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更新が遅くなってしまい、すみません

 トマトソースを作り終えた翌日、今まで借りていた代金を全額返済するため、リーシャ邸へと向かった。

 予想よりもかなり早い返済にリーシャは驚いていた。きっちり全額揃えて渡したので、無理をしているのではないか?と心配されてしまった。


「けれど借りたものは早めに返しておいた方がお互い気持ちいいし」


 リーシャ邸からの帰り道、芽衣はそっと息を吐いた。

 幾ら親しい人でも、後々貸し借りについて揉めてしまうこともある。このまま良い関係を続けるため、芽衣は早々に返済を終わらせたかった。

 そのため所持金はかなり減ってしまったが、また稼げばいい。幸い、近々新商品を発売するので、また暫らくは忙しくなるだろう。

 毎日少しずつ商品を購入しつつ、それらを棚に並べていく。ついでに商品の配置を少し変えたりもした。

 そうして迎えた営業日は、どこからか新商品の販売日を聞きつけた女性たちが列を作って待っていた。


「いつもより女性が多い」


 来店客を見た芽衣はポツリと呟いた。

 そんな女性たちのお目当ては勿論化粧水とボディークリームで、この2つは圧倒的に人気があり、一番最初に品切れになる。これは販売する前からルスタたちの肌を見た女性たちが騒ぎ、そこから口コミが広がっていったそうだ。そのため暫らくは『お一人様1点限り』と注意書きをしている。

 数に限りがあるので、購入出来なかった女性たちからは「次はもう少し多く入荷しますか?」と問われることも多く、芽衣は「そのつもりです」とだけ答えた。こちらの世界でも美容関連は女性たちに人気らしい。

 そして急遽販売することにしたポシェットも人気で、街中では子供や大人たちが肩からかけているのを見かける。聞いたところによると、裁縫が得意な人がポシェットに似たような物を作っているらしい。商品に関しては、真似をしないで欲しいとは思っていないので、作り出せるようならどんどん作って売り出して欲しい。


「そうすれば徐々に購入数を減らして、その分新しい物も売り出せるし」


 まだまだ便利そうだと思う商品はある。けれどレベルの関係で1日に購入出来る数に限りがあるので、数種類多数を一度に販売することは出来ない。


「でも…一度に様々な商品を販売するとなると、ルスタさんたちが大変なことになりそうだし…」


 今でも芽衣が商品を持って行くと、時々頭を抱えるような素振りを見せることがある。それが一度に数十種類となると、その場で倒れてしまうかもしれない。


「…レベルが上がったとしても、今まで通り少しずつ持って行こう」


 芽衣はそっと決意した。




 そうして慌しい日々が過ぎて行き、気付くと日中の気温が上がり、日差しが強くなってきた。


「日本の猛暑と比べると過ごしやすいけど…こっちの人たちは暑いのも平気なのかな」


 幾ら暑いのが平気と云っても、日中の日差しはかなり強い。そのため用も無いのに外を出歩く人は少なくなっているような気がする。芽衣の店は朝に客が集中するようになったので、多分他の店も同じような感じだと思う。

 幸い、心配していた熱中症や夏バテをしている人は見かけないが、少しでも暑さから凌ぐため、うちわ、冷却シートなどの夏向け商品が好調に売り上げを伸ばしている。

 季節商品が沢山売れているのだから、この機会にもう少し夏向け商品を売り出そうかと考え始めた。


「う~ん…使いやすそうな物は売り出しちゃったし…食品とかもいいのかな?」


 現在店で販売している食品は、インスタントスープとサバ缶、クラッカー、そしてあまり売れていない海苔の佃煮。


「夏だから飲み物とか、食べやすい物がいいかもしれない」


 早速異世界商店を起動し、食品を見てみる。


「あっ、凍らすチューチューとか製氷機に入れて作るシャーベットとか、アンズ棒とかパウチのドリンクとか色々ある」


 どれにするか悩みに悩んで、最終的にチューチューとパウチのドリンクを選んだ。両方とも常温のまま販売出来るので、新たに冷蔵ケースなどを用意しなくてもいいのが選んだ理由だ。

 チューチューは凍らせればカキ氷のように、そのままでも甘いジュースとして飲むことが出来るので、受け入れてもらいやすいと思った。パウチのドリンクも常温のままでも冷やしても飲めるので、購入後は各自の好みに任せられる。

 個人的にはアンズ棒を凍らせて食べるのも好きだが、これは好みが激しく分かれると思うので止めておくことにした。

 その後、無事ルスタからも了承を得ることができたので販売を始めたところ、久しぶりに食品の種類が増えたことを聞きつけた客たちが殺到し、あっという間に売り切れてしまった。

 ある意味戦場化した店に、たまたま遊びに来ていた美月が苦笑していた。


「便利なグッズもそうだけど、ここの人たちは日本と同じように、皆新しい物に目がないみたいね」


 美月の言葉に芽衣はそういえば…と頷いた。

 確かにどこからか新商品の噂を聞きつけては、客が殺到してくる。云われてみれば、新しい物が気になってつい買ってしまう…というのは、日本と同じだと思った。




あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願い致します

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