404.本田さんの家族
「・・・うん。わかった。じゃあ、日曜日ね。了解!」
私が家に戻って来ることを加代子さんから聞いたみっちゃんは早速、お誘いの電話をくれた。つぎの日曜日にみっちゃんとマチと私の3人でお出かけをすることになった。お昼は何食べようかなー。そんなことを考えていたら、台所から加代子さんがやって来た。
「このはさん。お電話が終わったんですね。お夕飯の支度ができましたよ。今日はこのはさんが帰って来るから張り切ってちらし寿司を作ったんですよ。さぁ、みなさんお待ちですよ。行きましょう。」
「はーい。」
「あー。うまかった〜。ごちそうさまでした。」
本田さんはそう言って合掌をした。本田さんはちらし寿司大盛り3杯とお吸い物2杯、お刺身に筑前煮もペロリと食べてしまった。その様子を見た父は
「相変わらず、食べるの早いな!よく噛んだか?」
と尋ねると
「はい。ちゃんと噛みました。うちは兄弟が多くて、早く食わないと誰かに取られてしまうんです。それに、仕事中はいつ魔物がでてくるかわかんないんで、食べれる時に急いで食べておこうって・・。だから早食いが癖になってしまって。すみません。行儀悪いですよね。」
と本田さんは気まずそうに答えた。父は
「はぁ〜。」
とため息を吐き、
「そうじゃないが、休みの日ぐらいゆっくり食って、ダラダラしろ。明日から仕事だろ。適度にガス抜きせんともたないよ。」
と言って本田さんの背中を叩いた。
本田さんは鹿子島出身で、ご家族は母親
と、お兄さん、妹3人と弟が1人。父親は本田さんが中学の時に亡くなったとのこと。ご実家は農家でお父様亡き後、お母様とお兄さんで田畑を守っているそうだ。(今日の夕飯にいただいた筑前煮のレンコン、大根、里芋、にんじんは本田さんからいただいたものだ。)農業は天候次第で収入が左右されるため、家族を支えるために、高校卒業後に騎士団に入ったそうだ。
因みに父さんと本田さんは(父が)風花様の公務で鹿児島行った時に知り合ったらしい。
「ごちそうさまでした。」
久しぶりの加代子さんの手料理を堪能し、このまま風呂に入って寝たいのだが。
・・・宿題がある。
「はぁ〜。」
私は大きなため息をついた。




