表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
380/452

380.食事会まで

「お待たせしました。」

(仕事用の制服に)着替えを済ませた私は今日いただいた3冊の本(『術指南(壱)(肆)(伍)』)と『術師覚書』を持って桜華様の部屋に入った。桜華様は外出時に着ていた庶民的な服装から、スーツに着替えていた。桜華様は嬉しそうに

「うん。待った。さ、ここに座って。」

と言って手招きをしたので、私は桜華様の隣に座った。

「あ、付け襟まだ付けてるんだ。」

「はい。しっかり跡が残ってますから。」

「そっか。ねぇ、また消えたら付けていい?」

と言って私の腰に腕を回した。

「ダダダダメに決まってます!離れてください。」

私が離れようとしても桜華様は離してくれず、桜華様は耳元で

「じゃあ、見えない所だったら?」

と全身から色気を放出しながら囁いた。その瞬間私の脳みそは沸騰し、身体中から力が抜けた。

「え?」

その時桜華様はゆっくり私を抱き寄せた。その瞬間、私は我に返り

「いい加減にして下さい。離して下さい!」

と抵抗すると、

「このは、少しだけこのままでいさせて。俺、食事会で西園寺の兄さんに嫉妬してこのはを困らせたくないんだ。なぁ、このはにこんなことするの、俺だけだよな?他の男にこんなことさせてないよな・・?」

「されてませんよ!っていうかこんなこと誰もしませんよ。」

私がそう言うと

「よかった。」

とにっこり微笑んでそのまま私を抱きしめた。

「ちょっと!もー。離してって言っても離してくれないんですよね。」

「うん。」

「はぁ。」

私はため息をつくと

「今日頂いた本、一緒に読みませんか?」

「離れたくない。」

「私は店主の方が店頭に出さずに大事に持っていらっしゃった『術指南(肆)』を桜華様と一番最初に見たいんです。桜華様と一番最初見たいなー。見たいなー。」

私がそう言うと、桜華様は

「はあ、仕方ないな。」

と言って『術指南(肆)』を取りページを開いた。


「これって、魔物の作り方?」

「・・・ですね。昨夜はこれのおかげで大変でした。この内容を誰かが悪意を持って広めているんでしょうね。」

 私達の周りから甘い空気は一気に消え去り、更にページをめくっていくと、私たちの背筋が凍るような内容が書いてあった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ