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一年の宝物  作者: ゆみ。
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ドキドキ!?課外学習1日目

潮風がふわっと吹き抜けた瞬間、A組のテンションは爆発した。


颯「海ーーー!!!」

香奈「颯、声で海鳥飛んでったよ」

日向「写真撮る!みんな並んで!」

翔太「日向、まだ荷物持ったまま…」

雫華「海、綺麗」

はるか「テンション上がる〜〜!」


優里は微笑む。

「みんな、はぐれないようにね」


熱海サンビーチへ!

白い砂浜、青い海。

太陽の光が水面に反射してキラキラしている。


日向「海バックで写真撮るよー!」

香奈「雫華、立ってるだけで絵になるのずるい」

雫華「そう?」

翔太(……綺麗すぎる)


颯は砂浜を全力疾走し、

→ 3秒後に転ぶ

翔太「言わんこっちゃない」


砂浜で自由時間

香奈と颯はビーチバレー、

日向とはるかは貝殻拾い、

健斗と理人は海の写真を撮っていた。


翔太はひとり、海沿いを歩いていた。

(なんか…落ち着くな)


そこへ、雫華が近づいてくる。


「翔太、何してるの?」


翔太「いや、ちょっと散歩してただけ」


雫華は海を見つめながら言う。

「海って、ずっと見てられる」


翔太「……そうだな」


雫華の横顔が、海の光を受けて綺麗すぎた。

翔太は少しだけ視線をそらす。


海鮮ランチ

颯「海鮮丼うまっ!!」

香奈「颯、語彙力」

日向「翔太くん、さっき雫華と二人で歩いてたよね〜?」

翔太「ち、違う!たまたま!」

雫華「うん、たまたま」

香奈「その“たまたま”が青春なんだよ」


翔太「やめろって!」


海辺の散策

日向「はい、カップルみたいに歩いて〜」

翔太「誰がだ!!」

雫華「歩くだけならいいよ」

翔太「えっ」


香奈「翔太、顔真っ赤」

颯「青春だなー!」


翔太「うるさい!」

旅館へ戻り、お風呂タイム

温泉で疲れを癒したあと、

男女はそれぞれの部屋へ戻っていった。



温泉で温まったあと、

翔太はタオルを肩にかけて廊下を歩いていた。


(ふぅ…いい湯だったな)


廊下にはほんのり湯気の香りが残っている。

その時──


角から雫華が現れた。


髪が濡れていて、浴衣姿。

いつもより柔らかい雰囲気で、

翔太は思わず足を止めた。


雫華「あ、翔太──」


翔太「わっ──!」


お互いに気づくのが一瞬遅れ、

二人はぶつかってしまう。


ドンッ


雫華「きゃっ──」


翔太「うわっ!」


二人はそのまま畳の上に倒れ込んだ。


翔太は反射的に雫華を支えようと手を伸ばした。


その手が──

雫華の鎖骨のすぐ下あたりに触れかける。


(っ……!!)


ギリギリで翔太は手を引いた。

触れてはいない。

でも、触れたように感じるほど近い。


雫華の浴衣は、倒れた衝撃で少しだけ乱れ、

体のラインがふわっと見えそうになる。


翔太「っ……!!」


翔太は慌てて視線をそらし、

手を伸ばさないように気をつけながら言う。


「雫華!浴衣…ちょっと乱れてる…!」


雫華は自分の浴衣を見て、

「あ……ほんとだ」


頬を少し赤くしながら、

帯を結び直す。


雫華「翔太、ありがとう。気づいてくれて」


翔太「い、いや…!」


翔太の心臓は、

海の波みたいにドクドクと跳ねていた。



日向「…ちょっと!?なにそのラブコメ展開!!」

香奈「翔太、なにやってんの!!」

颯「お前ら、旅館でドラマ撮ってんのか!!」

はるか「わ、わわわ…!」

理人「……騒ぐな」

健斗「This is…very dramatic」


翔太「ち、違う!!事故だって!!」

雫華「うん、事故」


日向「でも翔太くん、顔真っ赤だよ」

香奈「雫華も珍しく動揺してるし」


雫華「……してない」(してる)


翔太「もうやめてくれ……!」


 夕食

翔太はまだ落ち着かない。


翔太(やばい…今日だけで心臓が何回跳ねたんだ…)


雫華は静かに言う。

「翔太、ありがとう。倒れたとき、かばってくれた」


翔太「いや、あれは…反射的に…」


雫華「でも、嬉しかった」


翔太「……っ」


翔太は箸を落としそうになった。


◆PM 10:00 夜の海

日向「夜の海、綺麗〜〜!」

香奈「明日も楽しみだね」

颯「最高の1日だった!」

はるか「青春だねぇ…」

理人「騒がしい一日だったな」

健斗「But fun」

優里「みんな、今日はゆっくり休もうね」


翔太と雫華は、

少し離れた場所で海を眺めていた。


雫華「今日、楽しかったね」

翔太「……ああ」


雫華「また、海来たい」


翔太「……うん。みんなでな」


雫華は小さく笑った。


翔太の胸は、

さっきよりもずっと強く鳴っていた。

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