115話 張り切るお化け
昼。
いつものホール。
いつもの匂い。
いつものBGM。
「……。」
レバーオン。
リールが回転する。
止める。
外れる。
「……。」
もう一回。
レバーオン。
「聞いて!!」
「うるさいよ。」
止める。
外れる。
横、セイコ。
元気。
ふと、悪寒。
「聞いてってば!!」
「……聞いてる。」
「絶対聞いてないでしょ!!」
「……聞いてるって言ってるだろ。」
レバーオン。
回る。
「七不思議やるって!!」
「……。」
止める。
外れる。
「……なんの話だ。」
「この町の!!七不思議!!」
「……。」
「新聞部の子たちがね、記事書くんだって!!」
「……そうか。」
「そう!!」
「……。」
レバーオン。
「新聞なんて今の子は、読まないだろ。」
「なんか自治体のホームページにも載るみたいだよ!」
「……そうか。」
止める。
外れる。
「でね!!」
「……。」
「協力してほしいって!!」
「……俺はしないぞ?」
「うん!わかってる!」
「……。」
「私が勝手に関わるだけ!!」
「……。」
レバーオン。
「やめとけ。」
「なんで!?」
「ろくなことにならん。」
「なるよ!!」
「ならん。」
止める。
外れる。
「なるってば!!」
「……。」
横。
ユウトがぼそっと言う。
「……なんかさ。」
「……。」
「嫌な予感するんだけど。」
さすがユウトだ。
危機察知能力が高い。
……幽霊だけど。
「……奇遇だな。俺もだ。」
「それでさ!」
レバーオン。
回る。
「中学生の男女2人と!」
「……。」
「わたし!!」
「……。」
止める。
外れる。
「今度ここ来るって!!」
「……中学生はホール入れねぇだろ。」
「うん!このお店の前!」
「……。」
「……なんでここにした。」
「わかりやすいから!!」
「……。」
レバーオン。
「あとさ!!」
「……。」
「サクラも来るかも!!」
「……。」
止める。
外れる。
「……来るな。」
「なんで!?」
「……増える。」
「何が!?」
「……いろいろだ。」
「意味わかんない!!」
「……。」
横。
ユウト。
「……おじさん、逃げる?沖縄とかに。」
「……悪くないな。」
「止めた方がよくない?」
「もう無理だろ、この状態は。」
「……そうだね。」
レバーオン。
回る。
「とにかく!!」
「……。」
「七不思議、やるから!!」
「……好きにしろ。」
止める。
外れる。
「まず一個目!!もう決まってるから!!」
「……。」
「人面犬!!」
「……。」
レバーオン。
「……。」
回る。
止める。
ーーー外れ。
「……。」
「……。」
少しだけ、間。
「絶対おもしろいから!!」
「……。」
レバーオン。
回る。
「……。」
まあ。
「……。」
好きにすればいい。
止める。
外れる。
これ、巻き込まれるよなぁ。
沖縄、検討しとくか。




