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塩の話だけなので短いです

 ハーブの種をもう1度購入し、それをギストルとリーシャに手渡した。リーシャはその場でイルナに手渡し、ギストルは受け取ったその袋を大事にマジックバッグにしまっていた。


「あとは塩と云ったな?」


「はい。王都の近くに海があるそうですが…」


 芽衣は王都以外の街や村に行っていないので、周辺の情報や港町がどんな光景なのか想像しか出来ない。


「ああ。港町で栄えているな」


「そこの海は綺麗ですか?」


「? 俺も数回視察しただけだが、下の岩まで見えたぞ」


 その話を聞き、芽衣は頷いた。


「海水から塩を作る場合、綺麗な海水が必要です。…確かその海水を煮詰めて、漉して、乾燥させれば塩が出来るはずです」


 前にTVで観た情報を思い出し、それを伝える。


「ふむ…他国ではそうやって塩を作っているのだな」


 ユイオンでは塩を作っていないので、誰も詳しい作り方を知らない。それとなく他国に聞いてみたことがあるそうだが、貴重な収入源となる塩の作り方は機密事項となっており、塩作り職人以外は作り方を知らないという。

 そんな貴重な塩の作り方を芽衣から聞いて、ギストルは真剣な顔で考え込んでいた。


「…あとは採掘塩が有名じゃない? うちの国には塩が出て来る採掘所はないけれど、仕入れている塩は殆ど採掘塩だと思う」


 リーシャが云う採掘塩とは?と思ったが、話の内容からして岩塩のようだと思った。


「だが塩は他国でも作っているため、我が国で作っても多少価格が安くなるぐらいだと思うのだが…」


 幾ら沢山塩が作れたとしても、一度に大量購入する人は少ない。なので新しく塩作りを始めても他国で売ることも出来ないし、人件費などの問題もあり、今より多少価格が下がるぐらいだとギストルは思っている。

 どうすればユイオンの目玉商品になるかという話が出てきたので、芽衣は思いついたことを口にしてみた。


「それだったら普通の塩とハーブ塩とを作ってみては?」


「ハーブ塩?」


「はい。塩とハーブを混ぜた物で、塩のしょっぱさとハーブの香りが合わさって、色々な料理に使えますよ」


 その話を聞いていたソマリはまた瞳を輝かせた。


「ハーブ塩! 美味しそうね」


「そのハーブ塩はどういった食材に使うの?」


 リーシャが訊ねてくる。

 ハーブ塩を使った料理を思い浮かべながら、ギストルたちに分かりやすいようにざっくりと説明をする。


「えっと…鶏の肉や野菜、魚を焼く時やパスタに絡めたり…」


「色々な使い方があるんだな」


 その説明を聞いたギストルは、ハーブ塩の可能性に深く頷いた。


「あと料理ではなく、日常でも使えると思います。例えばお風呂に入れたり、マッサージで使ってみたり…」


「お料理以外でも使えるの!?」


 驚いているソマリに芽衣は頷いた。


「はい。ハーブと組み合わさることで、リラックス効果もあるそうです」


 芽衣も何度かバスソルトや塩マッサージを体験したことがあるので、そういった美容関係でもハーブ塩は使えると思った。


「お料理以外でも使えるのなら、女性たちも喜んで使ってくれると思うわ」


「…料理用と女性用とで分けて、それぞれ商品にすれば他国にも売り出せるかもしれないな」


 芽衣とソマリの話を聞いていたギストルはまた考え始めた。


「よし! まずはハーブを栽培し、それと同時に塩作りも始める。それら両方とも成果が出て来たところで、ハーブ塩作りを始めてみよう」


「楽しみだわ」


 気合いの入っているギストルとソマリを見て、芽衣は成功しますようにと願った。




台風の影響で停電中でしたが、やっと本日解消されました。

うちの地区は停電解消されましたが、まだ停電中の地区は多くあります。

そのため今週の更新を悩みましたが、出来ているお話だけでも…と思い、いつもの時間ではないのですが、急遽更新させていただきました

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