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何もしてないのに、幽霊だけ勝手に成仏していくおじさん ~スロプーおじさんは除霊なんてしたくない~  作者: Samail
4章 おじさんと迷子

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85話 手伝うお化け

昼。


同じ場所。

さっきと同じ道。

同じ空気。


私の話を聞いたおじさんは、何か考えている様な顔をしている。

本当に考えてる?


「……。」


「……で?」


「……。」


「どうすんの。」


「……。」


「……探す。」


「そうか。」


それだけ。


フライパーーーー


「手伝いましょうか?」


何かに焦っているおじさんは急にそんなことを言い出した。


「……。」


一瞬だけ、迷う。


「……。」


でも。


「……。」


「……大丈夫。」


「……そうか。」


興味なさそうに頷く。


「……。」


また、間。


「……。」


「……まあ。」


おじさんが、ぼそっと言う。


「追っかけるから逃げるんじゃね?」


「……。」


「話したくなったら、向こうから来るだろ。」


「……。」


「じゃあな。」


「……。」


そのまま、行く。

たぶんいつものホールだ。


「……。」


去っていく。


「……。」


残される。


「……。」


「……なにそれ。」


小さく呟く。


意味、分からない。


「……。」


でも。


「……。」


何か引っかかる。


「……。」


視線を落とす。

アスファルト。

影。


「……。」


「……。」


深く、息を吐く。


「……。」


もう一度、目を閉じる。


「……。」


追いかけない。


「……。」


探さない。


「……。」


ただ、


「……。」


待つ。


「……。」


静か。


「……。」


さっきまで気になっていたノイズが、 遠のく。


人の声。

車の音。


全部、少しずつ、薄くなる。


「……。」


その中で。


「……。」


残ったものを掬い上げる感覚。


「……。」


「……ねえ。」


小さい声。


「……。」


目を開ける。


「……。」


近い。


「……。」


すぐ、そこ。


「……。」


動かない。


「……。」


「……ここ?」


小さく、言う。


「……。」


「……うん。」


返事。

はっきり。


聞こえた。


「……。」


視線を落とす。


「……。」


「……。」


昨日と同じ、 小さい影。

でも。


「……。」


今度は、ぼやけない。


「……。」


「……。」


少しだけ、息を吐く。


「……。」


できた。


「……。」


その時。


「……。」


ほんの一瞬。

風が、逆に流れた気がした。

どこか懐かしい柔らかい風。

一瞬思考が引っ張られる。


だめ。

あと。


「……。」


「……どうしたの?」


しゃがむ。

目線を合わせる。


「……おかあさんに会いたい。」


小さく。


「……。」


頷く。


「……。」


「……一緒に探そっか。」


やっとみつけた。

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