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幻聴に恋をして《第六夜》
『泣いてるの?』
夜、私は寝ているあなたの顔を覗き込む
あなたはいつも泣いてる
そんなに辛いのかな?
なにが、そんなに辛いんだろう?
「起きてたの?」
あなたは目を開けて、少しだけ身体を起こす
『うん、というか私寝なくて良いみたい。寝れはするけど』
「便利ね」
『ねぇ、なんで泣いてるの?』
「一人だから」
『私がいるのに?』
「あなた人間じゃないじゃない」
まぁ、確かに、私がなにかはわからないけれど
『人間と人間じゃないものの違いって何?』
「んー、難しいこと言うわね」
あなたは少しだけ悩んだあと、話し出す
「体温があるか、ないかとか?」
『私もあったじゃない』
「ふふ、そうね。でも、その見た目で人間っていうのは難しいかもよ?」
『むー、じゃあ、証明してやるー!!』
私はそう言って布団に潜り込んであなたを抱きしめる
『温かい?』
「ええ、まぁまぁね」
『むー、いつもそればっかーー』
私がそう言おうとしたら、あなたは私の顔を胸に押し付けて
「ありがとうね」




