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一年の宝物  作者: ゆみ。
6/37

天ぷら研究会!!

___放課後、家庭科室にて


香奈「……で、なんで私たち、家庭科室にいるの?」


雫華「桜の天ぷらを作るため」


香奈「理由がシンプルすぎる!」


日向はエプロンをつけながら笑う。

「でもちょっと楽しみかも。映えそうだし」


はるかは白衣を着ている。

「え、なんで白衣?」

「研究だから…」


颯が腕を組む。

「よし!A組の名にかけて、最高の桜天を作るぞ!」

翔太「“桜天”って略すなよ」


健斗は英語部帰りで言う。

「Cherry blossom tempura…なんかオシャレだな」

理人「いや、料理名としては奇妙だろ」


優里は苦笑しながら言う。

「でも、雫華さんがずっと言ってたし…一度くらいはね」


雫華は満面の笑み。

「みんな協力してくれて嬉しい」


---


優里「まずは材料チェックだよね!」

香奈「桜の塩漬け、天ぷら粉、水、油…って、普通に天ぷらじゃん」

日向「桜って揚げていいの?」

雫華「揚げたら美味しいかもしれない」

香奈「その“かもしれない”で私たちを巻き込むな!」


はるかが真剣にメモを取る。

「桜の花びらは食用として使われることもある…なるほど…」

理人「科学的に言うと、揚げることで香りがどう変化するか興味深い」

颯「俺は食えればなんでもいい!」


翔太「お前は黙ってろ」


---


いざ、調理開始


日向「じゃあ私、衣作るね。混ぜるだけなら得意」

香奈「“だけ”って言うな」


はるか「油温は170度が理想…あっ、温度計落とした!」

香奈「落とすの早い!」


理人が拾って渡す。

「はるか、落ち着いて」

「ありがとう…」


雫華は桜の塩漬けを水で戻しながら言う。

「この香り、好き」

日向「確かにいい匂い」


颯が鍋を覗き込む。

「よし、油温OK!」

翔太「お前、顔近づけすぎ!」


---

桜、揚がる


雫華「じゃあ…いきます」


桜を衣にくぐらせ、そっと油に入れる。


ジュワァァァッ


香奈「おお…!」

日向「なんか綺麗…!」

はるか「花びらが開いてる…!」

理人「揚げ物の音って癒されるな」

健斗「I agree」


颯「よし、次俺も!」

翔太「お前は触るな!危ない!」


---


完成!桜の天ぷら


皿に並べると、ほんのりピンク色の天ぷらができあがった。


日向「え、普通にかわいいんだけど」

香奈「インスタ映えしそう」

はるか「香りもいい…」

理人「見た目は成功だな」


雫華は嬉しそうに言う。

「じゃあ、食べてみよう」


---


実食タイム


颯「いただきまーす!」

香奈「ちょっと待って!味見は慎重に…」

颯「うまっ!」


全員「えっ」


翔太も一口。

「……普通に美味しい」

日向「え、ほんとに?」

はるか「しょっぱさと香りがちょうどいい…」

理人「衣のサクサク感と桜の香りが合ってる」


優里も微笑む。

「春の味って感じだね」


雫華は満足げに頷いた。

「やっぱり桜の天ぷらは正義」


香奈「いや、正義って何」


---


しかし事件は起きる


颯「うまいからもっと揚げようぜ!」

翔太「おい、油跳ねるから気をつけろよ」


その瞬間。


はるか「わっ、また落とした!」

温度計「チャポン」


香奈「油の中に落とすなーーー!!」


日向「ひぃぃぃ!」

理人「はるか、今日だけで落とし物5回目だぞ」

健斗「This is dangerous…!」


雫華は冷静に言う。

「温度計も天ぷらにする?」

香奈「しない!!」


---


片付け後


みんなで後片付けをしながら、笑いが絶えなかった。


翔太「でも、いい経験だったな」

日向「うん、楽しかった」

はるか「次は落とさないようにする…」

颯「俺、桜天ぷらハマったわ」

理人「意外と科学的に面白かった」

健斗「英語部より騒がしいな」

香奈「そりゃそうでしょ」


雫華は満足げに言った。


「次は桜のクッキー作りたい」


香奈「まだ続くの!?」


日向「でもちょっと興味あるかも」


優里が笑う。

「A組って、本当ににぎやかだね」


夕焼けの家庭科室に、みんなの笑い声が響いた。


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