360.提案
「ちょっと、西園寺さんは俺の味方では?このはの義姉になり、家族になりたいんじゃないのか?」
「まぁ、そうなんですけど、可能性は多い方が良いですから。それに、友見兄様はチャリコさんのこと結構お気に入りの様でしたし。」
「え?私は友見様とはお会いしたことありませんけど・・。」
「おかしいですわね。友見兄様は、仕事でチャリコさんとご一緒して私がチャリコさん、チャリコさんと言う気持ちがわかったと申してましたわ。」
「何のお仕事ですか?」
「それは教えてもらえませんでしたの。」
すると皇太子殿下は
「おかしいな。このはと友見くんはあってるはずだよ。な、桜華。」
「はい・・。はぁ。」
なぜか桜華様がため息をついた。そして桜華様の手は私のスカートをしっかり掴んでいた。
「明日は、仁母町に行った後でいいから皇居に来てくれないか?そして僕と話をしないか?」
と皇太子殿下が尋ねると西園寺さんは
「殿下もいらっしゃたらどうですか?ね?チャリコさん、いいでしょ?人数が多い方が目的の本も早く見つかりますわ。」
「いやいや、流石に皇太子殿下が出かけるとなると護衛が・・。」
「チャリコさんがいれば、私と皇太子殿下2人の護衛は可能じゃないですか?」
「悪いが、それは無理だ。俺も一緒に行くんだからな。」
「えー!ずるい、桜華様ばかりチャリコさんを独り占めにしようとしてたんですわね!」
「西園寺さん。ごめんなさい。そういうわけで、流石に3人護衛をするのは厳しいですし、たくさんの護衛を連れて古本屋を回るのはお店の方に迷惑をかけてしまいます。」
と伝えると、西園寺先生は、
「今回の本屋巡りは友見兄さんに任せて、百合は皇太子殿下と留守番をしたら。そのご褒美にこのはさんとの時間を作ってもらうとかさ。百合が行ったってすぐに飽きてこのはさんに迷惑かけるだろ。」
と言うと、西園寺さんは
「退屈であっても我慢しますわ!」
と答えると、
「我慢してる百合を見たらこのはさんが気を使うだろ。」
と西園寺先生が言った。このままだと喧嘩になりそうなので、
「じゃあ、西園寺さん、一緒に食事をして私達と本屋巡りをして疲れたら皇居に向かえばどうでしょう!」
と提案したら、
「お食事もご一緒できますの?ではそうさせていただきますわ。」
と西園寺さんは言ってくれた。
「じゃあ、決まりだね。ここで待ってるからなるべく早く来てくれると嬉しいな。」
と皇太子殿下は西園寺さんに言った。
はぁ、何とか話がまとまってよかったなと私は心の中で呟いた。




