だ。手札の質を高めるだけでなく、捨てられることによって発揮する効果のカードとシナジーが生まれる。」
「どうした急に」
「要は場合によっては1Mで2枚分いや、それ以上の差がつく可能性がある。」
何やら声が聞こえるが割と助かる情報だ。兎幸が捨てるのはいったい…
「私は泉を捨てる。そして泉の効果発動。このカードが捨てられたときカードを好きなだけ捨てるそしたら全員の墓地を山下に送りその分MPを回復。私は4枚捨てる。」
これによってバレットとユキが使ったカード、兎幸が捨てさせられたカード2枚、カードマジックと泉、そして新たに4枚捨てた。これによって合計で10枚山下に送られて兎幸は10MPを追加する。
今の兎幸のMPは25対して私のMPはこのターン追加される分を合わせて16。
圧倒的すぎる。
「更にカードマジックを唱える。罠を今、私がいるマスに設置してターンエンド。」
手札こそゼロ枚だがそれでもあまりあるMP、たった1ターンでこんなことになるなんて
「私のターン。ドローはないためマス効果で職業ルーレット。」
でた職業は剣士だったため剣士カードが追加される。
「罠カードをここから3マス目と6マス目に設置してターンエンド。」
今は兎幸にカードを増やさせるわけにはいかないため青マスであるところと次のターン兎幸が最大値で進めるところを罠にしておく。
「それでは2ターン目!サイコロをどうぞ!」
バレット、5
ユキ、1
ルシアン、5
私、5
兎幸、4
ユキちゃんとバレットが同じマスになったため出目が小さいユキちゃんから。
「やっぱり職業マスは踏んで置きたいわよね。トラップ発動、踏んだり蹴ったり。」
そこには禍々しく描かれた黒い影のような男がいた。その絵は一瞬自分の達に襲い掛かろうとした錯覚を見せるほどの威圧感があった絵であった。
「彼のカードはすごいわよ。踏んだ相手に1ダメージを与えて3MP奪う。」
ユキ,HP:19,MP:8 バレット,HP:19,MP:12
HPとMP両方削るカードがあるなんて。
「この程度なら大丈夫。それよりも職業ルーレットの結果は忍び。忍びカードを山札に追加してターンエンド」
「職業ルーレットにより私は回復術師。ヒーラーカードを山札に追加。すり替えトリック。ルシアンのコストが1番高いカードと私のカードを交換する。その後プレゼント交換。全員1つ順位が上のものに1番コストが高いものを渡す。最後に罠を兎幸の6マス先にセットしてターンエンド。」
「俺のターン、っ!」
「ごめんルシアン!」
私が設置した罠がルシアンにヒットしてしまう。
ルシアンは次のターン1〜3しか進めなくなる。
「おっとここで味方同士のトラブル!チャレンジャールシアンこれは痛い!」
「だが、金マス効果でカードは合計で3枚引ける。これでターンエンド」
「私のターンね。ドロー。白マスイベント発動。」
彼女がそう告げた瞬間、観客席はざわめいた。
「おっと! ここで兎幸様が白マスに止まったぁ! 通常なら良し悪しが半々の運試しだが?!」
青ウサギが叫ぶ。
めくられたイベントは《幸運の泉》。
「効果は……山札の上から3枚を引き、その中から好きな2枚を手札に加え、残りを墓地に送る!」
「ふふ、悪くないわね」
兎幸は迷いなく2枚を手札に加えた。残りの1枚は捨て札になった瞬間、追加効果が発動する。
「さらに! 今捨てられた《再起の灯》が誘発! 兎幸様はHPを3回復し、MPを2得る!」
「な、なんだと……!? 一度に3つも得してやがる!」
ルシアンが思わず叫ぶ
「カードは引くだけじゃ意味がないの。どう切り札に変えるかは腕次第よ」
兎幸はそのまま手札から1枚を場に叩きつけた。
「私は《カードマジック》を発動。……そして捨てたのは《泉》。効果はさっき説明した通り」
結果、さらに4ドロー+MP回復。
兎幸,HP:23,MP:38,手札4枚
一瞬で兎幸の手札とリソースは他の誰よりも潤沢になった。
「やっぱり……運だけじゃないよね」
ユキちゃんが小さく呟く。
「そうだね。強運に、知略が重なると……ここまで厄介になるなんて。」
私は手札を握りしめながら、その脅威を実感していた。
「次は……私か」
私は深く息を吸い、静かにサイコロを振った。
マスは緑マス。
「ここは回復マス! 1d3を振って……出目は2! ミノリ選手はHPを2回復します!」
青ウサギが告げると、観客から小さな歓声があがる。
【ミノリ:HP20→22/MP17+5(移動分)=22、手札5】
「……まだ温存だ」
私は引いたカードをちらりと見て、何も使わずターンエンドを宣言した。
ここまでの進行整理(2ターン目終了時点)
バレット:HP19/MP=12/手札7
/進んだマス6
ユキ:HP19/MP=8/手札6/進んだマス6
ルシアン:HP20/MP19+5=24/手札8/進んだマス9
兎幸:HP23/MP38/手札4/進んだマス10
ミノリ:HP22/MP17/手札5/進んだマス11
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