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402.別れ

「私どもが不甲斐ないばかりに、正敏さんとこのはさんにご迷惑をかけてしまい申し訳ないことをした。」

と隊長の近藤隊長が深々と頭を下げていた。

「こちらこそ、途中で仕事を投げ出してしまって申し訳なかった。」

と父も頭を下げている。その時、

「このはさん。」

と扉前で父と近藤隊長のやりとりを見ていた私に島津さんが声をかけた。すると、父に、群がっていた隊員達や、メイドさんが私を取り囲み、

「今までありがとう。」

「元気で。」

「勉強頑張って!」

「休みの日に遊びに行くから。」

「今度デートしよう。」

など声をかけてくれた。これまでの様にここにいらっしゃる方々と会うことがなくなるんだと思うととても寂しい気持ちになってしまった。だって皇居なんて平民の私には本来無縁な所だし。

 私達がひとしきり別れを惜しんだタイミングで、父と話をしていた近藤隊長が

「私の力不足でこんな事になり申し訳なかった。このはさん達に頼りすぎない様に兵部省に警察の退魔部隊の増員や、訓練や隊員の育成、武器の見直しなど意見をしていたのだが・・・。このはさん達の負担が大きくなると、このはさん達がいなくなった時、国民を守れなくなってしまう。そうならない様に正敏さんと、陛下と話し合いを重ねて来たのだが。」

「いえ。こちらこそ、色々お世話になりました。ここにいらっしゃる皆さんのおかげでとても楽しく仕事をすることができました。本当にありがとうございました。」

と深く頭を下げた。

「このはちゃん。そろそろ出ないとちこくするぞ。」

そう言ってオート三輪の運転席から(荷物を取りに来てくれた)敏さんが顔を出した。(敏さんはうちで家政婦をやっていりは加代子さんの旦那さん。)

「あ、やばっ。遅刻する!じゃあ、みなさんいってきます!」


 




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