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何もしてないのに、幽霊だけ勝手に成仏していくおじさん ~スロプーおじさんは除霊なんてしたくない~  作者: Samail
3章 おじさんと昔日

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77話 落ちるお化け

「……。」


同じホール。


同じ島。

同じ台。


「……。」


一人。


「……。」


隣は空いたまま。


「……。」


レバーオン。


回る。

止める。

外れる。


「……。」


もう一回。


レバーオン。

回る。

止める。

外れる。


「……。」


何も変わらない。


「……。」


音。

光。

リール。

全部、そのまま。


「……。」


おじさんも。

そのまま。


「……。」


レバーオン。


回る。

止める。

外れる。


「……。」


続ける。


どこまで続ける?


「……。」


理由は、ない。


「……。」


いや。


「……。」


あるのかもしれない。


「……。」


でも。


「……。」


見えないふり。


「……。」


「……。」


見てる。

それだけ。


「……。」


似てる。


「……。」


何に。


「……。」


分かってる。


「……。」


そんなことはもう。


「……。」


レバーオン。


回る。

止める。

外れる。


「……。」


やめない。


「……。」


やめない理由も、ない。


「……。」


「……。」


少しだけ、間。


「……。」


その時。


「……。」


ほんの一瞬。

違和感。


「……。」


おじさんの手が、止まる。


「……。」


レバーの上。

そのまま。


「……。」


顔を上げる。


「……。」


視線が、ズレる。


「……。」


こっち。


「……。」


「……。」


目が、合う。


「……は?」


思わず、声が出る。

届かないはずの。


「……。」


おじさんは、

少しだけ、

眉を寄せて——


「……。」


「……お前も」


小さく。


「……。」


「……早く帰れよ?」


「……。」


次の瞬間。





「——っ」






視界が、歪む。


音が、遠くなる。


光が、潰れる。


「……っ、は?」


掴めない。


崩れる。


落ちる。


「……。」


「……。」


「……。」


暗闇の中は思ったほど冷たくなかった。

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