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何もしてないのに、幽霊だけ勝手に成仏していくおじさん ~スロプーおじさんは除霊なんてしたくない~  作者: Samail
1章 おじさんと日常

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20話 万枚お化け

いつものホール。


レバーオン。

リールが回転する。

止める。

——上乗せ。


「……。」


「まだ続くな。」


「……うん。」


音が鳴る。

光が走る。

終わらない。

レバーオン。

リールが回転する。

止める。

——継続。


「……。」


「何回目だこれ。」


「さあ。」


「数えてないのか。」


「途中でやめた。」


「めんどくさがりだね。」


「お互い様だろ。」


数字が増えていく。


7000枚。

8000枚。


「……。」


「来たな。」


「……来てるね。」


少しだけ、間。


レバーオン。

リールが回転する。

止める。

——上乗せ。


「ほら。」


「……うん。」


「いくだろ。」


「……どうだろ。」


9000枚。


「……。」


「……なあ。」


「なんだ。」


「そろそろだな。」


「……そうだね。」


レバーオン。

リールが回転する。

止める。

——継続。


音が、少しだけ大きい。


「……。」


「どうした。」


「いや。」


「顔、変だぞ。」


「……そう?」


「……。」


ユウトは画面を見る。

もう一度、見る。

それから——少しだけ、視線を逸らす。


9500枚。

9800枚。


「……。」


空気が、少しだけ違う。

レバーオン。

リールが回転する。

止める。

——上乗せ。


「……。」


「いったな。」


表示が、変わる。



10000枚。



音が鳴る。

光が走る。

派手なはずなのに。


「……。」


「……出たな。」


「……出た、ね。」


少しだけ、間。


「……これで。」


「なんだよ。」


「……これで、」


「……。」


「……いや。」


音だけが続く。

リールが回る。

止まらない。


「……。」


ユウトは、横にいる。

変わらない。


「……なあ。」


「なんだ。」


「……なんもないな。」


「何が。」


「いや。」


少しだけ間。


「……万枚だろ。」


「そうだね。」


「……。」


席を立たない。

でも、手も少しだけ止まる。


「……。」


「どうした。」


「……別に。」


音が鳴る。

光が走る。

当たりは続く。


「……なあ。」


「なに。」


「……お前、どうすればいいんだよ。」


「わかんない。」


「……だよな。」


少しだけ間。


「じゃあ次は、2万枚目指すかぁ。」


「搭載されてねえよ。」


レバーオン。

リールが回転する。

止める。


——継続。


「……止まらねえな。」


「だね。」


「……。」


「……なあ。」


「なんだ。」


「……明日も来る?」


「来るだろ。」


「……だよね。」


ユウトは少し、笑った。

20話までお付き合いいただきましてありがとうございます。

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