374.中華そばを食べながら①
「本当に美味しいですわね。私、中華そばはもちろんですが、この餃子がとても気に入りました。」
と、百合ちゃんが言った。(帝学のメンバーは今日、桜華様や西園寺兄妹が来ることを快く了解してくれた。ここには西園寺さんが2人いるので私達は、西園寺兄を友見さん、西園寺妹を百合ちゃんと呼ぶことにした。初めは百合さんと呼ぼうとしたら、ちゃんと呼ばれたいと本人の強い希望により百合ちゃんと呼ぶことになった。因みに西園寺先生はそのまま西園寺先生。あ、桜華様のことは私以外は桜さん。私はおーくんと呼ぶことになっている。)
「それならよかったです。ここのセットメニューはお得で量も多くて安くて美味しいんですよ。」
「確かに、中華そばも春巻きも美味しいわ。」
「チャーハンも美味しいよ。」
「芦屋さんは半チャーハンじゃないところが男らしさを感じる。」
「でしょ。」
西田くんと、上岡さんと、私と松本くんが話していると、私の隣にいる桜華様が私の左腕をトントンと指で突き、口を開いた。
「はいどーぞ。」
私が桜華様にチャーハンを食べさせると、
「ずるいですわ!桜さんばっかり!」
と言う百合ちゃんに、
「百合ちゃんも食べますか?」
と尋ねると、
「このはさんすみません。百合子、いちいち張り合うんじゃない。みっともない。俺のチャーハンあげるから。」
と言って友見さんが百合ちゃんの口にチャーハンを入れた。
「美味しいですわ。はぁ。」
「百合ちゃん、私の春巻きあげるから機嫌直して。」
そう言って上岡さんのお皿に春巻きを置いた。
「ありがとうございます。私の餃子もどーぞ。」
と言って2人はおかずを交換した。
「にしても、百合ちゃんがやきもち焼くのもわかるわ、だって桜さん芦屋さんにべったりだもん。桜さんの眼鏡も芦屋さんのでしょ?」
上岡さんに指摘されて私は桜華様の眼鏡をじっと見た。
「あー。やっぱりそうだったんだ。ひいばあばと出かけた時に似てると思ったんだ。」
「いいだろ?新しいのあるんだから。」
「まだ使えるならこのまま使ったのに。」
「眼鏡屋に修理は時間がかかるって言われたんだ。このはは眼鏡ないと困るだろ?」
「まぁ。そうですけど。」
と話していると、松本くんが
「今日、首につけてるヒラヒラも桜さんから?」
と尋ねると、
「あぁ、そうだよ。いいだろ?」
と言って私の首を人差し指でつっついた。すると私の向かいにいる百合ちゃんが、
「まぁー!ずるい!チャリコさんを独り占めにして。許しませんわ!」
と桜華様を睨んだ。ゆりちゃんとは反対に上岡さんが、
「ねぇ、芦屋さん。首に怪我って命取りになるのよ。気をつけないと・・。」
と心配そうに呟いた。すると桜華様が
「そうじゃなくてお・・痛っ!!」
お余計なことを言おうとしたので、私は桜華様の足を蹴り、
「蚊に刺されて寝ている間に掻きむしっちゃって、それであまりにもみっともないから首に巻いてるだけなの。」
と答えた。




