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幻聴に恋をして《第九夜》
ネットで抗精神病薬が、何かを調べた
調べなきゃよかったと思ってしまう
『どうしたの?難しい顔して』
「なんでもない」
抗精神病薬は、幻聴、妄想などを弱める薬
じゃあ、なんで、あなたは消えたの
その問の答えは一つしかない
『むー、かまってよー』
「わかったわよ」
でも、その答えにたどり着きたくない
だって、今の私を愛してくれる人なんてあなたしかいないのだから
「ねぇ、お菓子食べる?」
『食べる!!』
そんな会話をしていると思ってるだけ、なんて、そんなわけない
「クッキーでいい?」
『チョコがいいー』
だって、あなたはこうやっておやつを食べたり
『なんか、今日ずっと難しい顔してる。体調悪い?』
こうやっておでこに手を当てたり
そこでぱっと、鏡が目に入る。そこには
ただ、私一人がチョコを食べてる空間が映っていた
私は、立ち上がり、鏡を見えないようにしまった
『どうしたの?』
「んーん、なんでもない。それより、ほら、チョコ食べよ」
そうだよ、別に私が感じられてるならいいの
私が感じてるのが世界なんだから
それに、150万まで、後少し
最後ぐらい、誰かを愛してもいいじゃない




