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【完結済】継承者ライ、荒廃した世界を生き抜く!  作者: ぷちきゅう
第3章 いろいろ(結果的に)寄り道しちゃって···

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3-4.お隣さんから声をかけられたんだけど···

 本日2話目の投稿です。朝に1話投稿してますので、そちらもご覧下さいね。


 そして本日から作者のゴールデンウィーク!

 というわけで商船三井さんふらわあ様の『昼の瀬戸内海カジュアルクルーズ』で『さんふらわあくれない』に大阪南港から乗船しております。

 先ほど来島海峡大橋を通過しまして、レストランでお食事中ですよ!ダイエット中ですが、バイキングなので暴飲暴食しますよ〜。

 知らず知らずのうちにスラム街に行ってしまってたボクたち。いきなり背後から奇襲を受けたけど、返り討ちにしておいた。


 テオによると、他にもボクたちを狙ってる人がいたらしい。けれども、ボクたちがやっつけてしまったのを見ちゃったみたいで、襲おうとする人はいなくなったみたいだ。


 そしてスラム街を抜けた先から山登りだ。この先に昔の遺跡があるんだってね。


 そして登っていくと、土に埋もれた建物っぽいものがちらほら見えた。


 建物と言っても廃墟だ。大きく傾いて、ほぼ横倒しになったような格好だった。壁が至る所で壊れていたよ。中には···、人がいた。ボクたちが入るとびっくりしていたよ。



「···誰だ?勝手に人の()に入るのは?」


「ご、ごめんなさい···。町の人から、ここには昔の遺跡があるって聞いたので気たんですけど···」


「···確かにここはかつてあった国の遺跡だ。だが今はオレらの家だ。雨をしのぐぐらいしかできないがな。分かったら出ていけ」


「失礼しました···」



 まさか遺跡に人が住んでたなんて···。あれだけ町の中は賑やかなのに、ボク以上に貧しい人たちがいるとは思わなかったよ。


 どうしてそうなったのかはわからない。とても聞けるような状況じゃなかったしね。わかったら何かしてあげれるのかもしれないんだけど···。


 すると、テオがこう言った。



「ライ、あんまり気にするな」


「でも···」


「いろんな事情があってああなってんだ。頑張りたくてもできない事情があるんだろう。向こうから助けを求めてない以上、こっちから手を出しちゃダメだ。それは町の人が考えることで、この町の人じゃないオレらがやりだしたら、際限なくなるぞ?」


「うん···」


「とりあえず町の状況はわかった。そろそろ昼だから、どこかで食べて戻ろうぜ!」


「うん。そうだね」



 ダイナモの町で見かけた避難民の皆さんは魔獣から逃れるためになってしまった。この人たちは何かの事情でこうなってしまった···。こういう人たちもいるんだと初めて知ったよ。



 ちょっと気持ちが落ち込んでしまった。こんなはずじゃなかったんだけどなぁ〜。



 町に戻ってから、途中で見かけた食堂に入ってみた。ここはどうやら定食を出すお店のようだったね。



「らっしゃい!って、子ども?ボウズ、金持ってるよな?」


「はい。これでいいですか?」



 ボクが金貨見せたら上機嫌になったね!『1番高いお金を見せるといいよ!』って遺産の、アキさんの知識が教えてくれた。『ちゃんとお金支払えるよ!』って安心させるためなんだってさ。



「おっ!?1万ジール金貨か!いいね〜!で、何にする?」


「「オススメで!」」


「あいよ!ちょっと待っててくれ!」



 ボクとテオの注文の声が被っちゃった···。ダイナモの町でアノドさんが注文の仕方を教えてくれたから、そのまま言っちゃったよ。



「はいよ!今日のオススメはとれたて刺身定食だ!」



 これはいいね〜!やっぱりここは魚の宝庫だよ〜!宝庫って見たことないけどね。



「「いっただっきま〜す!」」



 とてもおいしかった!生のお魚なんて、この町でしか食べれないんじゃないかなぁ〜!



 お代を支払って、ボクたちは帰り道でギルドに寄ることにした。ここはどんな依頼があるのか気になったからだ。


 お昼過ぎにギルドへ行ったので、人はほとんどいなかった。だから周りに気にせずに掲示板をじっくりと見ることができたよ。


 見たところ、凶悪な魔獣の情報はなかった。昨日聞いたAランクの冒険者さんが退治してくれてるようだね。


 気になったのは『海と川の魔獣退治』だ。やっぱりいるんだね〜。どうやって倒すんだろう?


 しかもランクはC以下だった。そこそこ多く貼られてるけど、いいのかなぁ〜?


 まぁ、ギルド長さんからボクたちに回す仕事はないって言われちゃったから、請ける気はないけどね。


 一方でその他の仕事は商隊の護衛や文書配達なんてのもあった。ダイナモ行の依頼もあるね。


 変わったものは貨物船に乗っての護衛なんてのもあった!さっきの海の魔獣関連かな?


 とりあえずこんなものか。日中に残ってる依頼なんて、あんまりやりたがらないものばかりだろうからね。そういったものを見ることで、ある程度この町の状況がわかるんだってさ。



 さて!宿に戻ったらこれをやるよ〜!



「たっくさん釣るぞ〜!」


「おー!」



 特にテオがやる気マンマンだった!釣りに必要なエサはフロントで売ってたので、買っておいたんだ。なかなか商売上手だね〜!


 釣りを初めて20分。ボクとテオで3匹釣れた!結構いい調子なんじゃないかな?


 ただ、釣ったはいいけど食べられるかがわかんないんだ···。とりあえず釣って、フロントの人に見てもらおうかな?って思ってるよ。釣ってすぐは食べないからね!


 さらに1時間経過···。



「さっぱり来ねえな」


「こういう時もあるんじゃない?いきなり最初がよく釣れただけだって」


「そうだよなぁ〜。そんなに釣れたら、ここの人たちみんなが釣ってしまって食堂が潰れるな」


「ははは···。その前に魚がいなくなっちゃうと思うけど···」



 そんな他愛もない話をしていると、お隣さんも釣りを始めるようで、テラスに出てきたよ。



「···ん?隣はかわいいお子さんが泊まってるのか。こんにちは」


「こんにちは」


「釣れるかい?」


「最初は釣れたんですけど、今はさっぱりですね〜」


「そうかい。でも、そろそろ釣れそうだよ?」


「えっ!?」


「ほら。ちょっとした群れが近づいてる。このままじっとしてれば食いつくよ」


「あ、ありがとうございます···」



 そして数分後!



「やった!釣れた〜!」


「ははは!お見事。釣りは慌てずじっくり待つのがポイントだからね。そこに魚がいなかったら意味ないけどね」


「ありがとうございます。ボクはライって言います。こっちはテオです」


「よろしくな〜」


「オレはエールだ。冒険者なんて仕事をしてるゴロツキだよ。そっちのテオくんは···、もしかしてドラゴン族かな?」


「おう、そうだぜ」


「これは初めて会ったよ!伝説と言われたドラゴン族が本当にいたというのも驚きだな」


「他にもいるみたいだぞ」


「そうなのか···。いや、騒いで済まなかったね。魚が逃げてしまった···」


「いえ、ボクたちは気にしてないです。食事に1品以上増えちゃったので、残りは旅の食料にしますし」


「へぇ~!旅をしてるのか。親御さんはかなり強いんだなぁ〜」


「いえ、ボクたち二人旅なんです。親は魔獣に···」


「これは悪いことを聞いてしまったな···。済まなかった。しかし···、子どもだけで旅だなんて···」


「そこそこ強いんですよ。冒険者やってますから」


「···な!?キミたちがかい!?すごいじゃないか!良ければランクを教えてくれるかい?」


「Cです。なりゆきでそうなっちゃって···」


「············」


「あの?」


「···そういう事か。あのウワサは真実だったってわけか。ライくん?今日の夕食、一緒させてもらってもいいかな?」


「え?ええ···。いいですよ」


「ちょっと聞きたいことがあるんだよ」



 お隣さんは冒険者さんだった。ボクがCランクって聞いて驚いてたな···。何かあるのかな?

 最近歳とったせいか、肉よりも魚が食べたいなぁ〜って思うようになりました(笑)。お肉は安いんですが、お刺身って高いんですよ···。仕事帰りにスーパーに寄っても割引されてない時もあるんですよね〜。

 ですので、今日のバイキングはお刺身メインで食べますよ〜。大分名物『りゅうきゅう茶漬け』は最高です(笑)!

 この話は想像しながら『じゅるり』とよだれ出そうになりました。キーボードによだれ垂らしてはいませんからね!


 さて次回予告ですが、お隣のエールさんたちはAランク冒険者であることが判明します。さらにはライくんがダイナモでスタンピードを撃退したというウワサまで知っており、ライくんたちが『神々の遺産』を持ってると確信していろいろ聞いてきますよ。どう答えるんでしょうか?


 明日も朝と夜に1話ずつ投稿します。お楽しみに〜!

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