7.決意
莉愛がバイオリンを手に、大好きな両親の元に駆けていく。
「あぁ、上手になったな」
父親が嬉しそうに莉愛の頭を撫でながら嬉しそうに、そう言葉を綴る。
「素敵だっだわよ」
母親も莉愛の頭を撫でながら笑顔でそう言葉を綴る。
「………さて、そろそろ行かないとな……」
父親がそう言って莉愛の頭から手を離す。
「そうね……」
母親もそう声を発して莉愛から手を離す。
「お父さん?お母さん?」
莉愛が頭にはてなマークを浮かべながら、そう声を発する。
両親が莉愛の前からどんどん離れていく。
「待って!何処に行くの?!置いて行かないでよ!お父さん!お母さん!!」
莉愛がどんどんと距離が離れていく両親を必死で追いかける。
「莉愛……強く生きなさい……」
父親がそう声を発する。
――――フッ…………。
莉愛がベットの上で薄っすらと目を開く。
目には涙を流した痕がこびり付いていた。
「お父さん……お母さん……」
莉愛が小さな声で亡くなった両親を呼ぶ。
それと同時にある感情が沸き起こってくる。
このままではいけない……。
自分の為にも……。
大好きな両親の為にも……。
負けちゃいけない……。
莉愛の瞳に小さな光が宿る……。
夢の中で父が最後に発した言葉……。
『強く生きなさい』
莉愛の瞳に少しずつ光が戻ってくる。
そして、莉愛はこの状況から抜け出すために何か方法を考え始めた。
***
「ほのか……僕の可愛いほのか……」




