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406.いってきます!

「いいよ!じゃあ、マチにも伝えとく。私的には美麗堂の口紅とか、駅前の何ていったかな、名前忘れたんだけど髪飾りとかペンダントとか売ってるお店があるの。手頃な値段のからお高いものまで。あっそれと、ボンジュールのお菓子とか。キャンディやクッキーは日持ちするでしょ。クッキーのカンカンがかわいいのよ。」

「ありがとう。みっちゃん。ごめん。そろそろ準備しなきゃ遅刻するから。じゃあ、本田さんも一緒ってことで。」

「はいはーい。じゃあ、本田さんには10時半に帝都駅のバス停って伝えといて。」

「わかった。」


「幼馴染も大丈夫って。おすすめのお店も何軒かあるみたいで。10時半に帝都駅のバス停で。」

「了解しました。ありがとうございます。」



「このは、忘れ物は?」

「大丈夫です。」

「ハンカチ、ちり紙?」

「持ってるって。」

「宿題は?」

「入れてます。」

「気をつけていくんだよ!」

「わかってる!」

私と父のやりとりを見て笑う本田さんが、

「気をつけて。日曜日、よろしくお願いします。」

と言った。

「は?日曜日?何?え?デート?ちょっと本田くん、いつの間にうちのこのはと!」

「違います!!妹の・・・。」

このやりとりに関わったら面倒なので、私は揉めている2人を残し学校へ向かった。


「いってきまーす!」



 久しぶりにこの道を通るなぁ。あ、百合ちゃんは車で登校してるのかな。・・・そうよね。皇太子妃候補になったんだから(見守り部隊がいるにしても)流石に歩いて登校しないよね・・・って?え?あの後ろ姿は百合ちゃん?百合ちゃんは、紺色のワンピースを着てレースの日傘をさした女性と歩いている。

「百合ちゃーん!おはよう!」

百合ちゃんは振り向くと、

「あー!チャリコさん!!」

と言ってブンブンと手を大きく振った。そして隣の女性は日傘を落として身構えていた。

「おはようございます。はじめまして。芦屋こ・・。」

私の自己紹介が終わる前に、パッと笑顔になって、私の右手を取り

「あー、あなたがこのはさん。おはようございます。私、野村美香と申します。あなたのお父さんが退魔部隊にいた時に何度か訓練でご一緒したことがあるんです。」

と笑顔で言った。

「そうなんですね。」

「百合さん。このはさんと学校に行かれるんですよね。」

「え?いいの?」

「私は、車で追いかけます。こういう時間も大事ですから。それにこのはさんとご一緒なら私も安心です。」

そう言うと、野村さんは

「百合さんをお願いしますね。」

と言って、近くにいる百合ちゃん見守り部隊のものは走って行った。

「野村さん、いい感じの人だね。」

「はい。」

百合ちゃんは笑顔で返事をした。そして、

「チャリコさんの後ろ、久しぶり!さっ行きましょう!出発!!」

「了解!」

私はペダルを踏み一気に加速した。




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