363.リヤカーいっぱいの
「いただきます。」
私は豚骨ラーメンを思いっきり啜った。この時間のラーメンってなんて美味しいんでしょ。因みに明日の昼食は中華そば。ん〜楽しみでしかない!私はチャーシューを食べようとした瞬間、
「島津さん!」
「はい!」
私はチャーシューを一口で食べ、麺を一気に啜った。まだ麺が半分残っているが仕方がない。
「おばさん、残してごめんなさい!」
「仕方ないさ!気をつけてね!」
「いってきます!」
「あー、多分夜会の招待客が夕方仕掛けていたんでしょうね。鶏の死骸に蝿がたくんたかってる・・・。その時は澱が反応せず、時間が経った今、澱が刺激されて魔物達が発生したんだと思います。」
私は島津さんにそう伝えると、バイクを降りた。目の前では、既に警備員5人が魔物と戦っているが苦戦を強いられている。
「みなさん下がってください。術で一気に仕留めます。」
「わかった。」
目の前にいる3メートル近くの魔物十数体は、ゆらゆらと揺れながらこちらにやってくる。警備員達が退避したのを確認すると、私は日本刀で腕に傷をつけ、血を刀に垂らした。炎を纏った刀で一気に焼き尽くすと、地面から又魔物が生えてきた。私は地面に刀を刺してもう一度魔物を炎で焼き尽くした。
「大丈夫ですか?!」
騒ぎを聞きつけた3名の警備員がこちらに走って来た。
「ありがとうございます。魔物は全て焼き払いました。先程の魔物はこのおそらく夕方の招待客か、夜会に乗じた侵入者によって仕掛けられたものが、時間差で澱と反応したんだと思います。申し訳ありませんがこれから見回りをして澱を刺激する様なものが落ちてないか確認しましょう。」
「わかりました。」
それから私たちと夜間警護をしている警備員達全員で皇居内の捜索をした。今日は夜会もありいつもより多くの警備員がいたので30分ほどで皇居内の見回りを終えることができた。
「これはひどいな。」
「ですね.あれだけ警備の方々が居たのにどうやって彼らの死骸を運び込んだのでしょう?」
私達の目の前にはリヤカーいっぱいの動物や虫などの死骸が乗っていた。




