393.朝食にて②
「中東王国の使者が手続きに来るのはおそらく7月に入ってからになるだろう。その際に宮中晩餐会を行う予定だ。それで、このはさんにもこの晩餐会に出席してもらいたいのだが・・・。」
と陛下が尋ねた。
「あの。それって使者である王女様や第二王子を囲んで我が国の偉い方々が会食する様な場ですよね。」
「あぁ。そうだな。」
「申し訳ありませんがお断りさせていただきます。・・・その様な場に私は相応しくありません。それに私には警備のお仕事もありますから。」
と答えると、
「相応しくないって、このはさんに改めてお礼をしたいと王国側がこちらにやって来るんだよ。それに警備については正敏さんがいるから問題ない。百合子さんの警備を正敏さんが引き受けてくれたからね。風花の残りの公務についての警備は退魔部隊と警察隊とで再編成を行っているところだし、心配することはないよ。まぁ、どちらにしても友好国になった中東王国の来訪もあるし、正敏さんには帝都にいてもらわないといけなくなったってわけ。」
と清華様が言った。・・よかった。百合ちゃんの警備、やっぱり父さんなら引き受けてくれると思っていたのよね。・・・ってそんなことより、
「陛下、私は箱を開けた報酬はすでにいただいております。私は今回魔導師として個人的に仕事を請け負っただけです。私の仕事は終わりました。政治、外交に関しましては私の仕事ではありません。申し訳ありません。」
と私は頭を下げた。清華様は
「しかし・・・。」
何かいいかけたところで皇帝陛下が
「わかった。そもそも箱を開ける際、私ともそう約束をしたしな。だが、こちらとしても感謝の気持ちを伝えたいという中東王国の気持ちも無碍にはできない。だから、晩餐会の前に中東王国の使者と会ってはもらえないだろうか?」
「わかりました。まぁ、それくらいなら。」
私は渋々了解した。
「ところで清華様、父はいつこちらにもどりますか?」
「明後日の昼頃だよ。」
「わかりました。」
明後日なら今日、明日で、『術指南(肆)』を読んでおかなくちゃ。・・勉強に仕事に術指南の内容確認。あ〜忙しい。
「はぁ。」
私の口からため息が漏れた。




