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潜入
街灯もない夜の洛陽は、共に走る仲間の息遣いが聞こえてくるほと静かで、暗かった。
どうにか馬元義の本拠に着く頃には、若干空が白みがかっていた。
中々に大きな家であり、警備も物々しい。中にいるのは一人や二人ではないだろう。
ここに来た仲間は、わずか7人。
徳然が劉備らを呼んできてくれるのを待つのが得策のように思えるが・・・
「とりあえず、様子を探るとしようか。見張りの数を含めて、相手の戦力を探ってきてくれ」
「了解です」
仲間達が散り、15分ほどで戻ってきた。
「見張りは確認できるだけで7人。内部では明かりが灯っていて、影から推測するに、数十人はいました。何を話しているかは聞こえませんでしたが、何か集会が開かれているようです。」
「こんな夜中に集会?例の火計と何か関係ありそうだな・・・よし、見張りを始末て侵入する。」
劉備達と洛陽に来てから幾星霜、鍛錬や様々な依頼、戦いを経て、簡雍も大きく成長している。とはいえ、数の劣勢に加えて、自分一人で仲間を率いての戦い、それも潜入戦は初めてであった。緊張を無理矢理抑えこみ、簡雍は馬元義の本拠に踏み込んだ。




