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何もしてないのに、幽霊だけ勝手に成仏していくおじさん ~スロプーおじさんは除霊なんてしたくない~  作者: Samail
5章 おじさんと帰省

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89話 叫ぶお化け

昼。


いつものホール。

いつもの匂い。

いつものBGM。


「……。」


お気に入りの台。


レバーオン。

リールが回転する。

止める。

外れる。


「……。」


もう一回。

レバーオ「ぎぃやあああああああああ!!!」。


「……。」


止める。

外れる。


「……。」


もう一回。


レバーオ「あああああああああああああ!!!」。


「……。」


止める。

外れる。


「……。」


横。

ユウトが顔をしかめる。


「……いや、うるさくない?」


「うるさいな。」


「そうだよね?」


「……。」


レバーオ「うおおおおおおおおおおおおおお!!!」。


「……。」


止める。

外れる。


「……。」


上にいる。

大声で叫んでるやつ。

毎回、レバーオンの瞬間に合わせて。


「どうも。」


後ろ。

セイコ。

当然の様に隣に、座る。


「んん、なんか、いる?」


「そうだな。」


セイコ、集中してる。


「みつけた!!」


「いつものだ。」


「いつものなの!?」


ユウトがため息。


「いやこれ、俺でもキツいわ……。」


「そうか。」


レバーオ「ぎゃあああああああああああ!!!」


「え!?なに!?!?」


セイコにも聞こえているらしい。


少しだけ考える。


「……。」


上のやつ。

目が合う。

早くレバーを叩いてほしそうな感じ。

そわそわしてる。


「……。」


レバーオ「うひょれれれれれえええ!!!」


「うるさいよ。」


上のやつ。

動きが止まる。


「……。」


「ごめんねぇ。」


そういってフワフワとどこかへ行った。


「なんだったの?あれ。」


「しらん。」


「……。」


静かになっ「ぎぃやあああああああ!!」てない。


隣の島から聞こえる絶叫。


まあでも、さっきより全然いい。


「ぎゃあああああああああああ!!!」


「……。ねぇ、あれ。なんとかしなくていいの?」


「こっちは、ましになったからな。」


「……。でもさ。」


「大丈夫だ。俺たち以外に聞こえてない。」


ユウトは苦笑いしながら、


「そういう問題?」


「そういう問題だろ。」


もう一回。

レバーオン。

リールが回転する。

止める。

ーーー当たり。


「「「お。」」」


ハモんな。


音が変わる。

出玉も増える。


「ぎゃああああああああああ!!!!」


ホールは今日もうるさい。

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