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何もしてないのに、幽霊だけ勝手に成仏していくおじさん ~スロプーおじさんは除霊なんてしたくない~  作者: Samail
5章 おじさんと帰省

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105話 お別れのお化け

読経。

声が、低く響く。


人が並ぶ。

黒い列。


同じような顔。

同じような動き。


「……。」


煙が細く、上がる。


「……。」


順番が回ってくる。

前は姉。


「……。」


背筋、伸びてる。

崩れないな。


「……。」


そのまま。

一歩、下がる。

次。


「……。」


手を合わせる。

線香。

立てる。

煙。

少しだけ、揺れる。


遺影の親父は少しだけ若く、

いつもの柔和な笑みで。


「……。」


下がる。


「……。」


席。

座る。


「……。」


隣のセイコ。


「……。」


顔少しだけ、強張ってる。


「……。」


「……大丈夫か。」


「……あ、うん。」


「……。」


無理してるな。


「……。」


逆側。

ユウト。


「……。」


静かだな。


「……。」


ぼーっとしてるように、見える。


「……。」


読経。

続く。


「……。」


前の母を見る。


「……。」


動かない。


「……。」


そのままだ。


「……。」


姉。


「……。」


座ってる。


「……。」


時々、誰かに話しかけられて。

普通に返す。


「……。」


変わらないな。


「……。」


その奥。

カズマさん。


「……。」


静かに座ってる。


「……。」


いつも通りだ。


「……。」


音。

誰かが、鼻をすする。

誰かが、咳をする。


「……。」


それだけ。


「……。」


時間が進む。


「……。」


終わる。


空はまだ明るい。


「……。」


ユウトがこっちを見る。


「……終わり?」


「……。」


「……終わったな。」


「……。」


供花が風に吹かれて揺れていた。

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