ゆめ
旅館の夜
部屋の電気が消え、
男子部屋は布団の rustleと、
遠くの波の音だけが聞こえていた。
颯「おやすみー!」
理人「うるさい」
健斗「Good night」
翔太「……おやすみ」
翔太は布団に潜り込み、
天井を見つめたまま目を閉じた。
(……雫華、今日も綺麗だったな)
白いワンピース、竹林での光、
夜の散策での横顔。
胸が落ち着かないまま、
翔太は眠りに落ちていった。
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気づくと、翔太は旅館の廊下にいた。
夕暮れの光が差し込む、静かな廊下。
その先に──
**雫華が立っていた。**
白いワンピースのまま、
髪がふわりと揺れている。
雫華「翔太」
翔太「……雫華?」
雫華はゆっくりと近づいてくる。
足音も、息遣いも、やけに鮮明だった。
距離が縮まる。
翔太の胸が跳ねる。
雫華「今日ね……楽しかったよ」
翔太「……俺も」
雫華は翔太の目をまっすぐ見つめた。
その瞳は、夢とは思えないほどリアルで。
雫華「翔太って、優しいよね」
翔太「っ……!」
雫華の顔が近づく。
息が触れそうなほど近い。
翔太(……これ、まさか)
雫華の唇が、
ほんの少しだけ動いた。
あと数センチで──
触れそうになった、その瞬間。
---
翔太「……っ!」
目を開けると、
旅館の天井が見えた。
翔太「……夢、かよ」
胸が痛いほど跳ねている。
夢の中の雫華の声が、まだ耳に残っていた。
翔太(なんで……あんな夢見てんだ俺)
隣の布団では、
颯が豪快に寝返りを打っていた。
颯「すぴー……むにゃ……」
翔太「……お前じゃねぇよ」
布団をかぶり直しながら、
翔太は小さく呟いた。
翔太(……夢の続き、見たかったな)
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雫華「翔太、おはよう」
翔太「っ……!」
雫華はいつも通り、
無自覚に綺麗で、無自覚に距離が近い。
翔太(……夢のせいで、まともに顔見れねぇ)
颯「翔太、顔赤いぞ?」
香奈「寝汗?」
日向「風邪?」
健斗「He’s nervous」
理人「青春だな」
翔太「うるさい……!」
でも、誰にも聞こえないくらい小さく、
翔太は呟いた。
翔太(……夢じゃなくても、あんな距離になれたら)




