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何もしてないのに、幽霊だけ勝手に成仏していくおじさん ~スロプーおじさんは除霊なんてしたくない~  作者: Samail
1章 おじさんと日常

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41話 確信のお化け

夜。


ホール。

いつもの匂い。

いつものBGM。


少しだけ、人は少ない。


「……。」


お気に入りの台に座る。

派手に負けない、派手に勝てない。

そんな台。

いつもと同じ。


レバーオン。

リールが回転する。

止める。

外れ。


「……。」


もう一回。


レバーオン。

リールが回転する。

止める。

外れ。


「……。」


隣。

ユウト。


「……当たらん。」


「……うん。」


「……なんも来ねえ。」


「……何も来ないね。」


「……そういうもんか。」


「……そういうもんだね。」


レバーオン。

リールが回転する。

止める。

外れ。


「……。」


「……。」


ユウト。

少しだけ、遠い。


「……。」


「……お前さ。」


「……なに。」


「……なんか、薄くねえか。」


「……そう?」


「……気のせいか。」


「……気のせいじゃない?」


「……。」


立つ。

気分転換。

俺も、台も。


「……煙草。」


「……いくの?」


「……おう。」


喫煙所。

ガラス越し。

100円ライターは新しい。

火。

点く。

吸う。


「……。」


煙、軽い。

横のユウト。


「……。」


少し、輪郭がぼやける。


「……。」


目を逸らす。


吸う。

吐く。

こんな味だっけ。


「……。」


ふと。

セイコ。

最近、見てない。


「……。」


まあいいか。


灰。 落とす。


「……戻るか。」


「……うん。」


席。

レバーオン。

リールが回転する。

止める。

外れ。


「……。」


「……ねえ。」


「……。」


「……今日、静かだね。」


「……あぁ。」


「……なんか、来そうなのに。」


「……来そうか?これ。」


「……。」


ユウト。

頷く。

少し、遅い。


「……。」


レバーオン。

リールが回転する。

止める。

外れ。


「……。」


レバーオン。

リールが回転する。

止める。

ーーーーリーチ目。


ランプが光る。


「お。」


「……。」


「……。」


喧騒の中。

音が、消えた気がした。

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