↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
3/4

友達。政治の話。コウモリ。

友達


「あたし達の関係ってなんだろう?」

「どうしたの?」

「いや、あたしとあんたってお互いに恋人いるじゃん」

「ん、あー、そうだね。あ、ついでに言っておくよ」

「なに?」

「プロポーズした」

「ぶっ!」

「吹く?」

「え、いや、最近、喧嘩中って!?え?」

「ん、ああ。実はさ、僕の方から謝ったんだ。

 そしたら、彼女笑ってさ。

 君の情けない所とかわかって付き合ってたつもりなのに、受け止められなくてごめんって言って……。」

「言って?」

「その時の笑顔を自分にずっと向けてほしくてプロポーズした」

「……けっこう勢いまかせね」

「うん、我ながらそう思う」

「それで、返事は?」

「お互い忙しいし、落ち着いたり、準備したらその時にもう一回してほしいと」

「ふ〜ん、あんたはそれで良いの?」

「うん、僕もそれで良いかなって」

「じゃなくてさ。多分、あの子は勢いまかせじゃなくて、しっかりと決意をもって言ってほしかったんじゃない?だから、時間を置いて、気持ちを整理してから、もう一回聞きたいってそういう事じゃないの?あの子も不安に感じているんじゃないの?

プロポーズを利用して機嫌とりにしたんじゃないかって」

「……そっか、うん確かにそうだ。もう一回、話してみる。彼女の笑顔をたくさん向けてほしいし、それを守りたいのは嘘じゃないから。

 ありがとう。いつもいつも」

「お互いさまよ。あたしだってあの人の事で……。  

あ、そっか」

「どうしたの?」

「いや、あんたとあたしの関係って、結局なんだろって思ったんだけどさ。友達なんだなって」

「友達か。なんか男女の友情は成り立たないって聞くけど」

「うーん、友情からって言うより、長い付き合いからそうなったって言うのかしらね?

 お互い頼りにしているけど、甘やかさないけど、困ってたら助け合う。なんか、隣に並び立つ関係っていうのかしら?それって、友達っていうんじゃないかなって」

「友達か……。確かにそうだね。うん、納得できる。じゃあさ、僕がもし彼女と結ばれたら祝ってくれる?」

「そっちこそ、あたしがあの人と結婚したらお祝いに豪華なものを期待するわよ。

 あと、必ず幸せにしなさい。あの子の友達としてあの子には笑ってほしいから」



※



政治の話


政治の話をしたがる男が居た。


ある日、彼は4人の人に政治の話をした。


彼の話を聞いた4人はそれぞれ答えた。。


ある者は鬱陶し気に言った。


「今はその話をしないでくれ」


ある者は忌々しげに言った。


「君の意見には反対だ」


ある者は頷いて言った。


「君の意見には賛成だ」


そして、最後の一人はこう言った。


「ありがとう、ちょうど新品の銃を手に入れたんだ。

 試し撃ちの的を決める参考になった」



※



コウモリ



コウモリが夜に飛んでいた。


そこに猫が話しかけた。


「やい、飛んでるネズミ。お前は鳥でもないのに飛んでいる!ああ、くそ!俺も飛べたらおまえやたくさん小鳥が食べられるのに!」


コウモリは言った。


「いえいえ、飛ぶのは疲れますよ。それにたくさん食べると重くて飛ぶのも一苦労です。猫さんは走ってネズミを捕まえられるのですからそれで良いじゃないですか」


昼時にコウモリがウトウトしていた。


そこにスズメが話しかけた。


「昼にウトウトしているのに、夜に飛べるのね。ああ、良いわね。夜の静かな時間を飛べて」


コウモリは言った。


「夜に飛ぶのも気を使いますし、かなり疲れて昼は眠くなります。あなたは昼に仲間と歌い合えるから、それで良いじゃないですか」


それから、コウモリは死ぬまで夜に飛んで、昼は寝た。

死ぬ時は何も言わなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。