ギルド本部で
短いです。
「師匠、そんな訳だから僕はもう無理。代わって下さい」
「駄目」
「なんでよ」
「私も怖いから」
──ギルド本部。そこでリョウと、師であるギルドマスターが話していた。話題はカイル達、ウィズテーラスについて。
リョウは拒否された事に肩を落とした。
「監視できないのに続けろって事? どうすればいいのさ……」
「ほら、そこは程よい距離感でね?」
あんたさぁ……と天を仰ぐリョウ。それを見ながら微笑むギルドマスター。
「リョウ、報告の確認なんだけど。カイル君は、本当に【東の魔女】を従魔として加えていたのかい?」
「そう言ってるでしょ。仲良さそうでしたよ、っとに」
邪魔をしないでおくれ……ってそれはもう凄かったんだから、とリョウはギルドマスターへ訴える。
「そうか……あの人、ついに人間をやめたのか」
「師匠? 人間をやめた? どういうこと?」
いや、こっちの話とギルドマスターは話を戻す。
「一先ず、カイル君以外を視るようにするんだ。勿論、【東の魔女】を除いてね。現状、脅威にはならなそうなんだろう?」
「……戦力的には大分脅威ですけどね」
またまたぁ、と言うギルドマスターを嫌そうな顔で見つめるリョウ。
「まぁ、なにかあれば逐一報告を。頼りにしてるよ……っと、ごめん。連絡だ──うん、分かった。すぐに向かう」
「通信機で連絡? 珍しいですね」
「領主からだ。その場合、ヤマトは経由しないようにしてる。リョウ、私に何かあったら、自分の信念に従い行動するんだよ」
それじゃあ行ってくる、と意味深な言葉を告げギルドマスターは転移陣を展開し、部屋から消え去った。
「……【最強】が何言ってんだか」
じゃあ、僕は一眠りでもしようかな。そう呟き、リョウも部屋から退室した。




