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腹心

劉備一行が曹操の陣幕に着くと、曹操と、どこか曹操に顔の似た数人の男達が何やら話し合っていた。


「おう、玄徳殿」


「よう、孟徳殿」


曹操は、あえて劉徳然の事は聞かなかった。一行の顔を見て、彼らが既に劉徳然の死を乗り越えていることを察したからである。

劉備も曹操のその意図を感じ取り、何事も無かったかのように席に着いた。


「紹介しよう。以前から支援を頼んでいた親戚のうち、応じてくれた者達だ。・・・まあ、約一名、今回の敗戦を聞いて武装すらせず飛んできた奴がいるがな」


「誰のことだ?」


「あんただよ惇兄!」


今、現代で言う漫才のようなやり取りを行ったのは夏侯惇と夏侯淵。曹操も含めた三人で従兄弟同士だ。

従兄弟とはいえ、彼らは姓が違う。

それは曹操の父親が夏侯氏から曹氏に養子入りした事に要因がある。つまるところ、曹操は曹氏ではなく夏侯氏の血縁なのだ。


「せめて兵でも連れてきてくれればよかったのに、愛用の剣だけ持って飛び出してくるのだから流石だよ」


曹操は、夏侯惇に対しては、全く物言いに遠慮がなかった。一言で言うなら、「素」の状態である。それは、曹操が夏侯惇に向ける信頼の厚さを物語っていた。


「くっ・・・!何も言えん」


夏侯惇は、顔を真っ赤にして座り込んだ。


「ともあれ、今後は彼らが加わる。曹氏の親戚である曹仁らも、軍を率いてこちらに向かっている。」


「わかった。二人とも、これからよろしく頼むぜ。」


劉備一行も簡単に挨拶と自己紹介を済ませてそれぞれの席に着き、軍議が始まった。

短めですみません。リハビリがてら。

ようやく落ち着いたので、これからボチボチ更新できると思います。

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