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面倒くさがりの飲食店店員(女)の日常  作者: 美月


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無職の600円は6000円分の価値があるからね

 泣き面に蜂、という諺がある。涙を流している時に、さらなる不運に見舞われるという意味だが。土曜日はまんま、当てはまった。

 朝からの映画に行く予定だったのだが。急行に乗った方が良かった場面で急行が停車する駅で降りずに、大幅に遅刻をしたり。

 友達と一緒に入った喫茶店では、頼もうとしていたアニマルケーキが品切れで。桃のタルトセットを注文したら、それも品切れだと、注文後にかなり時間が経ってから聞かされた。

 私が良かった点は、その前にいつも行くお店でたこ焼きを買って食べていたことだ。

 ある程度お腹が膨れていたから、あまりイライラせずに済んだ。ないものを出せとはいえないし、いったところで出てくるわけでもない。

 ただ、それ以外のケーキを食べたいとは思えず、私は自分の分の注文はしなかった。

 そうしたら、友達がソーダを注文してくれていた。さらには友達の奢りだったが。帰りの電車の中で、友達に言われた。

「無職の600円は6000円に等しいからね」

 つまり、私は相手にとっては6000円奢ってもいい相手だったということのようだ。

 実際の金額ではなく、それぐらい価値があると、教えてもらえた。

 思わず、笑ってしまった。

 本当に私は、いい友達をもったものだ。

 まぁ、その後の副業もいろいろとミスがあり、内心うわぁーと思いながら、仕事をこなした。

 やはり、悪い方向に引きずられそうな出来事がちょいちょい起きる。

(不機嫌になっても仕方ないな)

 自分が悲しくて大泣きした影響だと、わかっていた。普段、ここまでの出来事は私には起きにくい。あと、思うのが。

(・・・私の悲しみが伝わってしまってる気がする)

 目に見えない繋がりのある誰かに、私がすごく悲しんでいることが伝わってしまっている気がするのだ。朝と晩に祝福の言霊を唱えるのだが、その唱える対象の相手とかに。

 けして、妄想ではなく。アーティストは目に見えないものを現実に形にすることに長けている。

 それは、目に見えない世界との繋がりが深いということでもある。

 あんまり伝わってないといいなーと思いながら、それは無理あるんだろうなーとも思う。

 なんだか、申し訳なく思ってしまう。それでも、まだ悲しみが上手くは消えてくれない。

 まぁ、いいか。しばらく、しっかりと悲しもうと思う。本当はずっとずっと堪えていた涙が今、出てきただけなのだと思うことにしよう。

 あと、やることとしては。

(ハムちゃんの動物病院の受診・・・)

 ハムスターの歯のカットに行きたい。ハムちゃんの元気な姿にいつも癒される。

 だから、この子が元気でいられるように、ちゃんとご飯が食べられるようにしておきたい。

 まだ、精神的にはきついし痛いが。キングダムの映画の中で、絶体絶命の窮地の中であきらめずに打開策を模索する場面がある。それに倣おう。

 あきらめず、日々のことを最低限でもいいからこなそう。

 もう嫌だと投げ出すのは、最後の最後でいいと思うから。

 今日はここまで。つづきはまた明日。

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