359.明日の予定
「わかりましたわ。そのお話、お受けします。」
「ありがとう。百合さん。これからよろしくね。」
すると西園寺先生が
「百合、大丈夫か?」
と尋ねると、
「まぁ、ダメだと思ったらお断りしますわ。」
と西園寺さんは答えた。そして
「では、早速明日、お伺いしてもいいですか?」
「構わないよ。明日は公務が無いし、1日こちらにいますよ。」
「よかった。チャリコさん、明日、お昼過ぎに伺いますね。」
「あの、申し訳ないなですが、私、明日の昼は外出しますので、こちらにいないんです。」
「そんな・・・。殿下、申し訳ありませんが明日はやめておきますわ。はぁ。チャリコさんは勉強に修行にお忙しいんですよね・・。」
「明日は上岡さん達と仁母町で古本屋めぐ
をするんです。西園寺さんもって・・婚約者候補になられたのだから気安くお誘いできませんよね。」
「じゃあ、先程の話は断りますわ。」
「ちょっと、待ってください。西園寺さん落ち着いてください。」
私がそう言うと、皇太子殿下は
「婚約者候補候補になった女性の情報は前に起きた事件の反省として皇室とその家族以外には知らせないことになっている。ここにいるメイド2人と護衛とこのはさんにはこの事実を口外しないという契約書を書いてもらい秘密を守ってもらうし、こちらから護衛も派遣する。」
と皇太子殿下が言うと、西園寺さんは
「では、このは様を私の護衛にして下さいな。」
と言って私の腕にしがみついた。すると
「ダメだ!絶対にこのはは渡さない!」
と桜華様も私に抱きついた。
「百合、離れなさい!」
と西園寺先生が言っても離れず、桜華様に
「離して下さい!」
と私がいくら言っても離してはくれなかった。私はこの状況を、諦め、
「西園寺さんも明日古本屋巡りにいらっしゃいますか?」
と尋ねると、
「え?いいんですか?」
「はい。構いませんよ。」
と私が答えると、西園寺先生が、
「君達が古本屋巡りをするということは学校の課題や研究のためだろ?百合がついていったら邪魔だろ?」
とおっしゃったので、『術師覚書』の南武政右衛門の著書を探しに行くことを伝えた。
「わぁ、面白そうですね!ぜひご一緒したいですわ!」
「本当に面白そうだね!だけど僕は明日研究室の集まりがあってね。あ、友見兄さんを連れていったらどうかな?兄さんは文学部でこの国で出版された書物にも造詣が深いからね。」
「名案ですわ!そうしましょう!そうすれば、チャリコさんに友見兄様の良さも知っていただけますわ!」




