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一年の宝物  作者: ゆみ。
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走れA組!体育祭練習、本格始動

五月の風が心地よい放課後。

グラウンドには、どのクラスも体育祭に向けて練習を始めていた。


颯「よっしゃー!A組、集合ー!」


香奈「颯、声デカいって」

翔太「でも助かるよ。広いからね」

日向「私は応援の練習あるから、途中で抜けるね〜」


雫華はストレッチしながら言う。

「今日は本気で走る」

香奈「いつも本気じゃないの?」

「今日は“もっと”本気」


はるかは緊張した顔で靴紐を結んでいた。

「私、転ばないようにしなきゃ…」

理人が言う。

「はるか、転ぶ前提で考えるな」

健斗「You can do it」


---



颯「じゃあ軽くランニングから!」


A組メンバーが走り出す。


翔太はフォームが綺麗すぎて、見てるだけで爽やか。

香奈はスピードが安定していて、さすがの運動能力。

颯は声を出しながら走る。

「いけー!A組ー!」

香奈「走りながら叫ぶな!」


そして、はるか。


はるか「はぁ…はぁ…でも、まだいける…!」

雫華が横を並走する。

「はるか、ペースいいよ」

「ほんと…?」

「うん。転んでないし」

「そこ基準!?」


---



大河内先生がストップウォッチを持って登場。


「よし!今日は50m走のタイムを測るぞ!」


香奈「きたね」

翔太「これで順番決まるのか」

颯「俺、アンカーやりたい!」

香奈「いや、声量で決めないで」


---



スタートの合図。


**ダッ!**


香奈は力強く走り抜ける。


先生「7秒5!さすがだな!」

香奈「まあね!」


---

翔太がスタートラインに立つと、女子がざわつく。


「桐谷くん頑張れ〜!」

「走る姿絶対かっこいい…!」


翔太「いや、応援しないで…」


**スタート!**


翔太は軽やかに走り抜ける。


先生「6秒7!速い!」

颯「イケメンで速いとか反則」

日向「わかる」


---


颯「俺の番きたー!」


**スタート!**


颯「うおおおおおお!!」

香奈「叫ぶなって!」

翔太「でも速いな」


先生「6秒8!いいぞ!」


颯「よっしゃー!」


---


### ◆はるかの走り


はるか「よ、よし…!」


スタートの瞬間、少しよろけたが…


**意外な加速。**


香奈「はるか、速い!」

翔太「フォームは危なっかしいけど、スピードはある」

理人「重心移動が上手いんだな」


先生「7秒7!十分速い!」


はるか「やった…転ばなかった…!」

雫華「えらい」


---


### ◆そして雫華の走り


雫華がスタートラインに立つと、空気が変わった。


日向「雫華、なんかオーラ出てない?」

香奈「走る前から強い」


先生「よーい…スタート!」


**風が走る。**


雫華は無駄のないフォームで、しなやかに加速した。


翔太「速っ…!」

颯「え、香奈より速いんじゃ…」

はるか「かっこいい…!」


先生「7秒6!!」


全員「はやっ!!」


雫華は息を整えながら言う。

「走るの、楽しい」

香奈「いや、才能の塊かよ」


---



先生が黒板に書く。


**アンカー:雫華**

**3走:翔太**

**2走:香奈**

**1走:はるか**

**スタートダッシュ:颯**


颯「俺スタートか!任せろ!」

香奈「声で相手をビビらせるのやめてね」

翔太「雫華がアンカーなら安心だな」

はるか「私、絶対バトン落とさないようにする…!」

雫華「大丈夫。落としても拾うから」

香奈「拾う前提で話すな!」


---


夕焼けのグラウンドで、みんなが汗を拭きながら座り込む。


日向「みんな、かっこよかったよ」

香奈「日向も応援頑張ってたじゃん」

颯「A組、絶対優勝できるって!」

翔太「うん、いいチームだよ」


雫華は空を見上げて言う。

「体育祭、楽しみ」

はるかも笑う。

「うん。頑張ろうね」


優里が静かに言う。

「A組って、本当にいいクラスだね」


風が心地よく吹き抜けた。


---

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