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何もしてないのに、幽霊だけ勝手に成仏していくおじさん ~スロプーおじさんは除霊なんてしたくない~  作者: Samail
2章 おじさんと旅行

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48話 幸運のお化け

いつものホール


お気に入りの台。


レバーオン。

リールが回転する。

止める。

外れ。


いい。

なんか普通にスロット打ててる。


「……なんか今日、人多いな。」


「ファン感らしいよ。」


セイコ。


「ファン感?」


「くじ。」


「あぁ、あれか。」


ティッシュくれるやつ。


ユウトは何も言わない。

横にいる。


見慣れた店員。

箱、持ってくる。


「抽選どうぞー。」


「ありがとうございます。」


セイコ手、突っ込む。

紙。

引く。

開く。


「……ハズレ。」


ポケットティッシュ。


「ティッシュかぁ。」


「抽選どうぞー。」


俺の番。

箱に手を伸ばす。

どうせティッシュだ。


「……?」


店員の横になんかいる。


おかっぱ頭の女の子。

着物。

なんでお前、こんな所にいる?


箱の中で1枚のくじを掴む。


女の子が首を横に降る。


「……。」


違うくじを掴む。


首を振る。


さらに違うくじを掴む。


女の子はにっこり笑って頷いた。


紙を箱から引く。


開く。


「……え?」


『特賞!沖縄旅行2名様ご招待!!』


「おめでとうございまーす!!」


店員、声でかい。


「特賞です!!」


周り、少しざわつく。


「え!?すご!」


セイコ。


「沖縄旅行券ですよ!」


「……マジか。」


苦笑いのユウト。


「それズルじゃない?」


「……。」


店員の横を見る。

女の子はにこにこ。

手を振って、消える。


「……わらし。」


小さく。


「え?」


セイコ。


「なに?」


「いや。」


「今、なんか言ったでしょ。」


「言ってない。」


「絶対何か言ってるやつじゃん。」


「ワー、ウレシイナー。」


「雑。」


ユウト。


「……まあ、いっか。」


「お前も教えてくれよ、当たり台とか。」


皮肉を言う。


「おじさんは自分で見極めるのが楽しいんでしょ?」


嫌味返される。


セイコ、はしゃぐ。


「沖縄だよ!?沖縄!嬉しいな!」


ん?

何で行く気になってるんですかね、この娘は。


「……やる。」


セイコに目録を押し付ける。


「!!だめだよ!!」


セイコ拒否る。


だってそんなの。

面倒臭い。


ユウト

「本場沖縄で沖スロも乙じゃない?」


想像する。


「……。悪くない、か。」


セイコ。


「一緒に行こうよ!」


「……構わんけどお前は平気なのか。」


「何が?。」


駄目だ。この娘。


「沖縄、か。」


はしゃいでるセイコと

苦笑いのユウト。


まあいいか。

南の島に想いを馳せた。

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